2014年10月20日
FGVA最終審査会参加しました。
先日ブログにアップしたFukuoka Global Venture Awardsの最終審査会が、先週土曜日(10月18日)にアクロス福岡で開催され、参加してきました。
いろんなところで結果がアップされていますが、以下のとおりです。
◆最優秀賞(Grand Prix)
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 代表取締役 中石 真一路氏
Mr.Shinichiro Nakaishi, CEO UNIVERSAL SOUND DESIGN Inc.
◆優秀賞(Award of Excellence)
Dr. Neo Shi Yong, CEO KAI Square Pte Ltd
◆企業賞
◇グローバルWi-Fi(R)賞
キューラックス 最高経営責任者 佐保井 久理須氏
Dr. Christopher J.Savoie, CEO KYULUX Inc.
◇EOY賞
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 代表取締役 中石 真一路氏
Mr.Shinichiro Nakaishi, CEO UNIVERSAL SOUND DESIGN Inc.
◇EYクリエーション賞(3社)
株式会社しくみデザイン 代表取締役 中村 俊介氏
Mr.JD Chiou, CEO INTUMIT INC.
株式会社システム・ジェイディー 代表取締役社長 伊達 博氏
プレゼン内容など細かいことは、ここで書くつもりはありません。全体的な印象を書こうと思います。
私は、今までいろんなビジネスプランコンテストに参加したり、審査員をさせていただいたりしましたが、正直行って、ここ最近では、一番レベルが高いコンテストではなかったのではないでしょうか。
そういったコンテストが東京など首都圏ではなく、1地方都市である福岡で開催されたことに多いに意義を感じました。
想像するに、今回の成功は、裏方や事務局サイドのみなさんの多大なるご尽力、努力と汗に負うものが非常に多いのではないかと思います。
まずは、その選考です。今回国内チームが6チーム。アジアを中心とする海外チームが5チームでした。国内チームは6チーム中3チームが地元福岡を拠点とするスタートアップ。特に、九大関連のスタートアップが過半数をしめていました。
システム・ジェイディー しくみデザイン キューラックス
さらに、最優秀賞を受賞されたユニバーサル・サウンドデザインさんは、九大芸術工学部の先生方とのコラボレーションをかなり行っていらっしゃるということで、広義では九大発と言えると思います。そうなると、4/6が、九大関連ということになります。
言い換えると、福岡地域のスタートアップに対し、技術、人材など、いかに九大が影響力を持っているかということだと思います。
その点については、我々が取り組んでいるSAM会という活動もいろんな点で支援させていただいています。
次に、海外チーム。これは、ひとえに審査委員長を務められた、川原さん(サイバー大学学長、MIT-VF理事長)のご尽力の賜物だと個人的には思っています。
スポンサー企業も含め、彼が保有するグローバルネットワークを活用し、ソーシングされたことは容易に理解できます。
こういった、下準備があったからこそ、素晴らしいコンテストになったんだと思います。一方、課題は「来年もおなじようなクオリティーでこのようなコンテストを開催できるか?」ではないでしょうか?来年度は、一歩進んで、組織や体制としてスタートアップのソーシングや評価を行うことが求められると思います。
チャレンジングではありますが、是非実現していただければと期待しています。
とにもかくにも、受賞されたみなさま、惜しくも受賞を逃したチームも、実ビジネスでの更なる発展・成功をお祈りしています。
いろんなところで結果がアップされていますが、以下のとおりです。
◆最優秀賞(Grand Prix)
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 代表取締役 中石 真一路氏
Mr.Shinichiro Nakaishi, CEO UNIVERSAL SOUND DESIGN Inc.
◆優秀賞(Award of Excellence)
Dr. Neo Shi Yong, CEO KAI Square Pte Ltd
◆企業賞
◇グローバルWi-Fi(R)賞
キューラックス 最高経営責任者 佐保井 久理須氏
Dr. Christopher J.Savoie, CEO KYULUX Inc.
◇EOY賞
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 代表取締役 中石 真一路氏
Mr.Shinichiro Nakaishi, CEO UNIVERSAL SOUND DESIGN Inc.
◇EYクリエーション賞(3社)
株式会社しくみデザイン 代表取締役 中村 俊介氏
Mr.JD Chiou, CEO INTUMIT INC.
株式会社システム・ジェイディー 代表取締役社長 伊達 博氏
プレゼン内容など細かいことは、ここで書くつもりはありません。全体的な印象を書こうと思います。
私は、今までいろんなビジネスプランコンテストに参加したり、審査員をさせていただいたりしましたが、正直行って、ここ最近では、一番レベルが高いコンテストではなかったのではないでしょうか。
そういったコンテストが東京など首都圏ではなく、1地方都市である福岡で開催されたことに多いに意義を感じました。
想像するに、今回の成功は、裏方や事務局サイドのみなさんの多大なるご尽力、努力と汗に負うものが非常に多いのではないかと思います。
まずは、その選考です。今回国内チームが6チーム。アジアを中心とする海外チームが5チームでした。国内チームは6チーム中3チームが地元福岡を拠点とするスタートアップ。特に、九大関連のスタートアップが過半数をしめていました。
システム・ジェイディー しくみデザイン キューラックス
さらに、最優秀賞を受賞されたユニバーサル・サウンドデザインさんは、九大芸術工学部の先生方とのコラボレーションをかなり行っていらっしゃるということで、広義では九大発と言えると思います。そうなると、4/6が、九大関連ということになります。
言い換えると、福岡地域のスタートアップに対し、技術、人材など、いかに九大が影響力を持っているかということだと思います。
その点については、我々が取り組んでいるSAM会という活動もいろんな点で支援させていただいています。
次に、海外チーム。これは、ひとえに審査委員長を務められた、川原さん(サイバー大学学長、MIT-VF理事長)のご尽力の賜物だと個人的には思っています。
スポンサー企業も含め、彼が保有するグローバルネットワークを活用し、ソーシングされたことは容易に理解できます。
こういった、下準備があったからこそ、素晴らしいコンテストになったんだと思います。一方、課題は「来年もおなじようなクオリティーでこのようなコンテストを開催できるか?」ではないでしょうか?来年度は、一歩進んで、組織や体制としてスタートアップのソーシングや評価を行うことが求められると思います。
チャレンジングではありますが、是非実現していただければと期待しています。
とにもかくにも、受賞されたみなさま、惜しくも受賞を逃したチームも、実ビジネスでの更なる発展・成功をお祈りしています。
2014年07月18日
大学発ベンチャー表彰
今年から「大学発ベンチャー表彰」という制度が始まりました。
この制度は、大学等の成果を活用して起業した大学発ベンチャーのうち、今後の活躍が期待される優れた大学発ベンチャーを表彰するとともに、特にその成長に寄与した大学や企業を表彰する、というものです。
目的としては、
・大学等における研究開発成果を用いた起業および起業後の挑戦的な取り組みを更に促進させる。
・大学発ベンチャー創業といったチャレンジングな取り組みに立ち向かう起業家をキチンと表彰することにより大学の研究成果の社会還元を更に加速させる。
といったことが挙げられると思います。
詳細はこちら
主催は、文部科学省の外郭団体である「独立行政法人科学技術振興機構(JST)」
こういった表彰制度には、賛否両論あると思います。ただ、私の経験を言わせていただきますと、現場で一生懸命頑張っている人にとって大きな励みになることは間違いありません。
私は2007年に、日刊工業新聞第2回モノづくり連携大賞「特別賞」、2008年には第3回モノづくり連携大賞「大賞」を受賞させていただきました。
地域でのベンチャー支援の活動が受賞対象だったのですが、私だけでなくまわりの仲間のモチベーションもこの受賞により上がったこと今でも覚えています。
日本での産学連携・大学発ベンチャーの歴史はまだそんなに長くありません。こういった制度をトリガーにして、大学の研究成果の社会還元が、大学発ベンチャーという手法を使ってさらに加速されることを期待しています。
ということで、私の一社推薦させていただきました。9月上旬には発表があるようです。ちょっとドキドキしながら発表を待ちたいと思っています。
この制度は、大学等の成果を活用して起業した大学発ベンチャーのうち、今後の活躍が期待される優れた大学発ベンチャーを表彰するとともに、特にその成長に寄与した大学や企業を表彰する、というものです。
目的としては、
・大学等における研究開発成果を用いた起業および起業後の挑戦的な取り組みを更に促進させる。
・大学発ベンチャー創業といったチャレンジングな取り組みに立ち向かう起業家をキチンと表彰することにより大学の研究成果の社会還元を更に加速させる。
といったことが挙げられると思います。
詳細はこちら
主催は、文部科学省の外郭団体である「独立行政法人科学技術振興機構(JST)」
こういった表彰制度には、賛否両論あると思います。ただ、私の経験を言わせていただきますと、現場で一生懸命頑張っている人にとって大きな励みになることは間違いありません。
私は2007年に、日刊工業新聞第2回モノづくり連携大賞「特別賞」、2008年には第3回モノづくり連携大賞「大賞」を受賞させていただきました。
地域でのベンチャー支援の活動が受賞対象だったのですが、私だけでなくまわりの仲間のモチベーションもこの受賞により上がったこと今でも覚えています。
日本での産学連携・大学発ベンチャーの歴史はまだそんなに長くありません。こういった制度をトリガーにして、大学の研究成果の社会還元が、大学発ベンチャーという手法を使ってさらに加速されることを期待しています。
ということで、私の一社推薦させていただきました。9月上旬には発表があるようです。ちょっとドキドキしながら発表を待ちたいと思っています。
タグ :大学発ベンチャー表彰JST
2012年05月09日
SAM会(綾水会)100回達成!
昨日は、第2火曜日ということでSAM会を開催しました。
SAM会の前進である「綾水会」は、
「大学発ベンチャーや地域発ベンチャー支援」をキーワードとしたネットワークであり、
IMAQ(九大知財本部)がアドバイザーとして招聘していた日本MITエンタープライズ・フォーラム理事の綾尾氏の(綾)と、地域のVC(投資会社)である九州ベンチャーパートナーズ(KVP)の水口社長の(水)が綾水会という名前の由来です。
元々有望な九州大学発・地域発ベンチャーを、KVPの水口社長に紹介することを目的として、ベンチャー企業経営者、支援者や大学関係者等が集まり、自由に交流する場として約8年前に発足しました。
私は、初期からその運営に携わっており、プレゼンを行うベンチャーや事業化のプロジェクトのアテンドを行ってきました。
そのSAM会が、昨日で100回を迎えました。
当初はアクロスにあるふくおかアイストのミーティングルームやセミナー室をお借りして実施していました。
当時の様子はこんな感じです。
ちなみに、その当時私は、今よりかなり太っていて、
こんな感じでした(笑)。
開始当初は、そもそもプレゼンを行うベンチャーや事業化プロジェクトを探すのに苦労しましたね。それも毎月なので、1週間前になってもプレゼンターが見つからないということもよくありました。
それでも、何とか人のつながりや歩き回って情報を集めることにより、プレゼンしていただく方を探し出し、この8年間一回も欠かすことなく毎月実施することができました。
このネットワークから具体的に
・大学発ベンチャーが出来上がったり
・新たなビジネスが創出されたり
・人材の採用が行われたり
・モノづくり連携大賞を受賞したり
といろんなことが生まれました。「何事でも10年継続すると、だいたいのことはできる」(例えばなでしこジャパン)という言葉を聞いたことがありますが、100回におごることなく、次は10年を目標に継続していきたいと思います。
関係者の皆さん、ありがとうございます&お世話になります。今後ともよろしくお願いいたします。
坂本 剛
SAM会の前進である「綾水会」は、
「大学発ベンチャーや地域発ベンチャー支援」をキーワードとしたネットワークであり、
IMAQ(九大知財本部)がアドバイザーとして招聘していた日本MITエンタープライズ・フォーラム理事の綾尾氏の(綾)と、地域のVC(投資会社)である九州ベンチャーパートナーズ(KVP)の水口社長の(水)が綾水会という名前の由来です。
元々有望な九州大学発・地域発ベンチャーを、KVPの水口社長に紹介することを目的として、ベンチャー企業経営者、支援者や大学関係者等が集まり、自由に交流する場として約8年前に発足しました。
私は、初期からその運営に携わっており、プレゼンを行うベンチャーや事業化のプロジェクトのアテンドを行ってきました。
そのSAM会が、昨日で100回を迎えました。
当初はアクロスにあるふくおかアイストのミーティングルームやセミナー室をお借りして実施していました。
当時の様子はこんな感じです。
ちなみに、その当時私は、今よりかなり太っていて、
こんな感じでした(笑)。
開始当初は、そもそもプレゼンを行うベンチャーや事業化プロジェクトを探すのに苦労しましたね。それも毎月なので、1週間前になってもプレゼンターが見つからないということもよくありました。
それでも、何とか人のつながりや歩き回って情報を集めることにより、プレゼンしていただく方を探し出し、この8年間一回も欠かすことなく毎月実施することができました。
このネットワークから具体的に
・大学発ベンチャーが出来上がったり
・新たなビジネスが創出されたり
・人材の採用が行われたり
・モノづくり連携大賞を受賞したり
といろんなことが生まれました。「何事でも10年継続すると、だいたいのことはできる」(例えばなでしこジャパン)という言葉を聞いたことがありますが、100回におごることなく、次は10年を目標に継続していきたいと思います。
関係者の皆さん、ありがとうございます&お世話になります。今後ともよろしくお願いいたします。
坂本 剛
2011年07月12日
MIT-EFJビジネスプランコンテスト&クリニック
+++++
お待たせいたしました。第11回MIT-EFJビジネスプランコンテスト&クリニックの募集を開始いたします。
+++++
ということで、私も正会員であるMIT-EFJが主催する第11回ビジネスプランコンテスト&クリニックの募集が始まっています。
それにあわせて、説明会&セミナーが開催されます。場所は東京ではなく京都。関西圏のみなさま、ご興味があればご参加されてみてはいかがですか。
MIT-EFJのBPCといえば、過去のコンペティションにおいて、九州発、九大発のチームが最終優秀賞、優秀賞、ファイナリストを獲得と実績をのこしています。
また、このコンペがキッカケで起業したチームもあります。
このコンペの特徴は「メンタリング」。各チームにメンターが配置され、具体的にビジネスプランをブラッシュアップしていきます。
私も過去に数度、メンターを務めさせていただきましたが、ブラッシュアップの過程で学ぶもの、また、その活動をキッカケに生まれる人的ネットワークは非常に貴重な資産になること間違いありません。
これから起業を目指す方、更なる成長を目指す起業家の方等々ご興味のある方は、参加を検討されてみてはいかがですか?
お待たせいたしました。第11回MIT-EFJビジネスプランコンテスト&クリニックの募集を開始いたします。
+++++
ということで、私も正会員であるMIT-EFJが主催する第11回ビジネスプランコンテスト&クリニックの募集が始まっています。
それにあわせて、説明会&セミナーが開催されます。場所は東京ではなく京都。関西圏のみなさま、ご興味があればご参加されてみてはいかがですか。
MIT-EFJのBPCといえば、過去のコンペティションにおいて、九州発、九大発のチームが最終優秀賞、優秀賞、ファイナリストを獲得と実績をのこしています。
また、このコンペがキッカケで起業したチームもあります。
このコンペの特徴は「メンタリング」。各チームにメンターが配置され、具体的にビジネスプランをブラッシュアップしていきます。
私も過去に数度、メンターを務めさせていただきましたが、ブラッシュアップの過程で学ぶもの、また、その活動をキッカケに生まれる人的ネットワークは非常に貴重な資産になること間違いありません。
これから起業を目指す方、更なる成長を目指す起業家の方等々ご興味のある方は、参加を検討されてみてはいかがですか?
2011年06月15日
第89回SAM会
昨日は、第2火曜日ということで、6月のSAM会を開催しました。
ご存じの方も多いと思いますが、元の名前は「綾水会」。福岡地域の大学発や地域発ベンチャーの支援ネットワークです。昨年度末で「綾」の綾尾さん、「水」の水口さんが一線を退かれたこともあり、名称を変更して継続しています。
メインプレゼンは、九州大学 数理学研究院 学術研究員 中川 康二氏が「化学構造式画像の電子化ビジネス」というテーマ でプランを発表しました。
論文や特許資料は電子化が進んでいますが、化学構造式や数式は画像を貼り付けされているだけで検索エンジンに引っ掛かりません。しかし、中川先生ら の技術を活用すると、化学構造式も検索可能になります。
非常に面白い技術なのですが、出口、つまりビジネス的にどういったマーケットがあり、どういった付加価値をそのマーケットに提供していくことができるのか、がまだまだ練られていないという印象でした。今後の進捗に期待したいと思います。
ショートプレゼンは、先日のBBQにも参加していただいた九大発&SAM会
発ベンチャーPicoCELA㈱の新人営業マン、安藤さんに PicoCELA社の現状報告と
いうことでプレゼンしていただきました。
彼らの商品・サービスは急速にマーケットに浸透しているようで、病院やホテルで採用される事例が多いとのことでした。安藤さんもまだ20代と若いので、今後の営業展開に期待したいと思います。
今回のSAM会には、久しぶりに福岡大学の学生が参加してくれました。学生ながらご自身でIT系の会社を起業されています。ある程度、ビジネスプランが固まった時点でSAM会でプレゼンしてもらおうと思っています。
来月は、7月12日(火)に開催予定です。
ご存じの方も多いと思いますが、元の名前は「綾水会」。福岡地域の大学発や地域発ベンチャーの支援ネットワークです。昨年度末で「綾」の綾尾さん、「水」の水口さんが一線を退かれたこともあり、名称を変更して継続しています。
メインプレゼンは、九州大学 数理学研究院 学術研究員 中川 康二氏が「化学構造式画像の電子化ビジネス」というテーマ でプランを発表しました。
論文や特許資料は電子化が進んでいますが、化学構造式や数式は画像を貼り付けされているだけで検索エンジンに引っ掛かりません。しかし、中川先生ら の技術を活用すると、化学構造式も検索可能になります。
非常に面白い技術なのですが、出口、つまりビジネス的にどういったマーケットがあり、どういった付加価値をそのマーケットに提供していくことができるのか、がまだまだ練られていないという印象でした。今後の進捗に期待したいと思います。
ショートプレゼンは、先日のBBQにも参加していただいた九大発&SAM会
発ベンチャーPicoCELA㈱の新人営業マン、安藤さんに PicoCELA社の現状報告と
いうことでプレゼンしていただきました。
彼らの商品・サービスは急速にマーケットに浸透しているようで、病院やホテルで採用される事例が多いとのことでした。安藤さんもまだ20代と若いので、今後の営業展開に期待したいと思います。
今回のSAM会には、久しぶりに福岡大学の学生が参加してくれました。学生ながらご自身でIT系の会社を起業されています。ある程度、ビジネスプランが固まった時点でSAM会でプレゼンしてもらおうと思っています。
来月は、7月12日(火)に開催予定です。
2011年03月04日
九大学生チームがマイクロソフト賞受賞
昨日開催された第7回キャンパスベンチャーグランプリの全国大会
昨年来ずっと支援している九州大学システム情報科学府木村一郎&総合理工学府中野雅俊チームのプラン「Bluetooth オシロスコープの商品化と普及による、ものづくり文化と理系教育の活性化」
が、テクノロジー部門でグランプリ!とまではいきませんでしたが〈マイクロソフト賞〉を受賞しました!
彼らは、昨年末12月に開催された九州大会でグランプリを獲得し、全国大会に進みました。
元々は、九大のC&Cプロジェクトに採択された案件で、学生が考えたスマートフォンを活用したハンディタイプのオシロスコープの開発がキッカケでした。
木村君は、我々のネットワーク綾水会には以前から出入りをしていて、商品開発後のビジネス展開やプランニングの部分で相談を受け、綾水会でもショートプレゼン・メインプレゼンもしてもらいました。
その過程でいろんなアドバイス・意見をビジネスプランにフィードバックし、九州大会ではグランプリを獲得。
全国大会は、グランプリまではいきませんでしたが、マイクロソフト賞を受賞しました。彼らの技術・プランがITを代表する企業にある意味認められたことは非常にうれしい限りです。
私自身は、彼らのビジネスプランに対し、メンターとしてアドバイスをさせていただきました。コア技術に関する特許については、(株)産学連携機構九州が費用を負担して出願しています。
マイクロソフト賞の副賞として、「マイクロソフトITベンチャー支援プログラム&イノベーションアワードUS研修ツアー」に参加できるようです。つまり、マイクロソフトの本社にいくことができるのです!
うーん、これは非常にうらやましいですね(笑)
ちなみに、コンテストとは別に事業化の話も進めています。以前、某大学のアントレプレナーシップ関係の教員で「こんなの事業にならないよ」などとおっしゃった方がいらっしゃいましたが、今回マイクロソフトもある意味その可能性を認めてくれたり、その他具体的な企業名は言えませんが、九州大会、全国大会でコンテスト会場に足を運んでいただいた企業数社から連携の話もいただいているようです。
ビジネス&技術を知らないビジネス系の大学教員より、本気でビジネスを行っている企業の方々のほうがこの技術・事業化の可能性を認めてくれたということは、ある意味当たり前であり、ある意味皮肉ですね。
木村君(右から二人目)、おめでとう!今度は千秋でおごっておくれ!
昨年来ずっと支援している九州大学システム情報科学府木村一郎&総合理工学府中野雅俊チームのプラン「Bluetooth オシロスコープの商品化と普及による、ものづくり文化と理系教育の活性化」
が、テクノロジー部門でグランプリ!とまではいきませんでしたが〈マイクロソフト賞〉を受賞しました!
彼らは、昨年末12月に開催された九州大会でグランプリを獲得し、全国大会に進みました。
元々は、九大のC&Cプロジェクトに採択された案件で、学生が考えたスマートフォンを活用したハンディタイプのオシロスコープの開発がキッカケでした。
木村君は、我々のネットワーク綾水会には以前から出入りをしていて、商品開発後のビジネス展開やプランニングの部分で相談を受け、綾水会でもショートプレゼン・メインプレゼンもしてもらいました。
その過程でいろんなアドバイス・意見をビジネスプランにフィードバックし、九州大会ではグランプリを獲得。
全国大会は、グランプリまではいきませんでしたが、マイクロソフト賞を受賞しました。彼らの技術・プランがITを代表する企業にある意味認められたことは非常にうれしい限りです。
私自身は、彼らのビジネスプランに対し、メンターとしてアドバイスをさせていただきました。コア技術に関する特許については、(株)産学連携機構九州が費用を負担して出願しています。
マイクロソフト賞の副賞として、「マイクロソフトITベンチャー支援プログラム&イノベーションアワードUS研修ツアー」に参加できるようです。つまり、マイクロソフトの本社にいくことができるのです!
うーん、これは非常にうらやましいですね(笑)
ちなみに、コンテストとは別に事業化の話も進めています。以前、某大学のアントレプレナーシップ関係の教員で「こんなの事業にならないよ」などとおっしゃった方がいらっしゃいましたが、今回マイクロソフトもある意味その可能性を認めてくれたり、その他具体的な企業名は言えませんが、九州大会、全国大会でコンテスト会場に足を運んでいただいた企業数社から連携の話もいただいているようです。
ビジネス&技術を知らないビジネス系の大学教員より、本気でビジネスを行っている企業の方々のほうがこの技術・事業化の可能性を認めてくれたということは、ある意味当たり前であり、ある意味皮肉ですね。
木村君(右から二人目)、おめでとう!今度は千秋でおごっておくれ!
2011年02月25日
テクノロジーアントレプレナーシップワークショップ
私のtwitterの経歴にも記載していますが、私は早稲田大学日米研究機構実験経営学研究所の客員研究員を務めています。その研究所が、
第3回「Technological Entrepreneurship Workshop」を開催します。当研究所所長で、お世話になっている大江教授からご案内をいただきました。
プログラムおよび申し込みはこちら
このワークショップは年を増すごとにブラッシュアップされています。今年は、早稲田大学発の技術シーズをベースに、オランダ、アメリカ、マレーシア、日本でグローバル展開するにあたってのビジネスプラン、戦略をプレゼンし、ディスカッションを行うというものです。
それ以外にも、早稲田大学インキュベーションが行っている<Spin In>のコンセプトに基づいた、村田製作所の「事業開発型産学連携」の事例発表や、「大学発ベンチャーのグローバルニッチ戦略」のネットワーク構築の報告など、大学発ベンチャー、産学連携、事業化支援等々に携わっていらっしゃる方々には、非常に有益かつ興味津々のワークショップです。
私は、当日途中までしか参加できませんが、前日の関係者ミーティングには参加させていただく予定にしています。
ご興味のある方、ご参加してみてはいかがでしょうか?
第3回「Technological Entrepreneurship Workshop」を開催します。当研究所所長で、お世話になっている大江教授からご案内をいただきました。
プログラムおよび申し込みはこちら
このワークショップは年を増すごとにブラッシュアップされています。今年は、早稲田大学発の技術シーズをベースに、オランダ、アメリカ、マレーシア、日本でグローバル展開するにあたってのビジネスプラン、戦略をプレゼンし、ディスカッションを行うというものです。
それ以外にも、早稲田大学インキュベーションが行っている<Spin In>のコンセプトに基づいた、村田製作所の「事業開発型産学連携」の事例発表や、「大学発ベンチャーのグローバルニッチ戦略」のネットワーク構築の報告など、大学発ベンチャー、産学連携、事業化支援等々に携わっていらっしゃる方々には、非常に有益かつ興味津々のワークショップです。
私は、当日途中までしか参加できませんが、前日の関係者ミーティングには参加させていただく予定にしています。
ご興味のある方、ご参加してみてはいかがでしょうか?
2011年02月24日
大学発ベンチャー 起業支援サイト(DND)デビュー
先日、若干フライング気味につぶやきましたが、
先日来福された㈱DND研究所の出口さんが主催する、大学発ベンチャー起業支援サイト(DND)に私のブログをリンクさせていただけることになりました。
まずはHPをチェックしてみてください。スクロールしていくと、右側に私の笑顔が現れます。
DNDは、産学連携、大学発ベンチャー支援関係では有名なサイトで、出口さんの発行されるメルマガの登録も1万人を超えています。私の場合、産学連携的なブログなのか、グルメブログなのかとよく言われます(笑)。
具体的な案件のことはあまり書けないので、どうしてもグルメ系になりがちですが、、私が、産学連携や大学発ベンチャー支援等について考えていることについて、今後は時々アップしていきたいと思います。
ことのキッカケは、出口さんと6,7年ぶりにお会いした際に、<DNDのサイトの私のブログのバナーを載せてくださいよ>とお願いしたら、即効で<了解>とお返事を頂いたのでした(笑)。
経営者同士だと即効即決ができるのがいいですよね。しかもお互い所帯が小さいのでなおさらです。
DNDの読者のみなさま、よろしくお願いいたします。
先日来福された㈱DND研究所の出口さんが主催する、大学発ベンチャー起業支援サイト(DND)に私のブログをリンクさせていただけることになりました。
まずはHPをチェックしてみてください。スクロールしていくと、右側に私の笑顔が現れます。
DNDは、産学連携、大学発ベンチャー支援関係では有名なサイトで、出口さんの発行されるメルマガの登録も1万人を超えています。私の場合、産学連携的なブログなのか、グルメブログなのかとよく言われます(笑)。
具体的な案件のことはあまり書けないので、どうしてもグルメ系になりがちですが、、私が、産学連携や大学発ベンチャー支援等について考えていることについて、今後は時々アップしていきたいと思います。
ことのキッカケは、出口さんと6,7年ぶりにお会いした際に、<DNDのサイトの私のブログのバナーを載せてくださいよ>とお願いしたら、即効で<了解>とお返事を頂いたのでした(笑)。
経営者同士だと即効即決ができるのがいいですよね。しかもお互い所帯が小さいのでなおさらです。
DNDの読者のみなさま、よろしくお願いいたします。
2011年02月21日
第85回綾水会(一区切り編)
今年に入り、いろんな案件が頭の中をめぐり、ちと発散状態に陥っております。
そろそろ、私と一緒に新規事業を担当するスタッフを雇用しないといけない状態になってきたかな?と感じています。ご興味のある方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。
その懸案の一つであった先週2月15日の綾水会は、昨年9月に、綾尾さん、水口さんが一線から退かれるということを発表されたのに伴い、区切りの会として数年ぶりに<拡大>して開催しました。
第一回目から数えて、85回目の開催です。基本的には毎月第2火曜日に開催しています。業務等の都合で、開催日をずらしたことはありますが、約7年間、毎月欠かさず開催してきました。
当初は、メインプレゼンターを探すだけでも苦労しましたが、今ではドタバタしつつもなんとかラインナップはできるようになりましたね。先日、今までの資料を整理していて、メインプレゼン、ショートプレゼンターのリストを作ってみたら、我ながらよくやってきたなーと思った次第です。
そのあたりのことは、以前産学官連携ジャーナルに寄稿した文章がありますのでご参照ください。
今回は<拡大>ということで、私が東京出張の際に色々お世話になっている
築地魚河岸三代目千秋の店主である小川貢一氏に「飲食業から見た魚食文化 と鮮魚流通」といったテーマで基調講演していただきました。一次産業に対する地域活性については、農業関係の活性化の話はよくあるのですが、漁業関係になるとあまり話を聞きません。日本の食文化の大きな特徴の一つは<魚食>の文化です。私自身、子供の頃は<お子ちゃま系>の食べ物ばかりだったのですが、今では<魚中心>の食生活を行っています(というか、太郎源と千秋が中心の食生活?)。
引き続き、メインプレゼンは、日本IBMの社内ベンチャー(新規事業)のコンペを勝ち抜き、現在事業化を目指しているビジネスプラン「スマートな鮮魚流通シス テム"Internet of Fish"」 を、日本アイ・ビー・エム株式会社グローバル・ビジネス・サービス事業 バリューネット事業開発部長の久保田 和孝 氏に、小川さんと同様東京からお越しいただきプレゼンしていただきました。
ICTを活用し、地域と大消費地(大都市圏等)を結びつけることにより、地域資産の一つである「鮮魚」の流通を活性化させ、地域活性化につなげて いくといった内容です。
いわゆる<クラウド>のインフラをIBMが提供し、その上で地域と消費地、顧客を関係づけていくというビジネスモデルです。
既に北海道では実証実験を行われており、今後九州でも同様の実証実験~ビジネス展開を検討されています。課題は色々あると思いますが、北海道に続き、九州でも実証実験ができればいいなと思っています。
個人的には、ターゲットを国内ではなく、アジアに絞ってビジネスプランを構築したら面白い収益モデルが構築できるのではないかと思った次第です。
メインプレゼン終了後は、水口さんと綾尾さんにご挨拶をいただきました。
水口さんは、今まで地域のいろんな役回りをお引き受けになっていらっしゃったのですが、今年以降は、順に役職を引き継ぎされていかれるようです。地域発のVC<KVP>の経営者として我々のネットワークを支援していただきました。本当にありがとうございました。
綾尾さんには、綾水会だけでなく、九大のアドバイザー、客員教授として、今まで九大発の事業化案件のサポートをしていただいてきました。綾尾さんご自身、今年は<お父様の没後50年><出身であるMITの創立150年><九大の創立100年>と、いろんなAnniversaryが重なっていらっしゃるようで、今回<綾水会7年>という随想録を執筆されました。これは綾水会メンバー限定です。
お二人に共通するのは<誠実さ><謙虚さ>です。とりわけベンチャー関係だと、それらが軽んじられる傾向にありますが、ハイテクであれローテクであれ、グローバルであれドメスティックであれ商売の原点として非常に重要なことだと思います。この7年お二人から学んだことを肝に、今後も綾水会を継続していく所存です。
最後は、記念品贈呈。長浜さんが選んでくれたアートフラワー。
いつもポーズで撮ろうとしたら、某ウザイ人に制止され、3人で記念撮影をパチリ。
ネットワークは、今回100名近い方が参加されたということで、こんな感じで内田洋行さんの2Fかごった返し状態でした。。。
で、<今後綾水会って名前はどうなるんですか?>ということを質問されます。。。
ほぼ新しい名前は決まっているのですが、これはまた改めて発表させていただきますね(笑)。
そろそろ、私と一緒に新規事業を担当するスタッフを雇用しないといけない状態になってきたかな?と感じています。ご興味のある方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。
その懸案の一つであった先週2月15日の綾水会は、昨年9月に、綾尾さん、水口さんが一線から退かれるということを発表されたのに伴い、区切りの会として数年ぶりに<拡大>して開催しました。
第一回目から数えて、85回目の開催です。基本的には毎月第2火曜日に開催しています。業務等の都合で、開催日をずらしたことはありますが、約7年間、毎月欠かさず開催してきました。
当初は、メインプレゼンターを探すだけでも苦労しましたが、今ではドタバタしつつもなんとかラインナップはできるようになりましたね。先日、今までの資料を整理していて、メインプレゼン、ショートプレゼンターのリストを作ってみたら、我ながらよくやってきたなーと思った次第です。
そのあたりのことは、以前産学官連携ジャーナルに寄稿した文章がありますのでご参照ください。
今回は<拡大>ということで、私が東京出張の際に色々お世話になっている
築地魚河岸三代目千秋の店主である小川貢一氏に「飲食業から見た魚食文化 と鮮魚流通」といったテーマで基調講演していただきました。一次産業に対する地域活性については、農業関係の活性化の話はよくあるのですが、漁業関係になるとあまり話を聞きません。日本の食文化の大きな特徴の一つは<魚食>の文化です。私自身、子供の頃は<お子ちゃま系>の食べ物ばかりだったのですが、今では<魚中心>の食生活を行っています(というか、太郎源と千秋が中心の食生活?)。
引き続き、メインプレゼンは、日本IBMの社内ベンチャー(新規事業)のコンペを勝ち抜き、現在事業化を目指しているビジネスプラン「スマートな鮮魚流通シス テム"Internet of Fish"」 を、日本アイ・ビー・エム株式会社グローバル・ビジネス・サービス事業 バリューネット事業開発部長の久保田 和孝 氏に、小川さんと同様東京からお越しいただきプレゼンしていただきました。
ICTを活用し、地域と大消費地(大都市圏等)を結びつけることにより、地域資産の一つである「鮮魚」の流通を活性化させ、地域活性化につなげて いくといった内容です。
いわゆる<クラウド>のインフラをIBMが提供し、その上で地域と消費地、顧客を関係づけていくというビジネスモデルです。
既に北海道では実証実験を行われており、今後九州でも同様の実証実験~ビジネス展開を検討されています。課題は色々あると思いますが、北海道に続き、九州でも実証実験ができればいいなと思っています。
個人的には、ターゲットを国内ではなく、アジアに絞ってビジネスプランを構築したら面白い収益モデルが構築できるのではないかと思った次第です。
メインプレゼン終了後は、水口さんと綾尾さんにご挨拶をいただきました。
水口さんは、今まで地域のいろんな役回りをお引き受けになっていらっしゃったのですが、今年以降は、順に役職を引き継ぎされていかれるようです。地域発のVC<KVP>の経営者として我々のネットワークを支援していただきました。本当にありがとうございました。
綾尾さんには、綾水会だけでなく、九大のアドバイザー、客員教授として、今まで九大発の事業化案件のサポートをしていただいてきました。綾尾さんご自身、今年は<お父様の没後50年><出身であるMITの創立150年><九大の創立100年>と、いろんなAnniversaryが重なっていらっしゃるようで、今回<綾水会7年>という随想録を執筆されました。これは綾水会メンバー限定です。
お二人に共通するのは<誠実さ><謙虚さ>です。とりわけベンチャー関係だと、それらが軽んじられる傾向にありますが、ハイテクであれローテクであれ、グローバルであれドメスティックであれ商売の原点として非常に重要なことだと思います。この7年お二人から学んだことを肝に、今後も綾水会を継続していく所存です。
最後は、記念品贈呈。長浜さんが選んでくれたアートフラワー。
いつもポーズで撮ろうとしたら、某ウザイ人に制止され、3人で記念撮影をパチリ。
ネットワークは、今回100名近い方が参加されたということで、こんな感じで内田洋行さんの2Fかごった返し状態でした。。。
で、<今後綾水会って名前はどうなるんですか?>ということを質問されます。。。
ほぼ新しい名前は決まっているのですが、これはまた改めて発表させていただきますね(笑)。
2010年12月26日
第10回大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテスト
12月22日に開催された第10回大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテストで、九大チームが、「Bluetoothオシロスコープの商品化と普及によるものづくり文化と理系教育の活性化」というテーマのビジネスプランで、グランプリを受賞しました!
メンバーは、
九州大学大学院システム情報科学府 木村 一郎君と、
九州大学大学院総合理工学府 中野 雅俊君
共に、QREPメンバーです。彼らは、九大のC&Cプロジェクトに採択され、スマートフォンを活用したオシロスコープの開発を今年から開始しました。
その過程で、いろいろ相談を受け、夏には「綾水会」でショートプレゼンおよびメインプレゼンをしてもらい、ビジネスプランを検討しました。その後、本ビジネスコンテストに応募。
10月には、コア技術に関し、私が代表を務める㈱産学連携機構九州で、特許を出願しています。
今回彼らのビジネスプランに対し、アドバイスしたのは、事業性、実現性の部分です。このコンテストのビジネスプランを過去数回見ていて思ったのが、どうみても実現性に乏しいプランが入賞していることでした。
ビジネスアイデアとしては面白いのですが、その事業性は、とてもリアルビジネスに及ばないプアなものばかり。。。それに対し、今回は、本当にビジネスを立ち上げる視点で、具体的に収支を計算していくようアドバイスをしました。それに対し、彼らはエクセルシートと格闘しながら収支計算を行ったいったのでした。
このコンテストの記事を取り上げている日刊工業新聞の記事をみると、「実現性が評価」とありましたので、このアドバイスはうまくいったようです。
本来であれば、最終審査会(22日)に九大の総長代理として、出席の予定だったのですが、中国出張が入り、コンテストの結果は電話で確認しました。木村君、中野君おめでとうございます!
次のステップは、3月3日に開催される全国大会。さらにビジネスプランをブラッシュアップして臨んでいきましょう!
メンバーは、
九州大学大学院システム情報科学府 木村 一郎君と、
九州大学大学院総合理工学府 中野 雅俊君
共に、QREPメンバーです。彼らは、九大のC&Cプロジェクトに採択され、スマートフォンを活用したオシロスコープの開発を今年から開始しました。
その過程で、いろいろ相談を受け、夏には「綾水会」でショートプレゼンおよびメインプレゼンをしてもらい、ビジネスプランを検討しました。その後、本ビジネスコンテストに応募。
10月には、コア技術に関し、私が代表を務める㈱産学連携機構九州で、特許を出願しています。
今回彼らのビジネスプランに対し、アドバイスしたのは、事業性、実現性の部分です。このコンテストのビジネスプランを過去数回見ていて思ったのが、どうみても実現性に乏しいプランが入賞していることでした。
ビジネスアイデアとしては面白いのですが、その事業性は、とてもリアルビジネスに及ばないプアなものばかり。。。それに対し、今回は、本当にビジネスを立ち上げる視点で、具体的に収支を計算していくようアドバイスをしました。それに対し、彼らはエクセルシートと格闘しながら収支計算を行ったいったのでした。
このコンテストの記事を取り上げている日刊工業新聞の記事をみると、「実現性が評価」とありましたので、このアドバイスはうまくいったようです。
本来であれば、最終審査会(22日)に九大の総長代理として、出席の予定だったのですが、中国出張が入り、コンテストの結果は電話で確認しました。木村君、中野君おめでとうございます!
次のステップは、3月3日に開催される全国大会。さらにビジネスプランをブラッシュアップして臨んでいきましょう!
2010年12月18日
第10回大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテスト
+++++
新たなベンチャーの創出により、我が国経済を活性化させることが求められている情勢の中、『知の創造』
拠点としての大学等には多くの研究成果が蓄積されている。こうした九州地域の大学 等に眠っているシーズ
の発掘と育成を図り、多くのイノベーション(技術改革)を生み出すことを目的に、大学生・高専生を中心にした若者が創造能力とチャレンジ精神を養うための事業計画書(ビジネスプラン)を作成し、自ら考え解決して行く能力とプレゼンテーション能力を養成する場を提供する。
+++++
ということで、九州では恒例の、大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテスト(第10回)が、今年も開催されています。
いろんなビジネスプランコンテストがありますが、このコンテストは、リアルなビジネスを展開しようとする学生を支援するというよりも、「教育」に重きをおいているものであると私は理解しています。
このコンテストの最終審査・発表会が、来週12月22日の午後に開催されます。
ウエブからその記事をどこからか引っ張ってこようと思ったのですが、なかなか見つかりません(笑)。
とりあえずこちらをご参照ください。11月22日の午後に、福岡市役所の15階で開催される予定です。
事務局の方、こんなことでいいんでしょうか? せっかく学生の皆さんが多くの時間を割き、また、支援者も忙しい中、サポートしながら考え抜いたプランの発表会ですので、もう少し力を入れて告知をしていただきたいものです。
私は、九大関係者の代表(総長の代理)として参加する予定だったのですが、はずせない出張が入ってしまいましたので、今回の発表会に参加することができません。最終審査通過チームには、九大チームもいます。
ご興味のある方は、是非会場にお越しいただき、学生の熱いプレゼンを聞いてみてくださいね。
私は彼の地で、吉報を待っています!
新たなベンチャーの創出により、我が国経済を活性化させることが求められている情勢の中、『知の創造』
拠点としての大学等には多くの研究成果が蓄積されている。こうした九州地域の大学 等に眠っているシーズ
の発掘と育成を図り、多くのイノベーション(技術改革)を生み出すことを目的に、大学生・高専生を中心にした若者が創造能力とチャレンジ精神を養うための事業計画書(ビジネスプラン)を作成し、自ら考え解決して行く能力とプレゼンテーション能力を養成する場を提供する。
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ということで、九州では恒例の、大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテスト(第10回)が、今年も開催されています。
いろんなビジネスプランコンテストがありますが、このコンテストは、リアルなビジネスを展開しようとする学生を支援するというよりも、「教育」に重きをおいているものであると私は理解しています。
このコンテストの最終審査・発表会が、来週12月22日の午後に開催されます。
ウエブからその記事をどこからか引っ張ってこようと思ったのですが、なかなか見つかりません(笑)。
とりあえずこちらをご参照ください。11月22日の午後に、福岡市役所の15階で開催される予定です。
事務局の方、こんなことでいいんでしょうか? せっかく学生の皆さんが多くの時間を割き、また、支援者も忙しい中、サポートしながら考え抜いたプランの発表会ですので、もう少し力を入れて告知をしていただきたいものです。
私は、九大関係者の代表(総長の代理)として参加する予定だったのですが、はずせない出張が入ってしまいましたので、今回の発表会に参加することができません。最終審査通過チームには、九大チームもいます。
ご興味のある方は、是非会場にお越しいただき、学生の熱いプレゼンを聞いてみてくださいね。
私は彼の地で、吉報を待っています!
2010年11月29日
日本ベンチャー学会第13回全国大会
先週は、出張続き&後半は体調を崩して、ブログの更新が滞ってしまいました。。。
そういう時にかぎって、ブログにアップしたいことは色々あり、一週遅れですが随時アップしていきたいと思います。ということで、時計を一週間戻し、11月20日~21日の土日に開催された日本ベンチャー学会第13回全国大会に参加してきました。
3年くらい前に学会員になったのですが、全国大会は、今回が初参加です(笑)。
統一テーマは「新たなイノベーションへの挑戦」
詳細のプログラムについてはこちら
二日間、様々な発表や、基調講演が行われました。中には正直いって??という内容のモノもありましたが、二日間を通し、いろんな知見を得ることができました。
中でも、二日目の最終パネルディスカッションに参加された、Quality Electrodynamics社CEOの藤田 浩之さんの紹介&プレゼンは非常に興味深いものでした。
早稲田大学出身で、学生時代にUCSDに留学したことがキッカケとなり、海外へ自分のキャリアを求めGEに就職。その後、MRI部門のグローバルマネージャーを経てMRIシステムのRFコイル開発ベンチャーQED社を創業。東芝などMRIメーカーが彼らのテクノロジーを採用しています。
日本ではメディアにほとんど取り上げられていませんが、米国のフォーブス誌による全米で最も有望なトップ20新興企業(2009年度)全米で11位に選ばれていらっしゃいます。
また、上述の通り、現在注目を浴びていながら、未だVC等からの外部資金を調達をされておらず、一方、その企業価値は登り竜が如く上昇中。
創業時のシードマネーも、地域行政機関からののファンド(5000万円)を活用して創業など、シリコンバレーに代表されるモデルではなく、極めて日本的な手法を用いた経営で、アメリカで注目・評価を受けていらっしゃるという点でも興味深い事例でした。
日本の多くの大学発ベンチャーも、国や地方行政機関からの補助金・助成金を活用していますが、一方ではそのような補助・助成金が、ベンチャーの成長を妨げているという意見もあります。
アメリカのハイテクベンチャーは、そんなものに頼らず、VCなど、直接金融(投資)から資金調達しているから成功するんだと。。。
しかし、QED社の事例を見る限り、それ(補助金・助成金等)自体が問題なのではなく、サポートを受けるベンチャー企業側の「Attitude(態度)」のほうに問題・課題があるといえるのではないか?と感じた次第です。
それに加え、藤田さんの経歴を拝見すると、現在43歳と私とほぼ同年代。いやはやバブル世代の我々世代でも、すごい日本人がいるなと、これまた感銘を受けた次第です。。。
話は変わり、初日の懇親会では、早稲田大学MBAの松田先生とパチリ。
会場だった國學院大學が、「神道」に基づいて創設された大学であること。
國學院大學から分離して創設された大学が日本大学であること(豊田自動織機から分離したトヨタ自動車みたいな)。
など、「トリビア」な知識も得ることができた日本ベンチャー学会の全国大会でした。
そういう時にかぎって、ブログにアップしたいことは色々あり、一週遅れですが随時アップしていきたいと思います。ということで、時計を一週間戻し、11月20日~21日の土日に開催された日本ベンチャー学会第13回全国大会に参加してきました。
3年くらい前に学会員になったのですが、全国大会は、今回が初参加です(笑)。
統一テーマは「新たなイノベーションへの挑戦」
詳細のプログラムについてはこちら
二日間、様々な発表や、基調講演が行われました。中には正直いって??という内容のモノもありましたが、二日間を通し、いろんな知見を得ることができました。
中でも、二日目の最終パネルディスカッションに参加された、Quality Electrodynamics社CEOの藤田 浩之さんの紹介&プレゼンは非常に興味深いものでした。
早稲田大学出身で、学生時代にUCSDに留学したことがキッカケとなり、海外へ自分のキャリアを求めGEに就職。その後、MRI部門のグローバルマネージャーを経てMRIシステムのRFコイル開発ベンチャーQED社を創業。東芝などMRIメーカーが彼らのテクノロジーを採用しています。
日本ではメディアにほとんど取り上げられていませんが、米国のフォーブス誌による全米で最も有望なトップ20新興企業(2009年度)全米で11位に選ばれていらっしゃいます。
また、上述の通り、現在注目を浴びていながら、未だVC等からの外部資金を調達をされておらず、一方、その企業価値は登り竜が如く上昇中。
創業時のシードマネーも、地域行政機関からののファンド(5000万円)を活用して創業など、シリコンバレーに代表されるモデルではなく、極めて日本的な手法を用いた経営で、アメリカで注目・評価を受けていらっしゃるという点でも興味深い事例でした。
日本の多くの大学発ベンチャーも、国や地方行政機関からの補助金・助成金を活用していますが、一方ではそのような補助・助成金が、ベンチャーの成長を妨げているという意見もあります。
アメリカのハイテクベンチャーは、そんなものに頼らず、VCなど、直接金融(投資)から資金調達しているから成功するんだと。。。
しかし、QED社の事例を見る限り、それ(補助金・助成金等)自体が問題なのではなく、サポートを受けるベンチャー企業側の「Attitude(態度)」のほうに問題・課題があるといえるのではないか?と感じた次第です。
それに加え、藤田さんの経歴を拝見すると、現在43歳と私とほぼ同年代。いやはやバブル世代の我々世代でも、すごい日本人がいるなと、これまた感銘を受けた次第です。。。
話は変わり、初日の懇親会では、早稲田大学MBAの松田先生とパチリ。
会場だった國學院大學が、「神道」に基づいて創設された大学であること。
國學院大學から分離して創設された大学が日本大学であること(豊田自動織機から分離したトヨタ自動車みたいな)。
など、「トリビア」な知識も得ることができた日本ベンチャー学会の全国大会でした。
2010年11月08日
IPO激減時代のベンチャー経営と資金調達
先週末の土曜日(11月6日)は昼前から福岡空港に向かいました。
青山学院大学大学院社会情報学研究科の公開講座「IPO激減時代のベンチャー経営と資金調達」を聴講するためです。
青学って、福岡にあったっけ?と首を傾げた方がいらっしゃるかもしれませんが、そんなことありません。
青学は、やはり東京「青山」にあります(別のキャンパスもありますが)。
そうです。この講義を拝聴するために、東京に向かったのでした。。。
この講義は「@pinahirano 」こと、インフォテリアの平野さんが青山学院大学大学院 社会情報学研究科の集中講座「技術系ベンチャー経営の戦略と実践」の一部として開催される公開講座です。
そもそものキッカケは以下のとおり
twitter上で、この講座のことを知った私が以下のとおりつぶやきました。
おおっ参加したいなーRT @pinahirano: 教室確保完了!まだ申込み可能になりました。RT @pinahirano 11/6に青学の私の講座の中で行う公開講座「IPO激減時代のベンチャー経営と資金調達」の申込みが殺到し教室を変更講師の @kazmura @isologue
このつぶやきに対し @pinahiranoさんが、
@akarisaka きなっせ:)
コメントされたことから始まったのでした(笑)。
日本では稀有な存在であるガチンコキャピタリストであるNTVPの村口さん( @kazmura )さんに加え、以前からフォローさせていただいている@isologue こと、磯崎哲也事務所の磯崎さんが登壇されるということで、急遽福岡から参加することにしたのです。
磯崎さんといえば、先日出版された「起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと」が、amazon上で欠品になるほど話題になっていますよね。
ということで、久しぶりの渋谷で恥ずかしながら青学への道を迷ってしまい、講義開始の14:45ギリギリに会場に到着。平野さんのオリエンテーションでスタートしました。
まずはNTVPの村口さんの講義。以下、いろいろ書いていると終わらないので、私のメモをベースにまとめてみました。
++++++++++++++++++++++++++++
<PDCAサイクルの問題点>
PDCAサイクルの前提は計画がありき
シリコンバレーではP(計画)ありきではない
人間様の計画外のことが必ず起きる→PDCAでは対応できない(PDCAはあくまでもツール)
マニフェストの政治万能論は必ず終わる
<PDCAサイクルは機能したのか?>
どんなに精緻に計画しても、予期せぬ出来事が必ず起きる
対応にしたがって必ず躓く
マニフェスト経営は、不合理かつ不効率である
事業計画は大事だけど、役に立たないということを知らないといけない
PDCAはある条件を満たした特殊状況でのマネージメント道具(ツール)に過ぎない
<計画経営は、途中必ず失敗する>
初期の事業計画は必ず失敗する
商品は計画とおりになど完成しない
顧客進化ライフサイクルの学習が必要
キャズムは簡単に越えられない
資本は必ず尽きてくる
まじめな起業家は必ず計画未達を説明したい→計画だけにこだわっていてはゲームオーバー
<なぜ日本のベンチャーはダメなのか>
自分で制御できる<費用の支出>は、計画可能
売上は、他人である顧客候補が意思決定するので、原理的に計画不能
売上項目は、計画ではなく、見通しである
日本のVCは、単なる売上利益見通しを、事業計画だと間違えている。
商品も未完成、顧客もはっきりしない事業の売上見通し→計画統制(予算実績管理)しても無意味なばかりか、経営に有害である。
<OODAループ>
観察(Observation)、情報整理分析(Orient)
意思決定(Decision) 行動(Action)
これが自然な、学習対応行動のベースである。→起業経営(ビジネスもモデル未完成段階)もかくあるべし
<JCSサイクル>
参加(Join) 貢献(Contribute)シェア(Share)資本(株式)による資金調達の基本
<ベンチャー四つ必要なこと>
起業家精神 マネジメント(ヒト金モノのマネジメント) イノベーション 完璧なオペレーション
↓ ↓ ↓
この四つをバランスしないと起業は成り立たない
起業家精神は個人にしかやどらない(起業家精神にあふれる組織なんて作れない)
<起業家が学ぶべき三つ>
JCSサイクルを人生指針として学び
OODAループを、学習対応行動様式として身につけ
PDCAで管理していく
<山にトンネルを掘る堀り方>
こっちから掘っていく
あっちから掘っていく
両方から掘っていく
ヘリコプターから観察して、時間とともに学習し、掘るのが上手になっていく起業家になる
++++++++++++++++++++++++++++
いやはや刺激的な言葉が並びます。。。この中でも、非常に勉強になったのが、PDCA神話の崩壊です。
PDCAという言葉は、社会人の方には馴染みの言葉で、私も新入社員時代(リコー)にまずは習いました。
仕事においてPlan(計画)、Do(実行)、Check(確認)、Action(行動)のサイクルをまわしていくことが重要だということです。
これは、仕事をするにおいて基本なフレームワークの一つであることは間違いありません。ただ、あくまでツールであり、日々の業務管理、改善作業、大きな組織のマネジメントの一部に有効ですが、すべてに有効ではないということです。特に、現在の経済状況、日々環境が変わる時代には、このサイクルを回す時間がなく、意思決定をしなければいけないことが、ベンチャーのマネジメントには頻繁に発生します。
村口さんは、その事例についてDeNAのケース(システムトラブル)で説明されました。
そういった状況において、PDCAというツールにこだわりすぎていると、ベンチャーの経営に向かないだけでなく、悪影響を及ぼすということです。それにもかかわらず、大企業でPDCA神話に洗脳された方々がPDCAを押しつけると・・・うまくいかないということです。
これは、現在の環境では、大企業・国家の危機管理でも一緒なのかもしれませんね。
それに対し、OODAループが日々状況が変化する環境において、有効であるということです。ここでは省略しますが、OODAループとは、米国の軍のマネジメント手法として開発されたもののようです。⇒こちら
休憩をはさみ、磯崎さんの講義がスタート。こちらも同様メモをまとめてみました。
++++++++++++++++++++++++++++
<ベンチャーには、「情報」「人」が不足している。>
専門家といわれる人もベンチャーとって大切なことを知らない
「生態系」全体を発達させる必要がある。
<ベンチャーにとって一番大切なこと>
ファイナンスではない
起業家精神(アントレプレナーシップ)
アニマル・スピリッツ
投資=「不確実な未来への挑戦」の根源
頭がいいだければダメ
ベンチャーはお金を借りてはいけない、資本(株式)で資金を調達する
<日本は、「起業家に冷たい国」なのか?>
誰のためのビジネスか?
↓ ↓
株式の資金調達に必要なのは「人」
株式とて、資金が出せるのは「イケてる」ビジネスにだけ。
相談するのであれば、実際に資金調達したことがある人に相談したほうがいい
<ベンチャーの資金調達のポイント>
日本の(イケてる)ベンチャーは、「売り手市場」→資金は大量に存在する。
悪くいえば「甘やかされる傾向」
資本政策は後戻りできない!「重要」
今後バイアウトの視点が重要になる。
++++++++++++++++++++++++++++
磯崎さんの講義については、先般出版された本に詳細が書かれています。
中でも一番ためになったのが、<ソーシャルグラフと事業の関連>です。
ベンチャーではネットワークが重要と言われます。ただ、それを説明するための明確な<鍵>を今まで聞いたことがありませんでした。また、そのために、ネットワーク=異業種交流会といった感じで日本では認識されており、やたら「ネットワーク」信奉者が多いというのが私の印象です。
それを、磯崎さんは本の中で、ファイナンスの視点でソーシャルグラフと財務諸表の繋がりを説明されています。詳細については、本をご購入くださいね(笑)。
ということで、非常に刺激的な講義を受け、最終便で帰福したのでした・・・。
平野さん、村口さん、磯崎さん、ありがとうございました!
青山学院大学大学院社会情報学研究科の公開講座「IPO激減時代のベンチャー経営と資金調達」を聴講するためです。
青学って、福岡にあったっけ?と首を傾げた方がいらっしゃるかもしれませんが、そんなことありません。
青学は、やはり東京「青山」にあります(別のキャンパスもありますが)。
そうです。この講義を拝聴するために、東京に向かったのでした。。。
この講義は「@pinahirano 」こと、インフォテリアの平野さんが青山学院大学大学院 社会情報学研究科の集中講座「技術系ベンチャー経営の戦略と実践」の一部として開催される公開講座です。
そもそものキッカケは以下のとおり
twitter上で、この講座のことを知った私が以下のとおりつぶやきました。
おおっ参加したいなーRT @pinahirano: 教室確保完了!まだ申込み可能になりました。RT @pinahirano 11/6に青学の私の講座の中で行う公開講座「IPO激減時代のベンチャー経営と資金調達」の申込みが殺到し教室を変更講師の @kazmura @isologue
このつぶやきに対し @pinahiranoさんが、
@akarisaka きなっせ:)
コメントされたことから始まったのでした(笑)。
日本では稀有な存在であるガチンコキャピタリストであるNTVPの村口さん( @kazmura )さんに加え、以前からフォローさせていただいている@isologue こと、磯崎哲也事務所の磯崎さんが登壇されるということで、急遽福岡から参加することにしたのです。
磯崎さんといえば、先日出版された「起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと」が、amazon上で欠品になるほど話題になっていますよね。
ということで、久しぶりの渋谷で恥ずかしながら青学への道を迷ってしまい、講義開始の14:45ギリギリに会場に到着。平野さんのオリエンテーションでスタートしました。
まずはNTVPの村口さんの講義。以下、いろいろ書いていると終わらないので、私のメモをベースにまとめてみました。
++++++++++++++++++++++++++++
<PDCAサイクルの問題点>
PDCAサイクルの前提は計画がありき
シリコンバレーではP(計画)ありきではない
人間様の計画外のことが必ず起きる→PDCAでは対応できない(PDCAはあくまでもツール)
マニフェストの政治万能論は必ず終わる
<PDCAサイクルは機能したのか?>
どんなに精緻に計画しても、予期せぬ出来事が必ず起きる
対応にしたがって必ず躓く
マニフェスト経営は、不合理かつ不効率である
事業計画は大事だけど、役に立たないということを知らないといけない
PDCAはある条件を満たした特殊状況でのマネージメント道具(ツール)に過ぎない
<計画経営は、途中必ず失敗する>
初期の事業計画は必ず失敗する
商品は計画とおりになど完成しない
顧客進化ライフサイクルの学習が必要
キャズムは簡単に越えられない
資本は必ず尽きてくる
まじめな起業家は必ず計画未達を説明したい→計画だけにこだわっていてはゲームオーバー
<なぜ日本のベンチャーはダメなのか>
自分で制御できる<費用の支出>は、計画可能
売上は、他人である顧客候補が意思決定するので、原理的に計画不能
売上項目は、計画ではなく、見通しである
日本のVCは、単なる売上利益見通しを、事業計画だと間違えている。
商品も未完成、顧客もはっきりしない事業の売上見通し→計画統制(予算実績管理)しても無意味なばかりか、経営に有害である。
<OODAループ>
観察(Observation)、情報整理分析(Orient)
意思決定(Decision) 行動(Action)
これが自然な、学習対応行動のベースである。→起業経営(ビジネスもモデル未完成段階)もかくあるべし
<JCSサイクル>
参加(Join) 貢献(Contribute)シェア(Share)資本(株式)による資金調達の基本
<ベンチャー四つ必要なこと>
起業家精神 マネジメント(ヒト金モノのマネジメント) イノベーション 完璧なオペレーション
↓ ↓ ↓
この四つをバランスしないと起業は成り立たない
起業家精神は個人にしかやどらない(起業家精神にあふれる組織なんて作れない)
<起業家が学ぶべき三つ>
JCSサイクルを人生指針として学び
OODAループを、学習対応行動様式として身につけ
PDCAで管理していく
<山にトンネルを掘る堀り方>
こっちから掘っていく
あっちから掘っていく
両方から掘っていく
ヘリコプターから観察して、時間とともに学習し、掘るのが上手になっていく起業家になる
++++++++++++++++++++++++++++
いやはや刺激的な言葉が並びます。。。この中でも、非常に勉強になったのが、PDCA神話の崩壊です。
PDCAという言葉は、社会人の方には馴染みの言葉で、私も新入社員時代(リコー)にまずは習いました。
仕事においてPlan(計画)、Do(実行)、Check(確認)、Action(行動)のサイクルをまわしていくことが重要だということです。
これは、仕事をするにおいて基本なフレームワークの一つであることは間違いありません。ただ、あくまでツールであり、日々の業務管理、改善作業、大きな組織のマネジメントの一部に有効ですが、すべてに有効ではないということです。特に、現在の経済状況、日々環境が変わる時代には、このサイクルを回す時間がなく、意思決定をしなければいけないことが、ベンチャーのマネジメントには頻繁に発生します。
村口さんは、その事例についてDeNAのケース(システムトラブル)で説明されました。
そういった状況において、PDCAというツールにこだわりすぎていると、ベンチャーの経営に向かないだけでなく、悪影響を及ぼすということです。それにもかかわらず、大企業でPDCA神話に洗脳された方々がPDCAを押しつけると・・・うまくいかないということです。
これは、現在の環境では、大企業・国家の危機管理でも一緒なのかもしれませんね。
それに対し、OODAループが日々状況が変化する環境において、有効であるということです。ここでは省略しますが、OODAループとは、米国の軍のマネジメント手法として開発されたもののようです。⇒こちら
休憩をはさみ、磯崎さんの講義がスタート。こちらも同様メモをまとめてみました。
++++++++++++++++++++++++++++
<ベンチャーには、「情報」「人」が不足している。>
専門家といわれる人もベンチャーとって大切なことを知らない
「生態系」全体を発達させる必要がある。
<ベンチャーにとって一番大切なこと>
ファイナンスではない
起業家精神(アントレプレナーシップ)
アニマル・スピリッツ
投資=「不確実な未来への挑戦」の根源
頭がいいだければダメ
ベンチャーはお金を借りてはいけない、資本(株式)で資金を調達する
<日本は、「起業家に冷たい国」なのか?>
誰のためのビジネスか?
↓ ↓
株式の資金調達に必要なのは「人」
株式とて、資金が出せるのは「イケてる」ビジネスにだけ。
相談するのであれば、実際に資金調達したことがある人に相談したほうがいい
<ベンチャーの資金調達のポイント>
日本の(イケてる)ベンチャーは、「売り手市場」→資金は大量に存在する。
悪くいえば「甘やかされる傾向」
資本政策は後戻りできない!「重要」
今後バイアウトの視点が重要になる。
++++++++++++++++++++++++++++
磯崎さんの講義については、先般出版された本に詳細が書かれています。
中でも一番ためになったのが、<ソーシャルグラフと事業の関連>です。
ベンチャーではネットワークが重要と言われます。ただ、それを説明するための明確な<鍵>を今まで聞いたことがありませんでした。また、そのために、ネットワーク=異業種交流会といった感じで日本では認識されており、やたら「ネットワーク」信奉者が多いというのが私の印象です。
それを、磯崎さんは本の中で、ファイナンスの視点でソーシャルグラフと財務諸表の繋がりを説明されています。詳細については、本をご購入くださいね(笑)。
ということで、非常に刺激的な講義を受け、最終便で帰福したのでした・・・。
平野さん、村口さん、磯崎さん、ありがとうございました!
2010年09月27日
UNITT2010パネルディスカッション
前回のブログのとおり、先週末の9月24日の午後は、UNITT2010のパネルディスカッションにパネラーとして参加しました。
テーマは「大学発ベンチャー支援:今何が求められているのか?」
モデレータは東大産学連携本部の各務先生(事業化推進部長:教授)
パネラーは、私以外に、
北海道ベンチャーキャピタルの松田さん(代表取締役)
東工大産学連携本部の高木さん(特任准教授)
東大エッジキャピタルの郷治さん(代表取締役社長)
私が知っている限りでは、国内の大学関係で大学発ベンチャー支援に携わっている実務者のメインプレーヤーはこのパネルに集まったといっても過言はないと思います(私を除き)。
それぞれが自身の紹介およ活動等について10~15分のプレゼンを行ったあと、ディスカションに入りました。
大学発ベンチャー成長の課題・問題点
大学が大学発ベンチャーを支援する意味
大学発ベンチャーに携わる教員のモティベーションについて等々
いろんな角度で、ディスカッションが行われました。
私の問題意識としては、研究と事業化の間のギャップを埋めるために必要な資金についてです。いわゆるギャップファンドと呼ばれるものですが、米国では、TLOのライセンス収入や、OBからの寄付金を原資として組成されています。試作の開発資金や事業化に向けた事業関係の資金の調達に関し、日本は非常に厳しい環境にあります。こういったアーリーステージの場合、エンジェルや3F(Family Friend Foolish)が出すんだよなんていう人がいますが、それは米国での話。日本にエンジェルと呼ばれる人はわずかです。
私がこの6年、大学発ベンチャー支援に係わってきてこの段階での資金調達が一つの課題だと感じてきました。今後、この課題を解決できるようなことを福岡で実現できればいいなと思っています。
ということで、約2時間のパネルディスカッションは無事終了。お疲れさまでした。
タグ :UNITT
2010年09月17日
節目の綾水会(第80回目編)
今週火曜日(9月14日)は、定例の綾水会を開催しました。
メインプレゼンは、
福岡市のインキュベーション施設に入居している株式会社オルトクオの代表取締役である坂本 匡史さんが、
感動美容室への第一歩 おもてなしシステム
~「ミリオンスマイル」 カッコイイ現場を作るシステムとは~
というテーマでプレゼンしました。iPad等の機器を活用して美容室向けに髪型のイメージを簡単に着せ替えできるようなサービスを提供するものです。
今流行りのiPad、クラウド関連のサービスなのですが、参加者の皆さんからは、いろんな意見・アドバイスが続きました。さらにプランをブラッシュアップされ事業展開されること期待しています。
ショートプレゼンは、
在福岡アメリカ領事館 ディーカー領事に、
Fostering a Global Entrepreneurial Spirit in Kyushu-Yamaguchi
九州・山口でグローバルな起業家精神を育成する
といったテーマでプレゼンしていただきました。
九州には、アントレプレナーシップを醸成するために必要な条件(起業家、多様性、大学(学生・研究成果)等)が揃っている。
在福岡アメリカ領事館としても、米国の起業家やアントレプレナーシップ関係の研究者を招いてのセミナー・シンポジウム等を開催することにより、支援していきたい。
とのことでした。私も、今年の6月に、UCバークレーからアントレプレナーシップ関係の教員を招いたワークショップに参加した際に、ディーカー領事とお会いしました。
綾水会は、そういった意味で、大学、ベンチャー、事業会社、金融機関、専門家(弁護士、会計士等)といった多様なメンバーが集まったネットワークです。今後もアメリカ領事館とは情報交換していきたいと思います。
ということで、
ネットワーキング。と、その前に綾尾さんから、重大な発表がありました。今回で、綾水会は80回を迎えることになりました。この6年8カ月、毎月欠かさず継続したことになります。「8」といった縁起のいいタイミングということもあり、これを機に「綾」の綾尾さんと、「水」の水口さんが身を引かれることになりました。
「綾」「水」といった二つの柱を中心として、運営自体は、私が今までもやってきたのですが、今後は、今まで以上に私が中心となり継続していくことになります。
12月には、お二人への感謝・お礼を込めた拡大綾水会を実施しようと思っています。
ネットワーキングには、荒木小学校・中学校の後輩である佐藤さん(女性)・本田さん(男性)も参加してくれました。佐藤さんは「キャリア・リード」といった人材紹介会社を起業、本田さんは「ワールドグローブ」という実家の家業を継がれています。
学年は一級下。お二人とも弟と同級生になります。昨年以来、小・中学校の同級生との交流を行っていますが、同時期に学校に在籍した方々とこういった形でお会いすることは嬉しい限りです。
来月からは、新たな綾水会(名前は今後どうするか?検討中)がスタートします。
タグ :綾水会
2010年06月22日
パブリックコメント(未公開株編)
昨日からtwitterで話題になっている「新規公開前に行われる不適切な自己募集を規制するための「有価証券の引受け等に関する規則」等の一部改正について」
簡単に言うと、「IPO(上場)等を目指すベンチャー企業など(未上場会社)が上場前に個人投資家を対象に勧誘行為(個人に出資を依頼する)を行 っていた場合には上場できないことを明らかにする。」ということです。。。
ふーん、いいじゃんと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、ベンチャー企業経営者や産学連携関係者にとっては一大事です。
産学連携関係でいうと、我々が支援している大学発ベンチャーにとってインセンティブが全く働かないことになります。
一般的に、新たなテクノロジー・サービスを持って起業する、いわゆるベンチャー企業を創業する場合、日本の金融マーケットにおいて、創業時点・直後(アーリーステージ)にVC(ベンチャーキャピタル)から出資を得ることは非常に困難です。そのため、3F(Family Friend Foolish)を中心とした個人、いわゆるエンジェルからお金を集めることになります。その後、事業が進んでいけば、VCが投資を行う(かも)といった流れになります。
この規則改正は、そのような資本政策行為を行った企業は、上場できない(制限される)とするということです。。。
日本の場合、米国と異なり、税制の問題もあり「富」の再生産が行われにくいため、エンジェル自体が少ない上、それ自体を制限するということは、リスクを背負い、人生をかけてイノベーションの起爆剤・エンジンとして期待されるベンチャーを起業するアントレプレナーにとって死活問題になります。
私の師匠(勝手に呼ばせていただいています)であるインフォテリア(マザーズ上場)の平野さんも、twitterでコメントされています。
この改正案の裏には、未公開株詐欺による被害拡大があるのは理解しています。しかし、この改正は納得できません。
以前、メカ設計をやっていた時にこんなことがよくありました。
一度設計したものをよくよく考えると、どこかに不具合があり、設計を変更してみる、、、それを数度繰り返して「ようやくうまくいった!」と喜んでみると、本来求められる機能を失っていた・・・いわゆる本末転倒状態
この改正は、まさに同じようなことをやっているとしか思えません。。。
みなさん、是非パブリックコメントを!7月1日までです。私もコメントします。
簡単に言うと、「IPO(上場)等を目指すベンチャー企業など(未上場会社)が上場前に個人投資家を対象に勧誘行為(個人に出資を依頼する)を行 っていた場合には上場できないことを明らかにする。」ということです。。。
ふーん、いいじゃんと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、ベンチャー企業経営者や産学連携関係者にとっては一大事です。
産学連携関係でいうと、我々が支援している大学発ベンチャーにとってインセンティブが全く働かないことになります。
一般的に、新たなテクノロジー・サービスを持って起業する、いわゆるベンチャー企業を創業する場合、日本の金融マーケットにおいて、創業時点・直後(アーリーステージ)にVC(ベンチャーキャピタル)から出資を得ることは非常に困難です。そのため、3F(Family Friend Foolish)を中心とした個人、いわゆるエンジェルからお金を集めることになります。その後、事業が進んでいけば、VCが投資を行う(かも)といった流れになります。
この規則改正は、そのような資本政策行為を行った企業は、上場できない(制限される)とするということです。。。
日本の場合、米国と異なり、税制の問題もあり「富」の再生産が行われにくいため、エンジェル自体が少ない上、それ自体を制限するということは、リスクを背負い、人生をかけてイノベーションの起爆剤・エンジンとして期待されるベンチャーを起業するアントレプレナーにとって死活問題になります。
私の師匠(勝手に呼ばせていただいています)であるインフォテリア(マザーズ上場)の平野さんも、twitterでコメントされています。
この改正案の裏には、未公開株詐欺による被害拡大があるのは理解しています。しかし、この改正は納得できません。
以前、メカ設計をやっていた時にこんなことがよくありました。
一度設計したものをよくよく考えると、どこかに不具合があり、設計を変更してみる、、、それを数度繰り返して「ようやくうまくいった!」と喜んでみると、本来求められる機能を失っていた・・・いわゆる本末転倒状態
この改正は、まさに同じようなことをやっているとしか思えません。。。
みなさん、是非パブリックコメントを!7月1日までです。私もコメントします。
2010年06月10日
twitter的な綾水会
久しぶりに綾水会をブログにアップしますね。ブログにアップしてなくとも、綾水会はかれこれ6年以上、毎月続いていますよ(笑)。6月8日、今月の「第2火曜日」に綾水会を開催しました。
実は開催場所は、以前のアクロス福岡のふくおかアイストさんの研修室から赤坂にある内田洋行さんのセミナールームに変わりました。
ふくおかアイストさんの研修室が今年の3月で閉鎖されたことに伴い、場所をいろいろ探していたのですが、綾水会繋がりの縁で、内田洋行さんをご紹介していただき、セミナールームでプレゼン、ショールームに併設されているオープンスペースでネットワーキングをさせていただいています。場所を提供していただいている内田洋行さんに感謝・感謝です。
今回のメインプレゼンは、九州大学システム情報科学研究院情報知能工学部門の荒川先生に「ロケーションアウェアサービスとTwitterログ分析」というテーマでプレゼンしていただきました。
twitterの位置情報付きの「つぶやき」を大量に収集し、それを分析することにより、新たなサービスの開発・ビジネス展開ができるのではないかというプレゼンでした。
まだ、ビジネスプランになっているわけではない状態でのプレゼンだったので(あえてその状態でプレゼンしていただいた)、技術的な話が多く、なかなかいつもどおりのディスカッションまで拡がらなかったのですが、久しぶりの九大テクノロジー関連のプレゼンということで、参加者も40名を超えていました。
今旬なtwitter関連ということも影響があったかもしれませんね。
荒川先生は、ご自身も学生時代(慶応大学)にベンチャーに携わられていたこともあり、今後の研究・事業化に注目していきたいと思っています。
ショートプレゼンは、綾水会メンバーであるベンチャー弁護士「田畠弁護士」が、QBSの後輩弁護士(濱地弁護士:7期生)とともに、4月に独立して開設した「経営法律事務所北斗」の業務内容についてプレゼンを行いました。先日もブログにアップしましたが、5月14日には、開所記念パーティが開催され、200名を超える方々が、彼らの船出を祝福しました。
弁護士というと、事業や商売を始めて、それがうまくいかず、どうしようもなくなってから相談するといったイメージがありますが、そうではなくて、創業時から、または、営業や新規事業を始める時から弁護士を活用してほしいというのが、彼らの提案です。まさに、シリコンバレーでいう「事業始めるんだったら、まずLawyerのところにいってこい」というものと同じ発想です。
彼のような志をもった若手弁護士が活躍できるような福岡になれば、自ずといろんなイノベーションが生まれてくるのではないかと思っています。
ネットワーキングでは、この度、KVPの社長を退任される綾水の「水」である水口(みずくち)さんがご挨拶。
そして、新たにKVPの社長に就任された水口(みなくち)さんにご挨拶と、乾杯の音頭をお願いしました。
ネットワーキングも、最近は新規で参加される方も多く、気がついたら名刺交換せずに終わってしまう・・ということが多々あります。しかし、私自身、綾水会のコアコンピテンシーは「信頼のネットワーク」だと思っています。定期的に参加するコアなメンバーが中心となってネットワークを形成し、その周辺で多少のメンバーの入れ替わりが行われる、いわゆるネットワークの自浄作用が働く。そのような作用が有機的に働いているのが綾水会のネットワークではないかというのが、私の持論です。まあ、そういったネットワーク維持を毎月欠かさず6年以上続けるのって結構大変なんですけどね(笑)。
ネットワーキング終了後は、荒川先生含め、ディープなメンバーで2次会と流れ、痛飲したのでした・・・
実は開催場所は、以前のアクロス福岡のふくおかアイストさんの研修室から赤坂にある内田洋行さんのセミナールームに変わりました。
ふくおかアイストさんの研修室が今年の3月で閉鎖されたことに伴い、場所をいろいろ探していたのですが、綾水会繋がりの縁で、内田洋行さんをご紹介していただき、セミナールームでプレゼン、ショールームに併設されているオープンスペースでネットワーキングをさせていただいています。場所を提供していただいている内田洋行さんに感謝・感謝です。
今回のメインプレゼンは、九州大学システム情報科学研究院情報知能工学部門の荒川先生に「ロケーションアウェアサービスとTwitterログ分析」というテーマでプレゼンしていただきました。
twitterの位置情報付きの「つぶやき」を大量に収集し、それを分析することにより、新たなサービスの開発・ビジネス展開ができるのではないかというプレゼンでした。
まだ、ビジネスプランになっているわけではない状態でのプレゼンだったので(あえてその状態でプレゼンしていただいた)、技術的な話が多く、なかなかいつもどおりのディスカッションまで拡がらなかったのですが、久しぶりの九大テクノロジー関連のプレゼンということで、参加者も40名を超えていました。
今旬なtwitter関連ということも影響があったかもしれませんね。
荒川先生は、ご自身も学生時代(慶応大学)にベンチャーに携わられていたこともあり、今後の研究・事業化に注目していきたいと思っています。
ショートプレゼンは、綾水会メンバーであるベンチャー弁護士「田畠弁護士」が、QBSの後輩弁護士(濱地弁護士:7期生)とともに、4月に独立して開設した「経営法律事務所北斗」の業務内容についてプレゼンを行いました。先日もブログにアップしましたが、5月14日には、開所記念パーティが開催され、200名を超える方々が、彼らの船出を祝福しました。
弁護士というと、事業や商売を始めて、それがうまくいかず、どうしようもなくなってから相談するといったイメージがありますが、そうではなくて、創業時から、または、営業や新規事業を始める時から弁護士を活用してほしいというのが、彼らの提案です。まさに、シリコンバレーでいう「事業始めるんだったら、まずLawyerのところにいってこい」というものと同じ発想です。
彼のような志をもった若手弁護士が活躍できるような福岡になれば、自ずといろんなイノベーションが生まれてくるのではないかと思っています。
ネットワーキングでは、この度、KVPの社長を退任される綾水の「水」である水口(みずくち)さんがご挨拶。
そして、新たにKVPの社長に就任された水口(みなくち)さんにご挨拶と、乾杯の音頭をお願いしました。
ネットワーキングも、最近は新規で参加される方も多く、気がついたら名刺交換せずに終わってしまう・・ということが多々あります。しかし、私自身、綾水会のコアコンピテンシーは「信頼のネットワーク」だと思っています。定期的に参加するコアなメンバーが中心となってネットワークを形成し、その周辺で多少のメンバーの入れ替わりが行われる、いわゆるネットワークの自浄作用が働く。そのような作用が有機的に働いているのが綾水会のネットワークではないかというのが、私の持論です。まあ、そういったネットワーク維持を毎月欠かさず6年以上続けるのって結構大変なんですけどね(笑)。
ネットワーキング終了後は、荒川先生含め、ディープなメンバーで2次会と流れ、痛飲したのでした・・・
2010年03月17日
熊大訪問(イノベーション推進機構編)
昨日16日は、昼前から熊本へ向かいました。行き先は熊本大学。
熊本大学の産学連携組織であるイノベーション推進機構が主催の「起業家セミナー・中核的研究機関研究員成果報告会」にお招きいただき、九州大学における大学発ベンチャー支援活動についてプレゼンさせていただきました。
熊本大学ではここ数年大学発ベンチャーが生まれておらず、学内でも大学発ベンチャーの支援を、今後どうしていったらいいのかについていろいろ検討していらっしゃるということで、私にプレゼンの依頼がきたようです。
九大の産学連携~大学発ベンチャー支援~具体的な事例~新たな取り組みについて等々、約一時間お話させていただきました。
大した話ではないのですが、みなさん真剣に聞いていただき感謝・感謝です。今後の熊本大学の産学連携活動の一助になれば嬉しい限りです。
プレゼン終了後は、中核的研究機関研究員のみなさんの発表を拝聴させていただき、最後にちょっとだけコメントさせていただきました。。。ということで、なんとか無事終了。
今回誘っていただいたイノベーション推進機構の荒木さんからは、あかりへのお土産として熊大クッキーをいただきました。
帰宅後、あかりにクッキーをちゃんと渡しましたよ(笑)。
地方大学では、今後産学連携をどのように行っていくか、様々な検討が行われています。九州管内の大学で、互いにもう少し情報交換が行われるといろんな解決策が生まれるのではないかな~と帰りの特急の中でふと思った次第です。
タグ :熊本大学イノベーション推進機構
2010年03月13日
2009年度アジアラウンドテーブル&QREP報告会
地域・日本における新事業創造論ー内外投資家からの提案
―ガラパゴス化?した日本、九州を救う方法論とは―
同時開催:九州大学/ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・プログラム(略称:QREP)
2009年度 参加学生成果発表会
-シリコンバレーから学ぶ九州活性化プラン―
九州大学知的財産本部
本部長 安浦 寛人
一昨年の米国金融危機に端を発した世界同時経済不況は、その後一時の深刻な状況を脱したものの、世界各国において回復状況はまだら模様となっています。アジアの多くの国が目覚しい回復を見せ、新興国市場の活性化が話題になっていますが、わが日本の状況に関しては先行き不透明な状況が続いています。昨年新政権が発足しましたが、閉塞感は払拭されていません。新事業創造、起業に関する環境についても、資金面を中心に冬の時代が続き、新しいビジネス創造の取り組みが危機に瀕している状況です。九州もまた、半導体産業や自動車産業といった従来の九州経済の牽引車たる産業が痛手を受け、地域としての経済活動の維持・活性化戦略再構築が急務です。そのような状況を打開し、イノベーションを地域から巻き起こして、九州を元気で国際競争力ある持続可能な地域にしてゆくためには、やはり新事業創造のうねりを九州で起こすことが必要です。
そこで今回のラウンドテーブルにおいては、地域の活性化、イノベーション創出のために、地域の産学官は何をすべきか、九州における新事業創造の現況を海外や九州以外の日本との比較を通じて再評価し、昨今の環境変化を前提にしつつ、今後取るべき方策を議論したいと思います。
今回は、シリコンバレーを拠点とし、長年日本大手ハイテク企業の戦略コンサルティングとベンチャー・インキュベーション及びシード投資を手がけ、日米を股にかけて活躍する校條浩氏を招聘し、日本、九州における新事業創造の手法、イノベーション創出の技法を語っていただきます。所謂ベンチャー企業に留まらず、大手企業における新事業創出による活性化も含め、幅広い観点からお話いただく予定です。またパネルディスカッションでは、九州を地盤とするベンチャーキャピタリストを交え、地域におけるイノベーション創出のあり方を、地域の問題点やその克服方法検討を含め、日米双方向からの視点で議論いたします。
なお今回は、シリコンバレーにおいて本年3月初に、1週間の起業家精神育成プログラムに参加した九州大学と早稲田大学の学生による、成果報告会も併催致します。学生達が感じたシリコンバレーの起業家精神と、九州を活性化させる方策の提案をお聞き頂こうと思います。皆様奮ってご参加いただきますようお願いいたします。参加ご希望の方は、平成21年3月19日(金)までに、Eメールまたは申し込みフォームにて九州大学知的財産本部のウェブサイトよりお申し込み下さい。
ということで、3月23日に、アジアラウンドテーブルと同時に、今年のQREPの発表会が開催されます。
ご興味のある方、是非ご参加ください。
詳細はこちら
タグ :アジアラウンドテーブルQREP
2010年02月27日
「報告」緊急ITセミナー(#pinahirano編)
昨日は、告知のとおり、夕方18:00~箱崎キャンパスで「緊急ITセミナー」を開催しました。
スピーカーは、1998年に日本で最初のXML専業ソフトウェアベンダーとしてインフォテリア㈱を設立され、2007年にはマザーズ上場を果たされた平野洋一郎さんです。
テーマは「日本のITベンチャーの課題~上場できるベンチャー企業の作り方~」
まずは、参加者の自己紹介でセミナーがスタートしました。今回あまり人数は多くなかったのですが、「濃い」メンバーが集まりました。
平野さんのパーソナルヒストリー~熊本で起業~集団退職~東京で外資企業に転職~起業~倒産の危機~上場・・・平野さんの人間味あふれるプレゼンに聞き入ってしまい、あっという間に2時間が経ってしまいました。平野さんのプレゼン中に、いろんなキーワードがちりばめられていたのですが、ここでは書ききれませんので、参加者のつぶやきをご参照ください(ハッシュタグは#pinahirano)
私自身、平野さんのプレゼンを拝聴するのは、三度目なのですが、その中でも心に刺さる言葉は、
社長の必要条件 志 誠実 執念
強運は偶然ではなく、呼び込むモノ。運を呼び込むために重要なのは人脈 夢 勇気
といったところですね。
平野さんが、高校時代「フォーティボーイズ」だったことには思わず笑ってしまいました。
ちなみに、平野さんのラッキーカラーは「みどり色」。これは小学校2年生からずっと続けられているようで、私が今までお会いした際も、必ず「グリーン」の服を着用されていましたね。私のラッキーカラーは自称「レッド」、妻の名前は「みどり」です(笑)。
ということで、あっという間の2時間。平野さん、ありがとうございました!参加者のみなさん、お疲れ様でした!
そして、セミナー終了後、ある意味今回の「メイン」であるアラアラに向かったのでした・・・
スピーカーは、1998年に日本で最初のXML専業ソフトウェアベンダーとしてインフォテリア㈱を設立され、2007年にはマザーズ上場を果たされた平野洋一郎さんです。
テーマは「日本のITベンチャーの課題~上場できるベンチャー企業の作り方~」
まずは、参加者の自己紹介でセミナーがスタートしました。今回あまり人数は多くなかったのですが、「濃い」メンバーが集まりました。
平野さんのパーソナルヒストリー~熊本で起業~集団退職~東京で外資企業に転職~起業~倒産の危機~上場・・・平野さんの人間味あふれるプレゼンに聞き入ってしまい、あっという間に2時間が経ってしまいました。平野さんのプレゼン中に、いろんなキーワードがちりばめられていたのですが、ここでは書ききれませんので、参加者のつぶやきをご参照ください(ハッシュタグは#pinahirano)
私自身、平野さんのプレゼンを拝聴するのは、三度目なのですが、その中でも心に刺さる言葉は、
社長の必要条件 志 誠実 執念
強運は偶然ではなく、呼び込むモノ。運を呼び込むために重要なのは人脈 夢 勇気
といったところですね。
平野さんが、高校時代「フォーティボーイズ」だったことには思わず笑ってしまいました。
ちなみに、平野さんのラッキーカラーは「みどり色」。これは小学校2年生からずっと続けられているようで、私が今までお会いした際も、必ず「グリーン」の服を着用されていましたね。私のラッキーカラーは自称「レッド」、妻の名前は「みどり」です(笑)。
ということで、あっという間の2時間。平野さん、ありがとうございました!参加者のみなさん、お疲れ様でした!
そして、セミナー終了後、ある意味今回の「メイン」であるアラアラに向かったのでした・・・