大学の産学連携組織で大学発ベンチャーの支援を行いながら2008年3月に無事QBS(九大ビジネススクール)を修了しました。そして、2010年4月からは、産学連携的な会社の代表取締役社長に就任。2014年6月に任期満了により退任し顧問として活動しています。大学まわりの情報や産学連携に関する情報を独自の視点で発信していきたいと考えています。

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2014年10月10日

唐津市と九大の共同研究成果「完全養殖のマサバ」が試験出荷開始らしい

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九州大学と唐津市は、「国立大学法人九州大学と唐津市との協力協定書」(平成 19 年 2 月 28 日締結)に基づき、産業の高度化に関する活動の一環として、両者が相互に連携・協力し、新しい水産資源の創出及び水産業の高度化など、唐津市における水産業の振興を図ることを目的に、唐津市が行う「唐津水産業活性化支援事業」に関する実施協定を締結しています。
これに基づき、両者は唐津市水産業の新しい目玉となる新水産資源創出プロジェクトを推進しており、「マサバの完全養殖」プロジェクトは、その取組の一環です。現在、卵から育てた種苗を養殖し、商品化について一定の目途が経ったことから、試験出荷を行う見通しとなりました。また、呼子鎮西旅館組合の協力により、その成果物の販売が行われます。
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ということで、唐津と九大で研究・開発を行っていた「完全養殖の安心安全なマサバ」の試験販売が始まったようです。プレス記事はこちら

このプロジェクトは、産学連携機構九州の社長時代から注目していました。当時、スタッフを唐津に常駐させて運営していた「からつ大学交流連携センター」もサポートをしており、何度か試食会や研究進捗報告会にも参加させていただいたことがあります。

このプロジェクトのキッカケの一つが「呼子のイカ」が段々獲れなくなってきたということです。

元々、呼子は鯨漁で栄えた町でした。その後捕鯨が厳しい状況になっていくなか、鯨のエサであったイカを呼子の名物にすることにより「呼子のイカの活き造り」はブランドかされ全国的にも「クリスタルイカ」と呼ばれ、多くの観光客が呼子に足を運ぶようになりました。
そのイカも、最近段々獲れなくなってきたことで、イカに続く水産資源を育成しようということで始まったのが「唐津水産業活性化支援事業」でした。

養殖より天然やろ?とおっしゃる方も多いと思いますが、今回のマサバは、
・いわゆる「トロサバ」で脂がしっかりのっていて、エサの管理によって一年中脂ののった味覚を楽しむことができる。
・稚魚の時に、配合したエサで育てるため、食中毒を起こす寄生虫アニサキスの幼虫がいるプランクトンを食べて体内に取り込む機会もほとんどない。
といった特徴があります。

サバといえば、全国的には「シメサバ」が一般的かもしれませんが、北部九州ではサバは当たり前のように刺身で食べます。
それを、一年中安心安全な「トロサバ」として堪能できるのが、今回の「完全養殖マサバ」なのです。

研究内容についてはこちらに資料があります(スクロールすると、プレス資料の後にパワポがあります)。


ちなみに、コレが試食会のときの写真。Aの方が今回の完全養殖マサバです。身の色を見ていただけばいかに「トロサバ(脂がのっているので白っぽい)」なのかがわかっていただけると思います。

呼子、鎮西地区の宿泊施設で、生き作りなどの料理を提供するキャンペーンを来年6月末まで行っているそうですので、ご興味がある方は是非唐津へ!
  


Posted by 坂本 剛 at 16:14Comments(0)産学連携

2014年07月05日

ブログタイトル変更(2回目)→産学連携的な??

前々回のブログにも書きました。

今回の産学連携機構九州代表取締役社長退任に伴い、このブログのタイトルを変更する必要がありますね、と。

2006年に、このよかよかブログを始めた時のタイトルは「QBS生の大学発ベンチャー日記」でした。

九州大学知的財産本部(現:産学官連携本部)に所蔵し、大学発ベンチャー支援を行いながら九大ビジネススクール(QBS)に通っていたので、こういったタイトルにしたのです。

この時期のブログではQBSのことについてよく書いていたので、QBSの受験を目指す方がよく読まれていたようです。

「QBS」や「九大ビジネススクール」で検索すると私のブログがかなり上位で引っかかるのです。10数名の方からメールをいただき、そのうち多くの方がQBSに入学されています。

その後、2010年4月に、九州大学の特定関連会社「産学連携機構九州」の代表取締役社長へ就任したのを期に「産学連携的な新米社長日記」にタイトルを変更しました。

そ、し、て、今回、社長の退任に伴い、ブログのタイトルをどうしようかな?と考えたのですが、、、結果、ベタに。、、

「産学連携的な新米顧問日記」とさせていただきました。基本的にフリーですが、顧問の委嘱を受け当分の間活動していきます。


名刺も肩書きを変更しました(笑)

あと


九州大学産学連携センター客員教授の肩書きもあります。公的な役職などは、こちらの肩書きで活動いたします。

新米顧問?微妙なタイトルですが、当分の間おつきあいくださいね。

  


Posted by 坂本 剛 at 08:27Comments(0)産学連携

2014年02月04日

福岡での人の流れ調査実験

私は、個人用と会社用で2台スマートフォンを持っています。それに加え、先々週から先週末にかけてもう一台持ち歩いていました。


「人の流れ調査実験」に参加したからです。

この社会実験は、福岡地域戦略推進協議会環境部会が2014 年1 月23 日(木)から1 月30 日(木)まで実施したものです。

環境部会では数件社会実験を実施しており、今回の実験は、スマートモビリティ分科会が『福岡版スマートシティ構想』の実現へ向けて実施したものです。

福岡都市圏で働き・生活をしているFDC会員を中心に被験者200 名を対象に、行動データ測定用のアプリがインストールされたスマートフォンと福岡市地下鉄ICカード(はやかけん)を配布し、被験者の行動データを測定し分析することで、福岡地域における交通政策を含む都市機能の高度化の実現を目指すものです。

なぜ「はやかけん」が必要?人の流れ・行動データは、スマホのGPSデータをベースに測定するため、地下鉄などGPS測位が難しいエリアの行動履歴を補完する必要があるからです。

GPSはかなり電力を消費するので、気がついたら測定用スマートフォンの電源が落ちてた、ということが結構ありましたが、なんとか無事終了しました。

「人の動き」は、ある意味ビッグデータ。それらを「見える化」することによって交通インフラの整備、や購買活動の分析に利用されるのでしょうね。今までは「そんなことができるといいな」と思っていたことが、IT技術の進歩により可能になったのです。

一方、スマホを使ってライフログをとるアプリが増えてきました。その一つが「Moves」。昨年福岡で開催された「スマートモビリティアジア」のセッションで、nobiさんこと林信行さんが紹介されたアプリです。私は、このアプリを利用しています。

どのくらい歩いたか(走ったか)、カロリーを消費したか、どう移動したか、が簡単に記録できます。唯一の欠点(?)は、どこに行ったかが「見える化」されることですかね(笑)。

話は元にもどし、今回の調査実験の分析結果が3月中旬までにはでるようです。どういった結果が発表されるのか、今から楽しみです。  


Posted by 坂本 剛 at 07:59Comments(0)産学連携

2014年01月06日

明けましておめでとうございます(午年編)

明けましておめでとうございます。

既に始動されていらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、多くの方の仕事始めが本日(6日)からではないでしょうか?
本年もよろしくお願いいたします。

今年の干支は午(うま)ということで、丙午(ひのえうま)生まれの私は年男です。丙午は60年に一度の珍しい年まわり。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「ひのえうま産まれの女の人は、気性が強く、夫を殺すことがある」という迷信の影響で、1966年の丙午の出生率は、前後の年に比べ約27%の減少しました。いわゆるひのえうま伝説です。

伝説の発端は、ネットで調べてみると、江戸時代に起こった八百屋お七の放火事件です。

天和の大火で自宅が焼け、批難したお寺で出逢った男性・庄之介と恋に落ちた八百屋の娘お七とその家族は、一旦お寺を引き払います。しかしながら、庄之介への想いは募るばかりで、彼を再び会いたければ、火事になればよいと自宅に放火してしまいます。火はすぐに消し止められ小火(ぼや)にとどまりますが、お七は放火の罪で捕縛されて火あぶりに処された、というのが事件の概要です。

そのお七が1666年生まれの丙午(ひのえうま)だったことで江戸時代以降にこの迷信が広まったそうです。

話を戻しますと、私の同世代の人口が少ないおかげで、子供の頃から「競争が少ないゆとり世代」と言われ、ある意味「バカにされて」きました。確かに前後の学年に比べ、クラスの数も1クラス少なかったですね。

一方、高校時代は、共通一次試験の科目が5教科7科目になり、理科Ⅰや現代社会といったゆるい新たな科目が新設され、浪人世代より圧倒的に現役での大学受験が不利だと言われましたが、結果、それを覆す実績を残したのではないかと記憶しています。

また、大学卒業の時期がバブル絶頂期の平成元年だったので「バブル世代」と揶揄され、企業では「使えない」世代と言われ続けてきました。

そういった経緯もあり、自分が生まれた干支には非常にこだわりがあります。

更に話しを戻します。なぜ、丙午の話をしたかというと、12年後、つまりあと干支が一回りすると丙午がやってくるからです。丙午は60年に一度ですので、私(今年で48歳)は還暦(60歳)を迎えます。

私自身の今までの人生を振り返ると、約10年ごとに大きな変化が訪れています。私は、2004年の1月に民間企業から九州大学の知的財産本部に籍を移しました。つまり、産学連携分野に自分のキャリアを移して今年でちょど10年という節目を迎えます。

今私が考えているのは、今年から始まる次の10年を、少し期間を延ばすと、次の「年男」までの期間をどうやって勝負していくか、ということです。

自らを分析してみると、

・産学連携という大学(川)と産業界(海)の間の汽水の分野について知見・経験がある。
・国立大学法人の特定関連会社ながら経営の経験があり、一方、工学の知識・経験(エンジニア)があるMOT型人間である。
・人的ネットワークの構築についてはある程度実績がある。
・大学の技術の事業化について、ゼロから1を生み出すインキュベーションの経験がある。

といった強みがあるのではないかと思っています。この強みを掛け合わせた「何か」を作り上げ、更に成果を出すことが、これからの10年、12年の私のミッションだと考えています。

具体的に始動した際にはみなさまにはいろいろお世話になると思いますが、今後ともご支援・ご指導方よろしくお願いいたします。  


Posted by 坂本 剛 at 11:07Comments(0)産学連携

2013年12月25日

都市情報誌「fU+(エフ・ユー プラス)」 

都市情報誌「fU+(エフ・ユー プラス)」ってご存知ですか?

福岡市の外郭団体である公益財団福岡アジア都市研究所(以下、URC)が年に2回(だったかな?)発行している情報誌です。

12月20日に第13号が発行・公開されました。テーマは「スタートアップ都市・ふくおかー新たなビジネスを生む生態系へ-」

福岡市は、政府が募集した国家戦略特区にも「新たな起業と雇用を産み出すグローバル・スタートアップ国家戦略特区」を提案していて、一番ホットなテーマです。

その中で、私も依頼を受け「スタートアップって何?~スタートアップ都市づくりの前に知っておきたいこと~」といったテーマで寄稿させていただいています。

私が産学連携や、大学発ベンチャー支援等に携わる上で日々感じていることを素直に記載させていただきました。

どこで手に入るかというと、

福岡アジア都市研究所
 (福岡市中央区天神1-10-1福岡市役所北別館 6F)
●福岡市情報プラザ
 (福岡市中央区天神1-8-1福岡市役所 1F)
●福岡市内の各区役所*,出張所
*東区企画振興課、博多区総務企画課広報相談係、中央区企画課、南区地域支援課広報相談係、城南区区政推進部企画振興課、早良区地域振興課、西区総務課広報相談係

こちらで配布されているようです。

他にも内容満載ですので、ご興味がある方はご笑覧ください。
  


Posted by 坂本 剛 at 11:27Comments(0)産学連携

2013年12月06日

九州経済フォーラム忘年会(植物工場編)

昨日は、百道浜のオフィスを早々に切り上げバスで、


博多駅近くの「八仙閣」に向かいました。

常務理事を務める「九州経済フォーラム」の忘年会に参加するためです。しかも、当日昼過ぎに事務局から「講演会の司会をお願いしたい」と連絡があり、遅刻はできないので急いで向かった次第です。


参加メンバーは地域の経済界のご重鎮の方が多いので、アラフィフ世代の私はまだまだ若手で、司会や祝いめでたなどの役がよくまわってくるのです。

忘年会は二部構成になっており、前半が講演会、後半が懇親会。私は講演会の司会を担当させていただきました。

講演いただいたのは、エスジーグリーンハウス株式会社の日野誠治社長。


テーマは「農業分野への企業参入と植物工場の運営について」です。

エスジーグリーンハウスは、平成19年に設立された西部ガスの100%子会社です。といいながら、実は私も知りませんでした。

北九州の響町で植物工場を運営し、「うるおい野菜(リーフレタス」を市場に出荷されています。

西部ガスが農業?と思われる方もいらっしゃるとかもしれませんが、西部ガスは、今回の忘年会会場である「八仙閣」を2004年に子会社化したり、マルタイに資本参加したりと「食」分野で事業展開しています。また、平成元年から天然ガス転換事業に200〜300名の社員が従事していて、天然ガス転換終了後の人材リソースの再配置、九州地域の農山村地区の限界集落の増加など社会的な背景もあり、農業分野への参入を決めたとのことでした。

九州では地場大手企業がこぞって農業分野に進出しています。JR九州はニラや卵、九電工はオリーブなど。これは、九州がまさにフードアイランドだからなのでしょうね。個人的には、このような動きはポジティブに捉えています。更に、農業だけではなく、漁業に進出する地場大手企業がいないかなと勝手に妄想しています。

どこか「アラ」の養殖をやってくれないかなー  

Posted by 坂本 剛 at 15:26Comments(0)産学連携

2013年11月13日

九大伊都キャンパスでサイクルシェアリング実証実験

現在、九大伊都キャンパスでは、学生・教職員を対象としたサイクルシェアリング実証実験が行われています。

用意されているのはアシストなしの自転車15台で 実施期間は2013年10月9日~12月6日 となっています。

そのサイクルシェアリングで利用されるのが、


この自転車です。これは、10月に開催されたスマートモビリティアジア2013(以下、SMA)で展示されていました。

シェアリングシステムは、スマートフォンを利用します。まず専用アプリをダウンロードして暗証番号を入手します。その番号を後部に設置されたキーユニットに入力すると自転車の鍵が取り出し可能になり、その鍵を使ってリング錠を解除すれば自転車が利用可能になるという感じです。

このシェアリングシステム「COGOO」を開発したのが、リレーションズというベンチャー企業です。SMAのカンファレンス部門でも加藤取締役が講演をされました。

まさに実証実験とカンファレンスの融合を目的としたSMAの実績の一つと言えますし、地理的にコンパクトにまとまっているだけでなく、産学官が顔見えるようなネットワークで繋がっている福岡の強みを活かした成果だと思います。

来年度は、どのような実証実験・社会実験が福岡で実施されるのか、楽しみです。  


Posted by 坂本 剛 at 11:54Comments(0)産学連携

2013年11月02日

よござっしょ、と、ITS利活用

私は井尻と雑餉隈の中間あたりに住んでいます。

福岡以外の方は「雑餉隈」の読み方はわからない方が多いと思います。「ざっしょのくま」と読みます。

福岡の中心街から電車で15分くらいのところにあります。実は、ソフトバンクの孫さんがソフトバンク(当時はユニソン・ワールド)を創業した場所だったり、武田鉄矢さんの実家のたばこ屋(武田たばこ店)が近くにあったりします。

旧花街なので、猥雑感満載な地域ですが、野菜が安かったり、安くて美味しいお店がたくさんあります。

その雑餉隈で、ここ数年行われているのが、



よござっしょ はしご酒大会」。今回で6回目になるようです。3枚続きの3000円のチケットを購入し、飲食店を「はしご」するイベントです。今回の参加店舗数は47店舗みたいですね。今までタイミングが合わず行く機会が無かったのですが、今回は13日に仲間数名を参加する予定です。

このイベントのポスターが、駅に貼ってあったので見てたら発見したのが、


アンケート・実証実験への協力のお願い。

このイベントが、地域における情報通信技術の振興や地域社会の活性化等に貢献する地方の大学や企業等の研究開発を推進するために実施されている、総務省戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)の平成25年度課題に採択された「人の動きをやさしく支援する地域ITS利活用基盤に関する研究開発」の実証実験の場となっているということです。

総務省のHPによると、九州大学では、古川浩システム情報科学研究院教授が担当されていらっしゃるようです。事務局は知人がやっている九州ITS利活用研究会(QPITS)です。

ITS技術やスマホを活用して人の動きの分析や、来訪者に対し様々な情報提供を行う実験が実施されてるのではないかと思います。

地域振興イベントとITSの利活用からどのような分析結果・イノベーションが生まれるかに、興味大&期待大です。13日は、ざっしょあたりを友人と「さるいて」いますので、お気軽にお声かけ、ではなく、スルーしてください。  


Posted by 坂本 剛 at 09:23Comments(0)産学連携

2013年10月22日

久留米市と九大農学研究院のコラボ

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環境の変化に対応できる「強い農業」を目指そうと、九州大学大学院農学研究院と久留米市が21日、連携協力についての協定を結んだ。同市役所であった締結式では、平松和昭・同研究院長と楢原利則市長が協定書に署名した。
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ということで、久留米市と九州大学農学研究院が、連携協定を締結したようです。記事はこちら

久留米市出身で、九州大学OBとしては嬉しい限りですが、産学官連携分野に携わっている身として言いたいことがあります。

それは「握手だけで終わってしまわないでね」ということです。

このような自治体と大学の連携協定でよくあるのが、トップ同士が握手すること、が目的となってしまい具体的な連携が進まないということです。握手はあくまでもスタートなのですが、それがゴールになってしまうのです。

記事を見る限り、具体的な課題やテーマが明確になっているようには見えません(具体的なテーマがあるのかもしれませんが)。

先日ブログに書きましたが、BKシードレス(甘い種無しぶどう)など九大の研究成果を久留米市の農業に移転する、とか、Qbeefを久留米市で育成するとか、何か具体的な連携が進むことを期待します。また、農学部は、農学部の中に大学があると言われるくらい研究分野が広範囲にわたります。

農業に限らず、例えば今流行りの6次産業化の視点で、食品分野やバイオ分野などでの連携も考えられるかもしれません。

とにもかくにも、この連携協定が有意義なものとなり、地元久留米の地域活性化の起爆剤になることを期待します。  


Posted by 坂本 剛 at 15:52Comments(0)産学連携

2013年10月18日

宮崎キャビア発売開始!

今日西日本新聞を読んでいたら目に入ったのが「宮崎キャビアを11月販売 官民一体、30年かけ商品化」の記事です。

今年の夏に宮崎に行った際に、宮崎で白チョウザメの養殖が行われていることを知りました。→こちら


当然ながら、キャビアを生産するためです。当時は、キャビアを試食することはできず、


白チョウザメの切り身しか食べることがきませんでしたが、そのキャビアがついに発売開始されるとのことです!

記事によると、販売価格は上質の輸入品の半額程度になるようです。

話は変わりますが、宮崎県水産試験場小林分場が、チョウザメの養殖の研究を開始したのが1983年とのこと。今から30年前の話です。

このような研究成果の先を行く近畿大学の近大マグロの事業化も、研究を始めて32年かかっています。→こちら

何をいいたいかというと、産学連携や大学の研究成果の事業化、イノベーションって、分野にもよりますが、けっこう時間がかかるということです。

一方、こういった記事だけを読み、この時間軸を無視して調子のいいことを言い始める、コーディネーターと称する方々が湧き出てくるのも事実です。大学や試験場の研究者の皆様の血の滲むような努力が、このような成果発表の裏には隠れていることを忘れては行けません。

とにもかくにも、このプロジェクトへの一番の支援は、「商品を購入すること」です。私もまずは購入してみようと思っています。
  


Posted by 坂本 剛 at 13:19Comments(0)産学連携

2013年09月27日

スマホアプリ「福岡MICE」

先日ブログにアップした「スマートモビリティアジア2013」。

内容でも書いていますが、コンセプトは、カンファレンスと実証実験の融合。そのコンセプトに沿って、スマート モビリティ アジア2013@福岡の参加者のためのスマホアプリ『福岡 MICE』が開発され、無料でダウンロードできます。

いわゆるガイドブック的なアプリで、会場アクセスやスケジュールなどのイベント概要はもちろん、観光情報など便利な情報が満載です。

このアプリを開発したのが、


シリコンバレー、パロアルトに拠点を置く「GUIDEBOOK社」です。

福岡も参加したLLGAで、福岡賞を受賞したスタートアップです。今回スマートモビリティアジア向けにアプリを開発し、福岡で実証実験を行います。



これは、本社を訪問したときのショット。来週か始まるスマートモビリティアジア2013。カンファレンスも楽しみですが、こういった最新のアプリを体験できるのもこのイベントの強みです。

ダウンロードの方法はこちら

カンファレンスに参加できない方も是非、このアプリダウンロードしてみてください。福岡市の様々な情報もゲットできますよ。
  


Posted by 坂本 剛 at 15:09Comments(0)産学連携

2013年08月21日

森伊蔵と明るい農村(SAM会編)

昨日は、8月のSAM会を開催しました。通常は第2火曜日に開催しているのですが、お盆を挟んだこともあり、8月は第3火曜日の20日に開催した次第です。そのネットワークに、綾水の「水」のほうの水口さんが、


「森伊蔵」を差し入れに持ってきてくれました。

「森伊蔵」といえば、ブランド焼酎。プレミアがついていて、ネットでも2〜3万円で取引されています。

私自身体調があまりよくなかったのですが、思わず頂いてしまいました(笑)。この「森伊蔵」で思い出すのが、先日紫綬褒章記念の祝賀会が開催された九大都甲教授です。

以前もブログに書きましたが、私は「明るい農村」とういう焼酎が好きで、太郎源の本店でもよく「明るい農村」をキープしていました。
都甲教授が開発した味覚センサーで分析すると「森伊蔵」とその「明るい農村」データ的にかなり似ている、つまりほぼ同じ味覚だということです。

昨日「本物?」(どちらとも素晴らしい焼酎には変わりありません)の「森伊蔵」を飲んでみると確かに明るい農村の味・まろやかさが似ているなと感じた次第です。

お酒は嗜好品なので、味覚のデータだけでなく、ブランディング、イメージなどトータルで商品の価値が決まりますので、一概に味が「明るい農村」=「森伊蔵」とはなりませんが、ある客観的指標においてほぼ同じデータを示すということは事実のようです。



繰り返しになりますが、どちらとも個性的で美味しい焼酎に変わりがありません。

と、いろんなことを考えているうちに、森伊蔵はあっという間に無くなってしまいました(笑)。水口さん、来月もう一本よろしくお願いいたします!
  続きを読む


Posted by 坂本 剛 at 12:41Comments(0)産学連携

2013年08月12日

2013アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA

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アジアデジタルアート大賞展は今年で13 回を迎え,福岡から世界に向けた,メディアテクノロジーの高度な表現の場として、世界でも有数のメディア芸術のコンペティションに成長しました。この展覧会のコンセプトは、先端的なメディアテクノロジーの進展を背景に、豊かな芸術的表現をアジアの心を持って表出しようというものです。論理的な思考に基づく芸術的な感性を生かした新たな表現を期待するとともに、メディア芸術を通したクリエーター相互のネットワークの構築を目指します。
 過去の受賞者には,アニメ漫才師のアキラボーイさん,ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンで商品化されたゲーム「無限回廊」の原作者である藤木淳さん,世界最大のCGコンペティションであるSIGGRAPHのエマージングテクノロジーに選抜された「Splash Display」制作者の的場やすしさん等や,テレビタイトル等でお馴染みの方々など数々のクリエーターを発掘しました。
 昨年度よりアジアデジタルアート大賞展 FUKUOKA として,福岡とアジアや世界のクリエーターの連携をより一層深いものとすることを願い,実施拠点の名称「福岡」を掲げました。今年もまた多くのクリエーターの方々の参加をお待ちしております。
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ということで、九州大学も実行委員に入っている「アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA」が今年も開催され、作品募集が開始されています。詳細はこちら

九州大学の特徴の一つが、法人化の際に九州芸術工科大学と合併したことにより、国立大学で唯一「芸術工学部」を持っていることです。

上述のとおり、当時学生だった藤木さんが開発した「無限回廊」など、この賞から生まれた新たなコンテンツ・ゲームが商品化に至っています。

福岡都市圏では、デジタルコンテンツ・クリエイティブ産業を産学官が連携して支援を行っています。この賞もそういった流れと連携しながら、更に素晴らしいものになることを期待しています。

特に、アジアのクリエイター、デジタルコンテンツ系のアーティストとの他流試合の場として、是非福岡の若手アーティストの応募を期待しています。我こそは!という方、是非チャレンジしてみてください。
  


Posted by 坂本 剛 at 14:07Comments(0)産学連携

2013年08月08日

研究大学強化促進事業(九大編)

昨日の私のFBのタイムライン上でチラホラ流れていましたが、8月6日(火)に文部科学省は、平成25年度「研究大学強化促進事業」の支援対象機関について採択結果を公表しました。→こちら

各種メディアでも取り上げられています。日本経済新聞の記事はこちら

採択は22の大学・研究機関。記事によると、今後世界的な成果が見込める大学や機関を、

・科学研究費補助金(以下、科研費)に採択された数
・科研費の研究者1人あたりの獲得額
・他の研究者に引用される回数が上位10%に入る影響力の高い論文の割合
・成果の民間企業への移転など

10の指標で評価し、今年度から毎年2億~4億円を10年間支給するとのことです。

トップの評価を受けたのが、東京、京都、東北、名古屋の4大学で最高評価の4億円の助成を今後10年間受けることになります。
九州大学は、その次の評価群に入っており3億円の助成を今後10年間受けることになります。

また、今回の評価がずっと継承されるわけではなく、5年後の中間評価によって入れ替えの可能性もあると記事には書かれています。

この支援の中には、研究戦略や知財管理を担う人材や研究を支援する技術者の雇用、若手研究者の登用などを継続的に進める、とあります。我々産学連携分野に身を置くものとしては、このあたりの支援が今回の事業でどのくらい行われるのかに非常に興味があります。

資金的な支援もそうですが、先日iPSの山中先生がいろんなところでコメントされたとおり、この分野で有期雇用・非常勤で働くスタッフの「安定雇用」について、今回の事業採択がその実現に向けたモーメンタムになればいいなと思った次第です。

しかしながら今回の事業の採択の可否は、明らかに、数多くの大学にとって「研究大学」として生き残れるかどうかの分水嶺ではなかったのではないでしょうか。特に地方の大学の生き残り戦略に大きく影響を与えたのではないかと推察します。

そんなことを考えつつ、酷暑の福岡でヘロヘロになりながら今日も頑張ります!  


Posted by 坂本 剛 at 15:17Comments(0)産学連携

2013年08月03日

宮崎の新たな地域資産(チョウザメ編)

今週は、8月1日〜2日と宮崎に出張しました。気温は38度。この時期全国的にも一番暑い町が宮崎市だったみたいです。

九州地域戦略会議の夏季セミナーがあり、九州の県知事、経済界のキーマン、大学の学長など産学官のリーダーが集まる中、若輩者ながら参加させて頂きました。

内容はまた別途アップしますが、今回はこの会議で見つけた宮崎の「新しい地域資産」の話です。

宮崎といえば、

宮崎牛 マンゴー 日向夏 地鶏など、色々ありますが、現在取り組んでいる秘密兵器?が、


チョウザメです。具体的には白チョウザメという品種の養殖に取り組んでいるのです。

なぜ?という疑問が浮かぶ方もいると思いますが、資料によると、昭和58年に国の研究機関からチョウザメを譲り受け、水産試験場に持ち込まれたことが、宮崎でのチョウザメの研究の始まりとのことです。

以来、研究を重ね、チョウザメの稚魚を作る技術、魚肉に含まれる機能性成分の分析、キャビアの製造技術など生産から利用に至るまでの技術を確立し、いよいよ商業化の段階にきたようです。

詳細はこちら


そして、2013年冬にはついに「宮崎産フレッシュキャビア」の販売がスタートします。

今回のセミナーの交流会では、残念ながらキャビアはでませんでしたが、


魚肉が振る舞われました。これは、チョウザメのカルパッチョ。


こちらはポアレです。

味は、白身の魚肉に近いですね。カルパッチョは、鯛のそれに近い感じがしました。チョウザメといえば、キャビアの印象が強いのですが、ヨーロッパでは「ロイヤルフィッシュ」と呼ばれ、高級食材として珍重されているようですね。

私自身、同じ九州にいながら、宮崎のチョウザメ開発のプロジェクトのことは知りませんでした。食材天国宮崎恐るべしです。

今年の冬に販売がスタートする「キャビア」に期待大です。  


Posted by 坂本 剛 at 15:45Comments(0)産学連携

2013年07月31日

晴れの宴(紫綬褒章受章記念祝賀会編)

先週末7月27日(土)に、以前ブログでのアップした、九州大学システム情報科学研究院都甲教授(以下、都甲先生)が今年の春の紫綬褒章を受章されたことを記念して祝賀会が開催されました。場所は、


西鉄グランドホテルです。私は、若輩者ながら本会の発起人を務めました。

都甲先生といえば「味覚センサー」。生体を模倣した人工の膜を用いることで味の計測を可能として、世界で初めて味を測る装置(味覚センサ)を開発することに成功されました。と、ここまではよくある話なのですが、この研究成果の事業化を、大学発ベンチャーを創業することにより実現し、数々の産学官一体となった開発プロジェクトを成功に導くなど、産学官連携分野に多大な貢献をされたことが今回の受章の理由のようです。詳細はこちら


ちなみに、これが「味覚センサー」。大学発ベンチャー企業「インテリジェント・センサー・テクノロジー社」が開発・販売を行っています。

都甲先生との関係で言えば、産学連携機構九州として、国の助成事業(マッチングファンド事業)で支援させていただいたこともありますが、個人的にも従前から親しくさせていただいており、今回の紫綬褒章受章は九大OBとしても非常に嬉しく、また素晴らしい快挙だと思います。


当日は、九大関係者、連携先企業・団体から100名を越える方がご出席されました。いろんな方がお祝いのスピーチをされたのですが、一番印象に残ったのは、都甲先生のスピーチでした。

祝賀会冒頭に約15分という長めのスピーチをされたのですが、その中で「産学連携の成功の秘訣」についてのエピソードを披露されました。

あるメディアから取材を受けられた際に、記者から「産学連携の成功の秘訣は?」と尋ねられたそうです。

その答えを要約すると、

・世間一般的には、1+1=2である。
・しかし、産学連携では1+1=0.5にしかならない。
・なぜなら異なるカルチャー・方向性を持った者同士が一緒に力を出し合うのだから、普通に1を出し合ってもプラスよりマイナス面のほうが多いので、結果として0.5にしかならない。
・しかし、お互いに普段の倍(2)の力を出し合ったときに、2+2=4ではなく10になるのが産学連携の醍醐味だ!

とのことでした。今回は、まさに2+2=4ではなく10になった成果だということです。

産学連携というと、なんとなく格好がよく、打ち出の小槌のごとく「連携すればイノベーションが生まれる」と口にする方がいらっしゃいます。企業同士・社内同士の連携以上に本気で連携し、普段以上の情熱・パワーを持ってお互い付き合わないとうまくいかないし、逆にそれがうまく行った場合、爆発的な成果が生まれる可能性があるということだと私は理解しました。


とにもかくにも、都甲先生はじめ、関係者のみなさまおめでとうございました。九大の産学連携活動から都甲先生に続く成果が今後数多く創出されることを期待しつつ、私自身もその活動に貢献できるよう普段の倍以上のパワー・情熱を持って取り組みたいと思います。
  


Posted by 坂本 剛 at 14:14Comments(0)産学連携

2013年07月09日

LLGA2013 報告会

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LLGA2013 サンフランシスコサミットへの参加、及び、Fukuoka賞授与・社会実験実施に向けた報告会、及びディスカッションを以下のとおり開催いたします。
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ということで、私も含め福岡地域戦略推進協議会(FukuokaD.C.)の事務局スタッフが参加した、LLGA2013サンフランシスコサミットの報告会が7月25日に開催されます。詳細はこちら

LLGAとは、Living Labs GlobalAward の略で、バルセロナに本部をおく世界39都市・290企業とネットワークを持つNPO「Living Labs Global」の主催で、世界中から都市開発ソリューションのアイデアを募集する共同国際コンペティションです。今回は、福岡市を拠点とした観光やMICE,モバイル系のアプリケーションに関するビジネスプロジェクトを公募し、私自身その審査員を担当させていただきました。

報告会の中でも注目は、このコンペティションでFukuoka賞を獲得した、


Guidebook社のアプリ「Guidebook」のデモンストレーションではないでしょうか?


ある地域のガイドブックを、丸ごとスマホの中に入れこんじゃうといった感じのアプリです。今回、サンフランシスコ滞在中に、Guidebook社を訪問したのですが、彼らはわざわざ福岡市用のデモアプリを自前で開発していたんですよね。ウエブ上から福岡市に関する様々な情報をcrawlしたそのアプリは、デモとはいえ、完成度は非常に高かったですね。


FukuokaD.C.では、このGuidebookを利用した社会実験を福岡市を舞台に実施する予定です。

今回の報告会、非常に面白いものになる気がしています。ご興味がある方は是非ご参加ください。私も参加の予定です。
  


Posted by 坂本 剛 at 12:38Comments(0)産学連携

2013年07月08日

国際リニアコライダー(ILC)講演会

7月末には、日本国内の誘致地域が決定すると言われている国際リニアコライダー(ILC)
九州背振山地への誘致に関する署名は、20万名弱の数が集まったようです。

そのILCに関する講演会が急ですが、明日7月9日に福岡で開催されることになったようです。事務局の方からご案内を頂きました。

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┃緊急告知!7月9日(火)ニューオータニ博多  ┃                  
 ┃国際リニアコライダー(ILC)講演会(無料) ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
日本への誘致が有力視される巨大な加速実験施設『国際リニアコライダー』(ILC)は7月末に九州(脊振山地)か東北(北上山地)に建設地予定が決定する予定です。
九州へのILC建設が実現すれば、福岡/九州に世界に冠たる国際科学研究所が誕生して、大いに発展していくものと期待されます。
ILCアジア-九州推進会議は、ILCのキーマンであるILC戦略会議議長の山下了・東京大学大学院准教授を招いての講演会を開催致します。
ぜひ、この機会に「ILCアジア-九州推進会議講演会」にご臨席を賜りますよう、謹んで告知致します。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
7・9国際リニアコライダー(ILC)講演会
●日時:7月9日(火)15:00~16:30(14:30開場)
●場所:ホテルニューオータニ博多3階芙蓉の間
(福岡市中央区渡辺通1-1-2)
●講師:山下了・ILC戦略会議議長・東京大教授
    塚原健一・九州大アジア防災研究センター長
●参加費:無料
●お申込み:ILCアジア-九州推進会議HPのイベント案内のWEBフォームよりお申込みください。

または、上記WEB上からチラシをダウンロードしていただきILCアジア-九州推進会議 事務局(九州経済連合会)までFAX(092-724-2102)でお申込み下さい。
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私は、SAM会のため参加できませんが、ご興味のある方は是非ご参加ください。
  


Posted by 坂本 剛 at 10:05Comments(0)産学連携

2013年07月05日

平成25年度福岡県ものづくり中小企業新製品開発支援補助金

以前お世話になった産学連携コーディネータの方から福岡県の「ものづくり中小企業新製品開発支援補助金」公募のご案内をいただきました。

「県内中小企業の皆様が行う自社固有の技術を活かした新製品開発を支援するため、開発に要する経費に対し補助金を交付いたします。」

ということで商品化に近いステージにある新製品の開発支援を目的としている補助金のようです。

・募集期間
    平成25年7月1日(月)から、平成25年7月29日(月)午後5時まで
・補助限度額
    原則として1件につき200万円以内
・採択予定件数
    8件程度

なお、応募対象者は、

「中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律」に基づき、福岡県より経営革新計画の承認を受けた、又は承認申請中の中小企業者及び組合等。

※申請中の場合は、申請した計画の承認を受けることが条件です。
※平成26年3月31日時点で、経営革新計画の実施期間中であることが必要です。

という制限と、分野については、

・福岡県の下記重点プロジェクトに該当する製品開発は本件の対象外
    ・先端半導体 ・水素 ・バイオ 
    ・ロボット ・自動車 ・Ruby ビジネス・コンテンツ
 
とのことです。詳細はこちら

色々条件・制限がありますが、該当される福岡県内の企業の方で「我こそは!」という方がいらっしゃいましたら是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?  


Posted by 坂本 剛 at 11:24Comments(0)産学連携

2013年07月01日

グローバルMICE戦略都市Fukuoka

いきなり「グローバルMICE戦略都市」というタイトルに「何事?」とお感じの方もいらっしゃると思います。

このたび、観光庁が公募した「グローバルMICE戦略都市」に、
東京都
横浜市
京都市
神戸市
とともに福岡市が選定されました。

MICEとは、
Meeting(会議や研修、セミナーなど)
Incentive tour(企業による報奨・招待旅行)
Convention(またはConference)(国際会議や学会など)
Exhibition(展示会)
の頭文字をとった造語で、一般の観光旅行というよりも、ビジネス関連の旅行・ツアーの形態を示すものです。

例えば、大きな国際学会などが開催されると、一度に多くの研究者がその地を訪れるだけでなく、一般の観光旅行に比べ参加者の消費額が大きいので、昨今、MICEの誘致に力を入れる国や地域が増えています。例えばシンガポールは、マリーナベイなど巨大なコンベンション施設・ホテル等を開発しMICEと絡めインバウンドの振興に力をいれていますよね。

一方、日本では平成19年1月から施行された観光立国推進基本法に基づいて、政府は観光立国の実現に関するマスタープランとして「観光立国推進基本計画」を策定されています。
このような背景の中、今回の公募は、MICEを
●海外の人と知恵を呼び込む重要なツールで
●ビジネス 機会・イノベーションの創出、地域経済波及効果、都市の競争力・ブランド力向上に貢献 する我が国の経済成長のためのソフトインフラ
としてとらえ、MICE の誘致競争が世界的に激化する中、
●日本の競争力は競合国に比べて低下している
という認識のもと、
●MICE の誘致ポテンシャル等が高い都市を「グローバル MICE 戦略都市」
として選定して、集中的な支援を行うもののようです。

詳細はこちら

我らのホームタウン福岡が選定されたことは嬉しいのですが、よくあるパターンが選定自体が「ゴール」となってしまい、具体的な方策・プロジェクトが進まないということです。

福岡には、産官学が集まり、福岡の成長戦略を立案するだけでなく実行する組織(Think & Do tank)「福岡地域戦略推進協議会」があります。

これらの取り組みが中心となり、福岡市が本当の意味で「MICE戦略都市」として成長していくことを期待しています。  


Posted by 坂本 剛 at 11:27Comments(0)産学連携