大学の産学連携組織で大学発ベンチャーの支援を行いながら2008年3月に無事QBS(九大ビジネススクール)を修了しました。そして、2010年4月からは、産学連携的な会社の代表取締役社長に就任。2014年6月に任期満了により退任し顧問として活動しています。大学まわりの情報や産学連携に関する情報を独自の視点で発信していきたいと考えています。

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2014年03月07日

ビッグデータと政策のための科学

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近年、経済・社会をとりまく状況が大きく変化する中にあって、その変化に適切に対応するため、科学技術イノベーション政策への期待が高まっています。また、科学技術イノベーション政策を推進するためには、経済・社会における課題を多面的な視点から分析し、その解決に必要な政策を客観的根拠(エビデンス)に基づいて立案・実行する必要があります。
客観的な根拠に基づく科学技術イノベーション政策の支援を目的とする「政策のための科学」にとって、いわゆるビッグデータの政策的な利活用の検討が、新たなチャレンジとなっています。このシンポジウムでは、第一線の研究者による講演を手掛かりに、科学技術イノベーション政策の立案・実行におけるビッグデータの利用可能性と、その限界について考えてまいります。
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ということで、QBS時代の恩師である永田晃也九大教授がセンター長を務める「九州大学科学技術イノベーション政策教育研究センター」(CSTIPS)が主催する第2回STI政策シンポジウムが開催されます。

テーマは「ビッグデータと政策のための科学」。ビッグデータは、ICTの発展により、都市機能に関するデータや人の動態などがスマホなどを利用することにより、ネットを通じて膨大な量のデータ集めることが容易になったため、その活用方法が注目されています。

先日もこのブログで紹介しましたが、FDCで行ったスマホのGPS機能を利用して人の動態履歴を測定する実証実験に参加させていただきました。

一方、「政策のための科学」とは、科学技術やイノベーションに関する様々な政策が実施されていますが、その政策を企画・立案する際に、客観的な根拠に基づいて検討されたか、といえば、統計的なデータの活用はあれど微妙なところのようです。

つまり、過去において様々な政策が俗人的な視点での分析により立案・実行されてきた状況の中、経済・社会をとりまく状況が大きく変化する中にあって、その変化に適切に対応するためには、客観的根拠(エビデンス)に基づいた政策の検討・立案することが求められており、そのような政策立案を支援するのが「政策のための科学」ということだと思います。

当然ながらビッグデータは、客観的な根拠となるうる膨大な元データの集合体ですので、今後、ビッグデータを科学技術イノベーション政策の立案・実行・検証にいかに活用していくかが、この分野のホットイシューでありチャレンジであると言えます。

このシンポジウムでどういったことが提案され、議論されるか、非常に興味がありますが、残念ながら当日は出張の予定で参加できません。

ご興味がある方は、是非ご参加してみてください。
  


Posted by 坂本 剛 at 16:06Comments(0)九州大学

2014年02月25日

共進化社会システム創成拠点フォーラム(九大編)

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このたび、今年度「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」に採択されました「共進化社会システム創成拠点:ヒト/モノ・エネルギー・情報のモビリティによる多様で持続的な社会の構築(COI拠点)」フォーラムを、下記のとおり開催する運びとなりました。
併せて、この機会を活用して本学の研究シーズを広く産業界に知っていただく場として、若手研究者(約70名)を中心に研究シーズ発表会及びポスターセッションを同時開催致します。本学の研究シーズにご興味のあるより多くの企業様に新たな連携の可能性を創出する場として本フォーラムをご活用頂ければ幸いです。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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ということで、文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」拠点に採択された九州大学の「共進化社会システム創成拠点:ヒト/モノ・エネルギー・情報のモビリティによる多様で持続的な社会の構築(COI拠点)」関連のイベントとして、九州から若手研究者を、なっ、なんと「70名」率い、東京でフォーラムが開催されます。

詳細はこちら

二日かけて4ラインで総勢約70名の若手研究者の研究シーズプレゼンをきける機会は、九州でもないことです。

COIの狙いが、

10年後、どのように「人が変わるべき」か、「社会が変わるべき」か、その目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型のチャレンジング・ハイリスクな研究開発を行う。国がリスクをとって、革新的であり、技術的成立が困難であるが、社会的・経済的インパクトが大きい革新的研究開発の成果と、規制改革やリスクマネー等を合わせて革新的なイノベーションを実現させる。


であり、日本型イノベーションの源泉である大手企業との節点の強化ということで、今回東京で開催されるのではないかと思っています。

私自身非常に興味がありますので、参加をする予定です。ご興味がある企業のみなさま、ご都合つけば是非ご参加ください。
  


Posted by 坂本 剛 at 09:37Comments(0)九州大学

2014年02月21日

六本松キャンパス売却先決定(JR九州編)

先日、新聞やwebニュースで発表されていましたが、九大の六本松キャンパス跡地をJR九州が取得されたようです。
こちら

跡地には、裁判所や検察庁などの城内にある法曹関係施設が建設される予定で、それ以外の部分の土地の活用として、JR九州が、福岡市青少年科学館や九州大学法科大学院などが入居する複合施設を整備されるようです。記事によるとその取得額は117億円。

約5年前に88年間の役目を終え閉校した六本松キャンパスは、九州大学に入学する学生全員が約1年半を過ごすキャンパスでした。久留米から福岡に出て来て初めて一人暮らしをしたのが、六本松キャンパス近くの別府一丁目のアパートでした。

青春時代を六本松で過ごした身としては、その思い出の地の価格が117億円が高いのか安いのか分かりませんが、ちょっとセンチメンタルな気分になります。

閉校が決まったあと、記念にと娘をキャンパスに連れていきましたね

とにもかくにも、六本松キャンパス跡地が、地域住民の方のため、福岡市民のみなさんのためになるような形で開発され、九州・福岡の元気のもとになることを期待しています。
  


Posted by 坂本 剛 at 15:12Comments(0)九州大学

2014年02月12日

PM2.5の飛来予測(SPRINTARS編)

私は、福岡在住です。福岡は、東京より国内由来の大気汚染の影響は間違いなく低いのですが、異国由来の大気汚染は現在深刻な状況です。

その代表選手が「PM2.5」における影響ではないでしょうか?

妻も娘も若干アレルギー気味で、PM2.5の飛来が多い日は、目がモゾモゾしたり鼻水がひどくなったりしているようです。

これらの原因であると言われる「PM2.5」に代表される大気エアロゾル(微粒子)の飛来予測を行ってるのが九大応用力学研究所の竹村准教授を中心とした研究グループであり、そのシミュレーションをするために開発された数値モデルがSPRINTARS (Spectral Radiation-Transport Model for Aerosol Species) です。

最近、全国版のニュース番組でも取り上げられていますね。

毎朝更新されていて、天気予報のように週間予報や可視化した予測データ(動画)を提供しています。

私自身、最近めがしょぼしょぼしたり、むず痒いことがあり、「老眼かな」と感じることがあるのですが、もしかしたらこれらの症状も「PM2.5」など大気エアゾルの影響かもしれません。

春を迎えると、これらに加え、黄砂も飛来してきます。これからのシーズン「SPRINTARS」のシミュレーションデータは欠かせないものになりそうです。
  


Posted by 坂本 剛 at 14:24Comments(0)九州大学

2014年01月28日

九大Tech Forum

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イノベーションを起こすには,単なるテクノロジーだけでなく,デザイン思考や社会科学的アプローチなどを含めた統合的視点が必要です。九州大学は総合大学として幅広い分野に渡る研究人材を有し,イノベーションを起こすための様々なポテンシャルを秘めています。
今回の九大Tech Forumでは,次世代を担う多分野の若手研究者にフォーカスし,彼らの発想の源を紐解くための初めての試みを行い,皆様の思考にインスパイアします。
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ということで「九大Tech Forum」というイベントが、2月10日にホテル日航福岡で開催されます。
詳細はこちら

このイベントは、九州大学が採択されている平成25年度文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として開催されます。

文科省のHPによると「研究大学強化促進事業」とは、大学など研究機関における「研究戦略」や「知財管理等を担う」研究マネジメント人材(リサーチ・アドミニストレーターを含む)群の確保・活用や、集中的な研究環境改革を組み合わせた研究力強化の取組を支援することを目的とした事業です。

また、リサーチ・アドミニストレーター(RA:日本ではURAと表記されます)とは、大学で教員・事務職員に加え、研究のサポート、支援等を行う第3の職種として国が積極的に支援をしている研究マネジメント人材で、その所属組織である「九州大学 学術研究推進機構」が事務局を担当しています。

今回は、それぞれ分野が異なる若手研究者を中心に発表を行うみたいですね。プログラムを拝見すると、面識のある先生が数名いらっしゃいます。

「皆様の思考にインスパイアします。」というフレーズが個人的には「??」な感じはしますが(笑)、ご興味がある方は、是非参加してみてはいかがでしょうか?  
タグ :九州大学URA


Posted by 坂本 剛 at 15:19Comments(0)九州大学

2014年01月16日

若田宇宙飛行士とのリアルタイム交信

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国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の若田光一宇宙飛行士と九州大学箱崎キャンパスをリアルタイムで結ぶ交信イベントを、平成 26 年 2 月 4 日(火)に実施します。
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ということで、九大の先輩であり、昨年 11 月 7 日に 4 回目の宇宙に飛び立ち、ISS(国際宇宙ステーション)に長期滞在中の若田宇宙飛行士と、リアルタイム交信を行うイベントが開催されます。→こちら

主催は、九州大学と福岡県です。若田さんは、福岡県の青「少年アンビシャス運動応援大使」も務めています。

先日ニュースで、火星への移住者の募集が取り上げられていましたが、人類の興味は宇宙に注がれ始めています。その宇宙開発において、日本人初のISSのコマンダー(船長)を務める予定である若田宇宙飛行士とリアムタイムで交信できるイベントが九州で行われることは嬉しい限りです。

特に、多くの子供達がこのイベントに参加し、若田さんと交流することにより、宇宙のみならず大きな夢・希望をもつようなキッカケになればいいなと思っています。

場所は、箱崎キャンパスの50周年記念講堂なので、キャパは1000人以上あります。ご興味がある方、親子で是非参加してみてはいかがでしょうか?   


Posted by 坂本 剛 at 11:41Comments(0)九州大学

2014年01月14日

国立大学法人の同窓会ネットワークインフラ整備(九大編)

先週末に、母校である九州大学から郵便が届きました。


寄付のお願いかな?100周年記念事業は過ぎたのにな、、、と恐る恐る開けてみたら、入っていたのが、


九大会員証でした。

九大のHPによると、

九大会員とは
「九大会員」は、クレジットカード決済により、毎月、年2回、年1回のサイクルで、定期的に定額(500円以上から)を、継続的にご寄附いただく方及び、「九州大学基金」の創設に支援いただいた方、「九州大学基金」に所定の額(1万円以上)を寄附いただいた方に対する会員制度です。


ということで、100周年事業で1万円以上(だったと思います)を寄付した私には会員の資格があるようです。

百周年記念事業募金で集まった寄附金をもとに九州大学基金が創設されていて、学生に対する 奨学制度の充実、教育研究活動およびその環境整備に対する支援、OB/OGと本学の連携活動への支援のために活用されるようです。→こちら

国立大学(法人)の同窓会組織は、一般的に私立大学のそれに比べ体制整備が遅れているとよくいわれます。私立でいえば、慶応大学の三田会や早稲田大学の稲門会が有名です。九州でもそれらの活動は活発で、地場大手企業の中には、三田会や稲門会の企業内支部があります。

一方、九州地域の同窓会といえば、大学つながりよりも、高校つながりのほうが強く、修猷館や福岡高校などのオフィシャルな同窓会(とりわけ修猷館ですね)や、プライベートな同期生、先輩・後輩つながりが、地域経済界の人的ネットワークではベースになっています。

つまり、九大の同窓生同士でも、そのつながりよりは出身高校のつながりのほうが結びつきが強いということです。

そのような状況の中、国立大学法人の経営については自立化が求められ、卒業生からの寄付は、財源の一つとして重要な役割を果たすことになるのは明白です。

そのためには、本学と卒業生との結びつきの強化、ネットワークを維持することが重要であり、その手段の一つが今回の九大会員だと思います。

会員のメリットとして、九州大学各オフィスの利用や、提携施設利用の割引等があるようですが、私が期待するのは、

・同窓生同士のネットワークの強化
・同窓生ネットワークを通じた大学発技術の事業化、資金的支援
・現役学生、卒業生の就職・転職支援

といったところでしょうか。私の仕事に関連する項目が多いのは仕方がないですね(笑)。

今後の九大会員制度の発展を期待しています。

  


Posted by 坂本 剛 at 10:16Comments(0)九州大学

2013年12月18日

九大伊都キャンパス連絡橋愛称募集!

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この連絡橋は、学園通り線(幅員36m)の両側に広がる九州大学伊都キャンパスの「東西を結ぶブリッジとしてだけでなく、大学全体
のゲート性を有する施設」というコンセプトにより計画・設計されており、2014年3月に完成予定です。
ふさわしい愛称をつけることで、より親しみが持てるようにしたいと考えています。
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ということで、現在建設中の伊都キャンパス。道路を挟み東西に分かれているのですが、そこをつなぐ連絡橋の愛称を今回募集しています。

詳細はこちら

募集対象は、学内者(学生や教職員)だけでなく、学外の方に広く募集するようです。自分が名付け親になれる施設ってあまりないですし、そういった機会も滅多にありません。

ご興味がある方は、チャレンジしてみてはいかがですか?

私だったらどういったネーミングを、、、内緒です(笑)  


Posted by 坂本 剛 at 13:29Comments(0)九州大学

2013年12月13日

地域イノベーション政策特論(九大STI編)

ちょっと時間が経ちましたが、12月4日に、QBSの恩師である永田晃也教授がセンター長を務める九州大学科学技術イノベーション政策教育研究センター(CSTIPS)が実施している科学技術イノベーション(STI)政策専修科目の一つ「地域イノベーション政策特論」で、一コマ担当してほしいというご依頼があり、久しぶりに教壇に立ちました。



シラバスによると、この講義は、社会人大学院生や総合理工学研究院の学生に対し、

地域イノベーション・システムの概念を理解し、産業競争力を構成する地域的な諸特性や策課題を分析するための視点を習得する。

とあります。また、

その際、産業クラスター等の分析概念を習得するとともに、研究開発支援等の施策・制度、大学・公的研究機関等の中核拠点等の役割に関する基礎知識を学ぶ。あわせて企業戦略、新産業創出等、イノベーション政策に関連するイシューに対する理解を、産学官の諸
アクターによる相互作用プロセスを捉える視点から深める。


ともあります。私に与えられたお題は、産学連携分野の実務について。担当する平田客員准教授と打ち合わせの上、「大学発ベンチャーと人的ネットワーク」というテーマで講義を行いました。

元々、創業時やベンチャーの成長過程において人的ネットワークが重要であると、よく言われています。

私自身もそのことは、ベンチャー支援の実務上で感じているところなのですが、それを大学発ベンチャーの分野でエビデンス・ファクトをもとに分析した事例・報告書はほとんどありません。そういった状況の中、日本で唯一といっていいと思いますが、調査・分析した報告書が、平成23年に東大と経済産業省が実施した「大学発べンチャーに関する追跡調査」実施報告書です。

その報告書をリーディングアサインメントとし、私が実務の中で感じている人的ネットワークの重要な点や、ネットワーク理論を織り交ぜながら講義をさせていただきました。

受講生のみなさんにどれだけ伝わったかは微妙ですが、少しでも大学発ベンチャー関係を中心とする産学連携実務の雰囲気を感じでいただけてたらそれだけでも成果はあったのではないかと思います。

ということで、



平田客員准教授とパチリ。平田客員准教授は、QBSの同期生。これも人的ネットワークですね。  


Posted by 坂本 剛 at 15:41Comments(0)九州大学

2013年11月27日

九大がグランプリ!(超小型モビリティデザインコンテスト編)

一週間以上ブログの投稿が滞っていました。11月17日から11月21日まで、福岡市のロンドンミッションに参加していました。
そのときの様子はまた別途アップします。ということで、ウエブ記事で目に入ってきたのが、レスポンスの

【東京モーターショー13】超小型モビリティデザインコンテスト…九大がグランプリを受賞

というタイトルです。11月23日から開幕した東京モーターショー内で、電気自動車普及協会が主催した「超小型モビリティデザインコンテスト」の表彰式が11月24日に開催されたそうです。

記事によると、このコンテストのキッカケは、

「国交省が超小型モビリティのガイドラインを発表した。そこで、既存の自動車メーカーや、大手の部品メーカーからは出ない、常識を超えた何か面白いアイディア、デザインを、これから世の中に出てくる国内外の学生に、提案してもらおうと始めた」

だそうです。参加の条件は、18歳以上の学生2名以上のチームで、27校34チーム(海外からは5か国7チーム)が応募し、最終審査には5校5チーム(1校1チームが海外)が残ったとのことです。

その結果グランプリを受賞したのが、「九州大学 KIDチーム」。KID 

提案したデザイン「CIRMO」はこちら

コンセプトは、
自動運転技術が進化した未来、自動車が駐車する必要はないのではと考え、循環をコンセプトに、地上、地下、レールなどを循環。スマートフォンなどで位置情報が確認でき、呼び出すことが可能だとする。また、それらの電力は街の風力、太陽光、振動発電などクリーンエネルギーによって発電、供給されるとした。車体の構成は人が乗るモビリティモードとパワーユニットからなり、モビリティモードはタイヤを収納しレールモードになり、レールから電力が供給される。パワーユニットは車体から独立し、地下を走行しながら非接触で充電、蓄電され、動く街の電力の保管場所にもなるとした。

とのことです。いやはや頼もしい後輩達です。私は、3年前から福岡を舞台にカンファレンスと実証実験を融合した「スマートモビリティアジア」というイベントに参画しています。スマートモビリティ関係の実証実験を実施する上で、コンパクトシティ、産学官の連携が進んでいる福岡都市圏は非常に魅力的な場所ではないかと考えています。

九大の学生が提案したデザインコンセプトを元にした超小型モビリティの実証実験が伊都キャンパス周辺で実施される、そんなことも夢物語ではないかもしれませんね。  


Posted by 坂本 剛 at 15:24Comments(0)九州大学

2013年11月08日

若田さんが4度目の宇宙へ

昨日は、若田光一さんを乗せたソユーズの打ち上げ&4度目の宇宙飛行が、様々なメディアで取り上げらていました。

今回は、日本人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)の船長という大役を務められます。

ロケットの打ち上げは成功し、6時間後には、無事国際宇宙ステーションにドッキングしたということでホッとしました。

母校である九大では、関係者や学生200名が食堂に集まりその様子を見守ったようです。⇒こちら

若田光一宇宙飛行士を応援する会」というウエブサイトも立ち上がっているみたいです。

以前ブログに書きましたが、若田さんは、学年でみると私の2級上。学科も航空工学(若田さん)、生産機械工学(私)<現在は統合して機械航空工学科)です。

航空と機械は受講科目も共通なものが多いので、間違いなくすれ違っているはずなんですよね。ということで、若田”先輩”に一方的に勝手に親近感を抱いています。

このような同窓の方の活躍は、非常に刺激になりますし、自分自身ももっと「高みを目指して」日々努力をしなければならないと思う次第です。

とにもかくにも、今後の若田「船長」の宇宙での活躍を期待します。  


Posted by 坂本 剛 at 11:47Comments(0)九州大学

2013年11月05日

最年長は90歳(筑後地区九大同窓会編)

先日ブログにアップしていたとおり、11月2日に久留米で「筑後地区九大同窓会」が開催されました。


当日は、ご来賓を含め70名を越えるOB/OGの方が参加されました。

今回特に力を入れたのが「平成卒」以降九大を卒業された方の参加人数。事務局の方もこの層の参加者を増やしたいという思いもあり、今年は、会費を平成卒以降の方に対しディスカウント(通常6000円→5000円)しました。色々なところに声がけをしたこともあり、昨年は12名だったところが今年は20名の平成卒の方に参加していただきました。

また、私自身、恥ずかしながら、


講演をさせていただきました。手前味噌ですが、概ね好評だったみたいでなによりでした。

そして、今回なによりも驚いたのが、最年長の参加である山下先輩。講演をお引き受けしたこともあり、年長者テーブルに振り分けられたので、丁度山下先輩と隣の席になったこともあり、いろいろお話をさせていただきました。


御年、なっなんと90歳。昭和21年卒の工学部の大先輩です。乾杯の挨拶もされていらっしゃいました。

しっかりとした言葉で、乾杯の挨拶をされていらっしゃいましたし、「母校の高校も大学も博物館になったけど、わたしゃまだ博物館になっとりませんで、現役です」というコメントにみなさん大笑いでした。

会終了後も、階段を手すりを使うことなくサクサクと降りていらっしゃいました。そして、帰り際に一言。

「今日は、忙しくてね。午前中は地元の小学校の130周年の行事に参加し、午後は〇〇(忘れてしまいました)、そして、夕方はこの同窓会。ああ楽しかった・・・」

いやはや、90歳でこのような感じで過ごすことができる人生って素晴らしいなーと思いました。そのためには、まずは健康第一なんでしょうね。前日に、体の自由がきかなくなった父親を見舞ったこともあり、改めてて健康の大切さを感じた次第です。

同期生や後輩と会うのも楽しいのですが、山下先輩のような大先輩をお会いすることができるのも、地区同窓会のいいところです。来年も山下先輩とお会いできること、楽しみにしています。


  


Posted by 坂本 剛 at 14:18Comments(0)九州大学

2013年10月31日

味覚・嗅覚センサ研究開発センター

先日、九州大学の産学連携関係事務組織から、新しいセンター開設のプレス発表にあたり数点事実関係の確認をしたいとのことで連絡を受けました。そのセンターが、日本経済新聞の記事に取り上げられています。

そのセンターとは「味覚・嗅覚センサ研究開発センター」

今年の春に紫綬褒章を受章されたシステム情報科学研究院都甲教授が開発した味覚センサーを中心とした、味やにおいを検知するセンサーの研究・開発拠点です。

記事によると、味覚センサー以外にも、味覚・嗅覚障害や偏食の発生メカニズムなどの基礎研究も行うとのことです。また、このような味覚や嗅覚のセンサーに特化した研究・開発拠点は世界でも初とのことで、このセンターが味覚・嗅覚の研究分野の聖地になることは間違いありません。


私自身、今年の7月に行われた紫綬褒章受章記念祝賀会の発起人を務めさせていただいたので、このセンターの開設を非常に身近なものに感じます。

今度、都甲教授に連絡して、センターを訪問してみたいと思っています。  


Posted by 坂本 剛 at 10:32Comments(0)九州大学

2013年10月15日

70年ぶりにアルミニウム強度アップの可能性(九大編)

丁度この時期はノーベル賞の発表の時期です。今年は、日本人の受賞が期待されながら現時点では難しい状況のようです。焦らず、来年に期待したいところですね。

ということで、科学技術技術分野における研究成果が気になるこの時期に見つけた記事が、

アルミニウムの強度を70年ぶりに大幅にアップさせられる可能性 - 九大

九州大学(九大)は10月4日、理化学研究所が所有し高輝度光科学研究センターが運用する大型放射光施設「SPring-8」での「4D観察」(3次元に時間を加えた、3Dでの連続観察のこと)を活用し、アルミニウムの真の破壊メカニズムを解明したと発表した。

生産機械工学科の会の主宰者・メカニカルエンジニアとしては非常に気になる記事です。

アルミニウムは、産業界で様々な用途に利用されています。私もエンジニア時代に、半導体製造装置の設計時によく使いました。

その利点の一つが、鉄に比べて加工性が高く比重がほぼ1/3であること。

現在公開中の「風立ちぬ」でもでてきますが、ゼロ戦の機体は、アルミニウムの一種である「超々ジュラルミン」という高強度なアルミニウムが使用されていたのです。

一方、鉄やステンレスに比べ強度が低く、その課題解決のために様々な研究が行われてきたのですが、今まで強度の向上が飛躍的に可能な技術は生まれてこなかったようです。そのため、この記事によると、第2次世界大戦前後に開発された航空機用アルミニウムがいまだに航空宇宙分野で多用されているとのことです。

今回の研究で、アルミニウムの真の破壊メカニズムが解明されたことにより、レアアースのような特殊な添加元素や複雑で高コストの製造プロセスに頼らなくても、高性能なアルミニウム材の製造が可能になるようです。

第2次世界大戦により壊滅した日本の航空機産業が、戦後60年以上経ち、本田の航空機事業への参入や、イプシロンロケットの打ち上げなど、まさに復活の時を迎えようとしています。その流れを下支えするのが、このような基礎技術ではないかと思います。

今後の技術開発から目が離せません。  


Posted by 坂本 剛 at 08:51Comments(0)九州大学

2013年10月09日

九大ホームカミングデー&アラムナイフェス(九大福岡同窓会編)

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九州大学は、卒業生の皆様に、過去、現在、そして未来へと続く九州大学の姿をご覧いただくことを目的に、年1回ホームカミングデーを実施しています。
本年も、昨年度に引き続き、10月19日(土)に箱崎キャンパスを会場として、講演会や歓迎の交歓会をはじめ、福岡同窓会のアラムナイフェスも同時開催し、様々なイベントを実施します。 数多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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ということで、平成23年4月13日に部局の垣根を越えた横断的な同窓会組織として発足した「九州大学福岡同窓会」と共催で、ホームカミングデー&アラムナイフェスが、箱崎キャンパスで開催されます。



詳細はこちら

2年前に第一回目が開催されたこのイベント。当時はいろいろご協力させていただきました。なんとなくですが、箱崎キャンパスで開催されるのは、これが最後ではないかという気がしています。

私も、オフィスが箱崎キャンパス内から百道浜に移り、箱崎キャンパスが、働き場所から懐かしい場所になりつつあります。

残念ながら、私は「九大」の某人材養成講座のために参加できませんが、講演会、ライブなど様々なイベントが企画されています。

九大OB/OGのみなさま、是非ご参加いただければと思います。行きたかったな、、、
  


Posted by 坂本 剛 at 08:56Comments(0)九州大学

2013年09月30日

筑後地区九大同窓会

最近、アラフィフになると◯○同窓会といった形での案内がいろいろ届きます。

逆に、立場上、そのような同窓会へのコミットや同窓会会長などのご依頼も頂きます。

その一つが、筑後地区九大同窓会

昨年、後輩の紹介で参加して、初めてこのような筑後地区の同窓会があることを知ったのですが、参加者の多くが、高齢の先輩方で若手のOB/OGの参加が少なく苦労されているようでした。

そのような状況だったので、世話人会にも出席させていただき、意見・アドバイスを言っているうちに、ミイラとりがミイラになり、今年の同窓会で、基調講演を行う羽目になりました。

参加資格は、
・筑後地区に居住されている、過去に居住されたことがある九州大学卒業生
・筑後地区に勤務されている、過去に勤務されたことがある九州大学卒業生
・筑後地区出身の九州大学卒業生
・なんらかの形で筑後地区に関係がある九州大学卒業生
とかなりゆるいので(というか、九大出身であれば、ほぼどなたでも)、九大社会人学生 or OB/OGでもある皆様の中でご都合付く方は、是非ご参加いただければと存じます。通常だと70名前後の参加のようなのでできれば100名以上の参加を目標としています。

当日は、九大本部から同窓会担当副学長がご参加の予定です。九大OB/OGの方、奮ってのご参加お待ちしています。

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筑後地区九大同窓会

(1) 日時 11月2日(土)18時~
(2) 場所 ホテルニュープラザ久留米
    〒830-0031 福岡県久留米市六ツ門町16-1
    TEL: 0942-33-0010 FAX: 0942-38-6583

<参加資格>
・筑後地区に居住されている、過去に居住されたことがある九州大学卒業生
・筑後地区に勤務されている、過去に勤務されたことがある九州大学卒業生
・筑後地区出身の九州大学卒業生
・なんらかの形で筑後地区に関係がある九州大学卒業生

(3) 会費 6000円  平成卒は 5000円
(4) 参加申込先
    島井 新一郎 あて
    syopla[アットマーク]yahoo.co.jp  または chikugoq[アットマーク]yahoo.co.jp

(5) 内容 

18:00 開会

18:00 特別講演

「大学の知を活用した事業の創造〜九州大学の事例をもとに〜」

講師 九大産学連携センター客員教授 / 産学連携機構九州 代表取締役

坂 本 剛(平成元年工学部 卒業 久留米市出身)

18:50  総会〜懇親会

21:00  閉会  


Posted by 坂本 剛 at 11:39Comments(0)九州大学

2013年09月18日

九州大学STI政策専修科目後期授業開講

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大学院共通教育科目「科学技術イノベーション(STI)政策専修科目」の後期授業を開講致します。
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ということで、昨年四月に設立された九州大学科学技術イノベーション政策教育研究センター(CSTIPS: Center for Science, Technology and Innovation Policy Studies)が提供する大学院共通教育科目が後期授業で開講されます。→こちら

この科目は、地域において、科学技術イノベーション政策を推進するために、経済・社会における課題を多面的な視点から分析し、その解決に必要な政策を客観的根拠(エビデンス)に基づいて立案・実行できるような人材の育成を目的に開講されるものです。

いわゆる「地域における科学技術イノベーション政策デザイナー」を養成するものです。

センター長は、私のQBS時代の恩師である永田教授です。また「地域イノベーション政策特論」を担当するのが、QBS同期生で、その後博士課程に進学し、博士号を取得した平田客員教授(九州経済産業局所属)です。

その1コマを今回、担当させていただくことになりました。私の登板時期は、12月上旬のようです。

一部社会人に対しても門戸を開いているようですので、一コマだけ、とはいきませんが、科学イノベーション政策、地域政策等にご興味がある社会人のみなさま、トライしてみてはいかがでしょうか?
  


Posted by 坂本 剛 at 12:51Comments(0)九州大学

2013年09月12日

九大発の美味しいブドウ「みつしずく」

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九州大学大学院農学研究院の若菜章准教授らが育成したブドウ新品種「BK シードレス」の栽培実用化のため、九州大学の研究グループの指導のもと、2011 年からブドウ生産者による現地試験栽培が進められてきました。2013 年から、福岡県内の現地試験栽培協力農家が全国に先駆けて本格的な出荷を開始します。また、本年 10 月上旬からは、一定の品質基準をクリアした「BK シードレス」の高品質果実がブランド名「みつしずく」として福岡市内の百貨店で販売されます。今後は、多くのブドウ生産者に「BK シードレス」の栽培技術を移転し、全国規模での物産化を支援します。
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ということで、先日プレス発表が行われました。

九大のプレス発表はこちら

日本経済新聞の記事はこちら

この種子なしブドウ新品種については、2011年に発表されており、それによると、この「BKシードレス」という品種は、九州大学の果樹研究グループが、ブドウにおける遺伝・育種的な研究を進める中で、優れた遺伝的性質をもつ品種として育成されたモノであり、

・大変優れた食味の高糖度種子なしぶどうである。
・栽培に必要な労力が少なく、農薬を減らした栽培も可能であることから、生産者と消費者の両方に優しい品種である。

とのことです。一方、この品種の特長を活かすためには、栽培技術の開発が必要だったために、2010年には、九州大学の研究グループとブドウ生産者等からなる「BK シードレス」栽培利用研究会を設立し、ブドウ生産者に苗木を提供して現地試験栽培が始まったようです。

その結果をもとに、このプロジェクトに参画された福岡県内の現地試験栽培協力農家によって、今回全国に先駆けて「BKシードレス」の出荷が始まったとのことです。

また、一定の品質基準をクリアした「BK シードレス」の高品質果実については、ブランド名「みつしずく」として11月から福岡市内の百貨店で販売されます。

ということは、私達も福岡市内の百貨店でこの美味しいブドウをいち早くゲットすることができるということです(笑)。

11月が楽しみです。  


Posted by 坂本 剛 at 11:29Comments(0)九州大学

2013年09月03日

リケジョ in 九大

先日何気にネットサーフしていたら見つけたのが、西日本新聞の

女子よ研究者目指そう 高校生向け冊子、九大が作成

という記事です。この記事によると、九大女性研究者キャリア開発センターが「女子研究者の卵を増やそう」と冊子の企画を行ったそうです。

冊子のタイトルは「ブリランテ」。イタリア語で「輝く」という意味だそうです。

九州大学として、いわゆる「リケジョ」をプロモーションしようとしているみたいですね。

一方、一般的なリケジョを応援するウエブサイトもありますね。

個人的にはいいことだと思いますし、このような取り組みをもっと「情報発信」してほしいと思っています。

私自身が、福岡県女性財団の理事を務めていることもありますが、日本の中でも、九州はとりわけ女性の能力を「活用できていない」地域だと感じています。男女人口比率もほぼ一緒だし、九州大学でさえ女子学生の比率は25−30%あるのに、地域の経済界の会合その他に参加してみると、女性の比率は数%というのが現状です。

エネルギー資源が乏しい日本では「人的資源」は非常に重要な「資産」。まだまだ活用できてきない「女性の能力」を活用しない限り、日本の将来は明るくないと真剣に思っています。

特に女性の「理系分野」への進出、いわゆる「リケジョ」の総数を増やすことはもっと推進すべきではないでしょうか?

私の愛娘「あかり先生」も今のところは、医学系に興味があるようです。強制することはありませんが「リケジョ」になること期待しています。  


Posted by 坂本 剛 at 13:45Comments(0)九州大学

2013年08月15日

QREC国際ワークショップ

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この度、九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)では、3日間のアントレプレナーシップ教育に関する国際ワークショップを開催します。イノベーション人材を生み若者の夢を実現するために、これからのアントレプレナーシップ教育について、教育手法や教材、育成すべきアントレプレナー像などを、各国の教育者関係者が経験を持ち寄りディスカッションして、今後目指すべき方向につき理解を深めることを目的としています。
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ということで、九州大学の起業家教育機関「QREC」主催で、9月の上旬にアントレプレナーシップ教育に関する国際ワークショップが開催されます。詳細はこちら

QRECとは、九大の大先輩であるロバート・ファンさんの寄付金をキッカケに設立されたアントレプレナーシップに関する総合的教育・研究センターです。センター長は、以前一緒に仕事をしていた谷川さん(教授)が務めています。

基本的には、アントレプレナーシップ教育に携わっている研究者・教育者が対象のようですが、アントレプレナーシップ教育にご関心のある方も多少枠があるようです。

私自身も興味があるのですが、なんだかんだとドタバタしていて時間が取れるかどうかは現時点ではわかりません。しかしながら、講演者や参加予定の方の顔・経歴を拝見すると、日本・アジアのアントレプレナーシップ教育分野において、アクティビティが高い方が多数参加されるようなので、非常に有益なものになるのではないかと思います。

ご興味がある方は、事務局にアクセスしてみてはいかがでしょうか?ちなみに、ワークショップの性格上有料です。
  


Posted by 坂本 剛 at 13:52Comments(0)九州大学