2007年09月11日
大学発ベンチャーに関する基礎調査(H18編)
先日、経済産業省から「平成18年度大学発ベンチャーに関する基礎調査報告書」が発表されました。
毎年6、7月に発表されるのですが、今年は大幅に発表が遅れたみたいですね。
(理由はいろいろあるみたいです・・・)
報告書によると、平成18年度末時点で、大学発ベンチャー数は1590社に到達したとのことです。
ただ、今年は
○大学発ベンチャーの定義を再考した
○倒産、清算したベンチャー数を削除した
模様で、昨年の報告書と数字が前後しています。
例えば、昨年の大学発ベンチャー数は1503社だったのに、今年の報告書によると、1477社になっています。(笑)
結構大学の評価に数がどうのというわりには、いい加減なんですよね。(笑)
ちなみに、九州大学は全国で大学発ベンチャー数のランキングで何位でしょう?
答えは「8位」です。大学発ベンチャー数は46社になっています。
なっていますって坂本さん、どういうこと?
これは毎年のことですが、大学にもアンケート調査があり、回答するのですが、その数と経済産業省の数は一致しません。
本省のほうで、大学へのアンケート、ウェブ情報、新聞記事、企業へのアンケート等をトータル的に精査して数を決定されるみたいです。
なので、他大学の方に伺っても「なんであのような数になっているのかわからない」という答えが帰ってきます。
それはまあいいとして、福岡県をみてみると、大学発ベンチャーの累積数は全国で5位(95社)、昨年度の設立件数でいうと、全国で2位(11社)になっています。
つまり、福岡県は全国的にみても大学発ベンチャー数が多い県なのです。
それには理由があります。九工大発ベンチャーが、九大とほぼ同じ数(42社)あるのです。
東京都を除いて、ベスト10に2校入っている県は福岡県だけです。
また、九大(46社)と九工大(42社)をあわせると86社となり、この2校だけで福岡県全体(95社)のほぼ9割を占めているのです。
意外ではないですか?ベンチャーといえば、私立大学のほうが多いイメージがありますが、実際は違うのです。
F大さんや、QS大さんにも頑張ってほしいものですね。(笑)
報告書全体をみると、100ページを越える大作ですが、書いてあることは一般的な話が多いのと、
以前は数が揃ったら次はIPO、IPOと言っていたのですが、今回の報告書では、大学発ベンチャーの役割は、地域経済への貢献、地域イノベーションの担い手・・・みたいな表現に変わっています。
私自身は、その考えのほうがフィットしていると思っています。
なので、全体的には、私自身の問題意識、考えと共通な部分が多く、ホッとしているところです。
(あまり間違ったことはしてないな!という意味で)
ご興味の有る方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
「大学発ベンチャーに関する基礎調査」の報告書、並びに記者発表文などは以
下の通りです。
「平成18年度大学発ベンチャーに関する基礎調査」について(プレス資料)
http://dndi.jp/updatefiles/090300.pdf
平成18年度大学発ベンチャーに関する基礎調査報告書の概要
http://dndi.jp/updatefiles/090301.pdf
平成18年度大学発ベンチャーに関する基礎調査報告書(全文)
http://dndi.jp/updatefiles/090302.pdf
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