大学の産学連携組織で大学発ベンチャーの支援を行いながら2008年3月に無事QBS(九大ビジネススクール)を修了しました。そして、2010年4月からは、産学連携的な会社の代表取締役社長に就任。2014年6月に任期満了により退任し顧問として活動しています。大学まわりの情報や産学連携に関する情報を独自の視点で発信していきたいと考えています。

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2011年09月12日

第8回産学連携実務者ネットワーキング(UNITT2011)

先週は、なんだかんだと大忙しの週でした。

9月8日に開催した福岡地域戦略推進協議会 地域戦略フォーラムの翌日は、早朝から大阪経由(飛行機)で京都に入り、向かったのは、


同志社大学今出川キャンパス。


第8回産学連携実務者ネットワーキング(UNITT2011)に参加するためです。これは、㈳大学技術移転協議会が主催するイベントで、全国の産学連携関係の実務者が一堂に会するネットワーキングイベントです。2日間通し、産学連携の実務に関する様々なissueについてのセッションが用意されています。私は昨年大学ベンチャー関係のセッションでパネリストを務めました。

今年は、初めて関西圏で開催されるということで、集客が不安視されていましたが、ふたを開けると、500名を超える参加者があったようです。


私は少し遅れて参加したのですが、全体セッションではBoston University のDr. Ashley Stevens による「Some Current Best Practice in Technology Transfer」というテーマでの講演が行われていました。

その後、ランチタイムを挟み、午後から各セッション毎に会場が分かれスタートしました。


私は「経済学者と考える産学連携とイノベーション」「知財本部やTLOの自立的経営」というセッションに参加しました。

特に、「知財本部やTLOの自立的経営」では、国からの補助、支援が無くなる2012年以降、各大学やTLOがどうやって継していくのか?は非常にホットな話題なので、大学内部の産学連携組織、外部TLOの立場で、喧々諤々の議論が交わされました。

私自身、昨年度から、九大のTLOをどうやっていくかということで、社長に就任したのですが、九大は他大学と異なり独自路線を歩むことにしています。その結果は、どうなんでしょうね、4、5年後にはわかるのではないでしょうか?


夜は交流会にも参加し、2次会では、


鴨川沿いの「川床」を初めて体験することができました。ホスト役の京都地区の大学、TLOの皆さま、お世話になりました。

国が、産学連携推進を唱え、約10年が過ぎ、産学連携の態様も狭義の「技術移転」から多様性のある産学連携に移りつつあります。ただ、ポイントになるのが、継続していくために必要な「収益の確保」ではないかと思っています。

全て、一つの組織内で資金を確保できなくとも、各産学連携組織(知財本部やTLO)が、大学の予算や自己収入を、その活動を通じて確保することが必要であり、それができないとなれば、おのずと未来は決まってしまいます。

そういった問題意識を胸に、今後も活動していきたいと思います。  


Posted by 坂本 剛 at 10:40Comments(0)産学連携