大学の産学連携組織で大学発ベンチャーの支援を行いながら2008年3月に無事QBS(九大ビジネススクール)を修了しました。そして、2010年4月からは、産学連携的な会社の代表取締役社長に就任。2014年6月に任期満了により退任し顧問として活動しています。大学まわりの情報や産学連携に関する情報を独自の視点で発信していきたいと考えています。

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2011年12月09日

リブセンスマザーズ上場!

12月7日に、早稲田大学発学生ベンチャーのリブセンスがマザーズに上場しましたね。
社長の村上さんは25歳ということで最年少上場社長になられたようです。

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私自身、早稲田大学インキュベーションとの連携の関係で、数年前に村上社長とお会いしたことがあります。
まだ早稲田大学の学生で会社を創業されたばかりのころで、会社は、早稲田実業の旧校舎の教室を改造したインキュベーション施設の中にありました。

九大が実施しているQREPというプログラムに村上社長が参加されるということでお会いしたのですが、急遽大きな仕事が舞い込み、QREPへの参加をキャンセルされました。

元々高校時代から起業を考えていらっしゃったようで、早稲大学大江教授や早稲田のインキュベーションが行っていた起業家講座やセミナー等に参加したことをキッカケとして学生時代にリブセンス社を創業されたということでした。

村上社長は、市場最年少での上場ということで話題になっていますが、一方で、外部資金の調達を行わずに、自社の利益で会社を成長させ上場に至ったということが、今までにない特筆すべき点だと思います。その過程ではいろんなことがあったと推察しますが、インキュベーション周りのサポーター、支援者等のアドバイス、支援等もあり、なし得たのではないかなと思います。

最近、アントレプレナーシップ、起業家教育といった言葉をよく耳にします。しかしながら日本においては、時にアントレプレナーシップは起業だけではない、新しいことにチャレンジすることが、、という枕言葉の元に、安定した立場に身をおきながら自己満足的に「アントレプレナーシップ」「起業家教育」といったキーワード使った言葉遊びをする風潮があります。

個人的には、起業であろうが、大企業や行政機関で働こうが、新しいこと・社会を変えることについて果敢にチャレンジすることは重要だと思いますが、まずは「行動」を起こすことが重要だと思っています。また、実際に行動・チャレンジしている人は、わざわざ「アントレプレナーシップを発揮して」なんて言わずに黙々と行動を起こしているのです。

一方、学ぶことが目的となり、言葉遊びに走る人は、「サラリーマンなりのアントレプレナーシップを発揮して」といった意味のわからないことをいって内輪で飲んで盛り上がり、何も行動を起こさない、、、そういった方々をみるにつけ、そもそも起業家教育って何なのだろうか?と思う次第です。

そのような状況の中、まだ成長途上だと思いますが、一つの大きな成果を出された私より20歳年下の村上社長のアントレプレナーシップに尊敬の念を抱くとともに、彼を支えた社員の方、支援者のご尽力に敬意を表し たいと思います。  


Posted by 坂本 剛 at 06:43Comments(0)今日の出来事