大学の産学連携組織で大学発ベンチャーの支援を行いながら2008年3月に無事QBS(九大ビジネススクール)を修了しました。そして、2010年4月からは、産学連携的な会社の代表取締役社長に就任。2014年6月に任期満了により退任し顧問として活動しています。大学まわりの情報や産学連携に関する情報を独自の視点で発信していきたいと考えています。

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2014年03月07日

ビッグデータと政策のための科学

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近年、経済・社会をとりまく状況が大きく変化する中にあって、その変化に適切に対応するため、科学技術イノベーション政策への期待が高まっています。また、科学技術イノベーション政策を推進するためには、経済・社会における課題を多面的な視点から分析し、その解決に必要な政策を客観的根拠(エビデンス)に基づいて立案・実行する必要があります。
客観的な根拠に基づく科学技術イノベーション政策の支援を目的とする「政策のための科学」にとって、いわゆるビッグデータの政策的な利活用の検討が、新たなチャレンジとなっています。このシンポジウムでは、第一線の研究者による講演を手掛かりに、科学技術イノベーション政策の立案・実行におけるビッグデータの利用可能性と、その限界について考えてまいります。
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ということで、QBS時代の恩師である永田晃也九大教授がセンター長を務める「九州大学科学技術イノベーション政策教育研究センター」(CSTIPS)が主催する第2回STI政策シンポジウムが開催されます。

テーマは「ビッグデータと政策のための科学」。ビッグデータは、ICTの発展により、都市機能に関するデータや人の動態などがスマホなどを利用することにより、ネットを通じて膨大な量のデータ集めることが容易になったため、その活用方法が注目されています。

先日もこのブログで紹介しましたが、FDCで行ったスマホのGPS機能を利用して人の動態履歴を測定する実証実験に参加させていただきました。

一方、「政策のための科学」とは、科学技術やイノベーションに関する様々な政策が実施されていますが、その政策を企画・立案する際に、客観的な根拠に基づいて検討されたか、といえば、統計的なデータの活用はあれど微妙なところのようです。

つまり、過去において様々な政策が俗人的な視点での分析により立案・実行されてきた状況の中、経済・社会をとりまく状況が大きく変化する中にあって、その変化に適切に対応するためには、客観的根拠(エビデンス)に基づいた政策の検討・立案することが求められており、そのような政策立案を支援するのが「政策のための科学」ということだと思います。

当然ながらビッグデータは、客観的な根拠となるうる膨大な元データの集合体ですので、今後、ビッグデータを科学技術イノベーション政策の立案・実行・検証にいかに活用していくかが、この分野のホットイシューでありチャレンジであると言えます。

このシンポジウムでどういったことが提案され、議論されるか、非常に興味がありますが、残念ながら当日は出張の予定で参加できません。

ご興味がある方は、是非ご参加してみてください。
  


Posted by 坂本 剛 at 16:06Comments(0)九州大学