大学の産学連携組織で大学発ベンチャーの支援を行いながら2008年3月に無事QBS(九大ビジネススクール)を修了しました。そして、2010年4月からは、産学連携的な会社の代表取締役社長に就任。2014年6月に任期満了により退任し顧問として活動しています。大学まわりの情報や産学連携に関する情報を独自の視点で発信していきたいと考えています。

2013年10月15日

70年ぶりにアルミニウム強度アップの可能性(九大編)

丁度この時期はノーベル賞の発表の時期です。今年は、日本人の受賞が期待されながら現時点では難しい状況のようです。焦らず、来年に期待したいところですね。

ということで、科学技術技術分野における研究成果が気になるこの時期に見つけた記事が、

アルミニウムの強度を70年ぶりに大幅にアップさせられる可能性 - 九大

九州大学(九大)は10月4日、理化学研究所が所有し高輝度光科学研究センターが運用する大型放射光施設「SPring-8」での「4D観察」(3次元に時間を加えた、3Dでの連続観察のこと)を活用し、アルミニウムの真の破壊メカニズムを解明したと発表した。

生産機械工学科の会の主宰者・メカニカルエンジニアとしては非常に気になる記事です。

アルミニウムは、産業界で様々な用途に利用されています。私もエンジニア時代に、半導体製造装置の設計時によく使いました。

その利点の一つが、鉄に比べて加工性が高く比重がほぼ1/3であること。

現在公開中の「風立ちぬ」でもでてきますが、ゼロ戦の機体は、アルミニウムの一種である「超々ジュラルミン」という高強度なアルミニウムが使用されていたのです。

一方、鉄やステンレスに比べ強度が低く、その課題解決のために様々な研究が行われてきたのですが、今まで強度の向上が飛躍的に可能な技術は生まれてこなかったようです。そのため、この記事によると、第2次世界大戦前後に開発された航空機用アルミニウムがいまだに航空宇宙分野で多用されているとのことです。

今回の研究で、アルミニウムの真の破壊メカニズムが解明されたことにより、レアアースのような特殊な添加元素や複雑で高コストの製造プロセスに頼らなくても、高性能なアルミニウム材の製造が可能になるようです。

第2次世界大戦により壊滅した日本の航空機産業が、戦後60年以上経ち、本田の航空機事業への参入や、イプシロンロケットの打ち上げなど、まさに復活の時を迎えようとしています。その流れを下支えするのが、このような基礎技術ではないかと思います。

今後の技術開発から目が離せません。


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