大学の産学連携組織で大学発ベンチャーの支援を行いながら2008年3月に無事QBS(九大ビジネススクール)を修了しました。そして、2010年4月からは、産学連携的な会社の代表取締役社長に就任。2014年6月に任期満了により退任し顧問として活動しています。大学まわりの情報や産学連携に関する情報を独自の視点で発信していきたいと考えています。

2008年09月26日

九食サミット審査会

九食サミット審査会
一昨日9月24日の午後、ある審査会の審査委員を務めました。

九州大学の学生自ら企画するユニークな研究・調査プロジェクトをサポートする事業で、C&Cプロジェクトというのがあります。
学生とはいえ、最大50万円までの活動資金が与えられます。

そのプロジェクトの今年度の採択案件である「九食サミット」というプロジェクトの審査会です。
3週間前に、今年の3月にQREPで一緒にシリコンバレーに行ったある学生から審査委員依頼のメールがあり、審査委員を引き受けた次第です。

内容は、「九州の農の活性化」についてアイデアプランを考え出すということで、学生が先週末の土日に演習農場で合宿を行い、そこで考え出したアイデアをコンテスト形式でプレゼンし、審査を行うというものです。

R0017541 R0017544
5チームのプレゼンがありました。いろいろ濃淡はありましたが、ここではその評価を述べるつもりはありません。各チームが合宿を通して一生懸命考えたんだな~といった感想です。中には他大学から参加された年配の方もいらっしゃいました。

ただ、運営については一言言いたいと思います。あまりにも稚拙すぎましたね。「学生だから・・・」という方もいるかもしれませんが、企画した彼らは、大学の公費、いわゆる税金を数10万円使って運営しているのです。審査員の依頼も3週間前のメールだけ。その後のリマインドもなし。当日イベント開始直前数十分前に突然電話があっただけ。。。

しかも、このような審査の場合、きちんと審査するためには、事前に発表資料の配布は無理にしても、本番のプレゼンでは審査用に発表資料は配布すべきだと思いますが、それもなし。それでどうやって審査しろというのでしょうか・・・。

せっかく土日を使ってアイデア出しを頑張った学生チームに対しても失礼だと思いました。また、私はいいとして、一緒に審査をしてくださった学内の先生(2名)にも失礼だと感じました。

このような学生の自主性を重んじるプロジェクトやアントレプレナーシップ涵養のプログラムは重要だと思いますが、ともすれば「勘違い野郎」を生み出すことにもなりかねません。プロジェクト全体の統括・運営や採択案件のフォローはキチンと行う必要があると思います。厳しいことを書きましたが、企画チームの今後の奮闘を期待します。

と、厳しいことはここまで。
R0017553
審査委員では、芸術情報プロジェクト演習でもお世話になっている知足(ともたり)先生や附属農場長である中司先生とご一緒することができ、先生方から非常に多くのことを学ぶことができました。

10月には、福岡工業大学に出張ってきます。どのような学生と出会うのか、今から楽しみです。


タグ :九州大学

同じカテゴリー(九州大学)の記事画像
「はやぶさ2」打ち上げパブリックビューイングが九大であるらしい
地域同窓会の課題(筑後地区編)
唐津市と九大の共同研究成果「完全養殖のマサバ」が試験出荷開始らしい
日本人ノーベル賞受賞おめでとうございます!(青色発光ダイオード)
九州大学とUR都市機構が連携したらしい (箱崎キャンパス跡地処分の検討)
第2回生産機械工学科の会
同じカテゴリー(九州大学)の記事
 「はやぶさ2」打ち上げパブリックビューイングが九大であるらしい (2014-11-27 09:09)
 九大祭の雰囲気が変わったなー (2014-11-19 07:11)
 地域同窓会の課題(筑後地区編) (2014-11-17 10:42)
 大学を擬人化してみた、が面白い (2014-10-23 14:54)
 伊都キャンパスにはイノシシがでるらしい。。。 (2014-10-22 15:02)
 唐津市と九大の共同研究成果「完全養殖のマサバ」が試験出荷開始らしい (2014-10-10 16:14)

Posted by 坂本 剛 at 08:02│Comments(1)九州大学
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。