大学の産学連携組織で大学発ベンチャーの支援を行いながら2008年3月に無事QBS(九大ビジネススクール)を修了しました。そして、2010年4月からは、産学連携的な会社の代表取締役社長に就任。2014年6月に任期満了により退任し顧問として活動しています。大学まわりの情報や産学連携に関する情報を独自の視点で発信していきたいと考えています。

2007年02月22日

国家の品格

国家の品格

「国家の品格」(藤原正彦著 新潮新書)

遅ればせながら、先日の出張時に買って、飛行機の中で読みました。

。。。。。いいですね!

文章も非常に分かりやすく、さーと1時間くらいで読んでしまいました。

「日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」である。。。

確かにそうなんですよね。しかも現在では、西欧的な論理、近代的合理精神の破綻と思われる事態が散見されます。戦争、格差社会等々。

全てが悪いとは思いませんが、皆が一度頭を冷やして冷静になる必要があるのだと思いますし、皆がこの現状に??、違和感を感じていたので、この本がベストセラーになったんでしょう。

英語に関してもそうですね。私自身勉強していますが、小学校で英語を教えるというのには??です。英語を勉強するなということではないんです。学校では国語である日本語を徹底的に教えて、勉強したい人は、英会話学校や塾で勉強すればいいのではないかということです。

あかりに関しても、英語は勉強していますが、あくまでもエクストラで、基本は日本語、特に昔の美文を徹底的に音読させています。

「型をくずす」とよくいいます。以前SVの日本人起業家の方がおっしゃていたのですが、「型をくずす」、いわゆる応用というものは、型があって初めて可能なことであり、型がない状態で応用をやっても決してうまくいかないということです。そういうものはいくら投資家に話しをしても興味を示してくれないとおっしゃていました。それはただの「型無し」なのです。

投資家も起業家の「型」を見ているでしょうね。

自分自身を振り返り、自分の型ってなんだろう?と考えさせられる本でした。。。

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Posted by 坂本 剛 at 08:00│Comments(5)今日の出来事
この記事へのコメント
はじめまして。

私もこの本を読みました。
(1時間で…とはいきませんが;)

私が高校生の頃、
面接の練習で「国際化とは何か」というテーマが多くありました。
(15年ほど前です)

外ばかりに目を向けるのではなく、
日本の文化や美意識、歴史をもっと学ぶことが
国際化の第一歩なのだなぁと思い返しました。
Posted by ぐりむ at 2007年02月22日 11:40
ありましたね!
「型やぶり」と「型なし」の違い!

そのときのメモは毎日持ち歩いております。

非常に印象的な言葉でしたね。
Posted by ip at 2007年02月22日 14:24
テリー谷です。

「国家の品格」は私も読みましたが、途中から気分が悪くなってきた本です。あまりにも日本礼賛、外国否定の感がしたからです。短絡的な論も多すぎます。

この本がベストセラーになった理由はさまざまでしょうが、私は著者藤原氏の論に賛成できません。日本の良い部分はある程度納得できますが、他国を否定しながらのあの論にはついてゆけません。彼の論はナショナリズム高揚であって愛国心喚起の論ではないと思っています。自らのことを賛美するのは心地よいのですが、他国、他人を否定してするスタンスはフェアではないと思っています。

以前あるブログに書き込みをした、私の愛国心についてのコメントを転記します。ちょっと長いのですがすみません。

**************************************************************

“国を愛する”というときの対象たる“国”は何を指すかを考えるべきと思います。“国”といっても「国土」、「国民」、「文化」もありますし、「国家(政府)」もあります。「国土」は器で、「国民」はそれを利用する人達、「文化」とはその国民の営みの歴史の中で生まれてきた無形の力です。「国家」はその器と人間を運営する存在です。
愛する対象が前者の「国土」、「国民」、「文化」であるときは、多くの人に違和感はないと思いますが、「国家(政府)」を加えると一気に違和感が出てきます。様々な考え方を持つ国民がいる以上、「国家(政府)を愛する・・・・・とはなかなか言えないのも事実でしょう。このあたりを混同して“愛国”意識の議論がなされているような気がします。

また、○○さんの仰るように、“愛国心(Patriotism)”と国益“(国粋)主義(Nationalism)”の混同も危険と思っています。この違いをしっかりと認識した議論が必要と思います。その意味で「国家の品格」と言った書物がベストセラーになっていますが、私に言わせればあの本は“国益(国粋)主義(Nationalism)”の書物であって“愛国主義”の本ではないと思っています。日本の優れた文化などを賞賛するのはよいのですが、他国との比較で唯我独尊の雰囲気を感じます。価値を相対化して見る観点が欠けています。他国に人達もまた自らの文化や歴史に誇りを持っているのです。私自身はヒトラーの考えに繋がる恐ろしさを感じました。

そう思っていたら昨日の朝日の夕刊に在日歴約20年の数学者、ピーター・フランクルが大変面白いことを書いていました。私自身の思いと近いので転記します。
“愛国も国粋も自分の国を愛する気持ちは一緒だけど、愛国主義者は自分の主観的気持ちだと認めている。でも国粋主義者は客観的と思っている。いつも外にスケープゴートを探して、何かをやり玉に挙げる。日本は良いけれども他の国は悪いとか、都合の良い比較になっている。自分のお母さんを愛しているのは自分のお母さんだから。世界で一番料理が上手くて、美しくて、賢いからではない。国についても、母なる国、母国、そういう気持ちは大切。”
如何でしょうか。
Posted by at 2007年02月22日 15:24
はじめまして。
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くる天ブログランキング
Posted by くる天ブログランキング at 2007年02月22日 16:39
ぐりむさん

はじめまして。コメントありがとうございます。
海外にいくと、あらためて自分が自分の国についての知識が乏しいことを痛感いたします。
もっと勉強しなければいけませんね。

ipさん

「型やぶり」と「型なし」の違い!

そうですよね。私自身自分の「型」を磨かなくてはと思っています。

テリーさん

いきなりの長文ありがとうございます。
私自身、そこまでこの本を重くみていません。
本も1時間ちょっとで斜め読みできる程度のものです。

愛国主義、国粋主義については、読者の受け止め方によると思います。
ただ、かなり日本を礼賛しているきらいがありますね。
私の場合、はそれを気分が悪くなるというより、むずがゆく感じました。
Posted by 坂本剛 at 2007年02月24日 14:44
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