大学の産学連携組織で大学発ベンチャーの支援を行いながら2008年3月に無事QBS(九大ビジネススクール)を修了しました。そして、2010年4月からは、産学連携的な会社の代表取締役社長に就任。2014年6月に任期満了により退任し顧問として活動しています。大学まわりの情報や産学連携に関する情報を独自の視点で発信していきたいと考えています。

2009年09月01日

北陸のイノベーション(澁谷工業編)

先日ブログにアップした「北陸のイノベーション(日本海の魚編)

ロボットの写真をちょこっと載せていましたが、メインは「日本海の魚」。最近「グルメブログ化」していると言われるこのブログ(笑)。澁谷工業さんの了解を得て、ロボットや澁谷工業さんのことをもう少しアップします。

今回訪問した澁谷工業さんは、元々瓶を洗浄する機械を作っていた会社で、その後ボトリング(ビールやジュースを高速で充填するシステム)事業を中心に成長を遂げ、今では半導体製造システム・レーザー加工システム、医療機器の製造販売等様々な分野へ事業拡大を行っていらっしゃいます。

この会社の強みは、社内での異業種連携。コアな技術をベースに横展開することが可能なのです。例えば医工連携。無菌状態を構築・維持する技術と半導体製造技術で培ったロボティクスを組み合わせ、例えば再生医療関係の機器を開発することができるのです。今回は、そういった技術を九大の医療関係のプロジェクトとコラボレーションできないかということで訪問したのです。

北陸のイノベーション(澁谷工業編)
外観はこんな感じ。人間の手の役割を行う2本のロボットアームを無菌状態を形成・維持するアイソレーター内部に配置し、それを外部から遠隔操作します。

北陸のイノベーション(澁谷工業編)
まずは、社員の方に見本を見せていただき操作方法をチェック。

北陸のイノベーション(澁谷工業編)
本来は左右2本の手で操作を行うのですが、今回は片手でテスト。

北陸のイノベーション(澁谷工業編)
最初は、手をどのくらい動かしたらアームがどのくらい動くのか?の感覚がつかめなかったのですが、だんだん慣れてくると、操作が面白くなってきました。このようなシステムであれば、完全無菌状態を壊すことなく、培養作業や研究関係の操作が容易に可能なんじゃないかなと思った次第です。無菌状態を汚染する一番の原因は「人(ヒト)」ですもんね。

社内をご案内いただいたスタッフのみなさんも、非常にフレンドリーな感じでした。これは個人的な印象ですが、上下関係が官僚的ではなく、非常にフラットな感じがしました。つまり、現場のいろんなアイデアが活かせる組織だなと。そういった社風だからこそ様々な分野への展開や新しいイノベーションが生まれているのではないかと思った次第です。

どんなコラボレーションができるのか?これからが楽しみです。


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