大学の産学連携組織で大学発ベンチャーの支援を行いながら2008年3月に無事QBS(九大ビジネススクール)を修了しました。そして、2010年4月からは、産学連携的な会社の代表取締役社長に就任。2014年6月に任期満了により退任し顧問として活動しています。大学まわりの情報や産学連携に関する情報を独自の視点で発信していきたいと考えています。

2006年08月22日

バイオ専用の貸工場

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日刊工業新聞の記事です。
福岡県が今度、バイオ専用の貸工場「福岡バイオファクトリー」を建設されるそうです。

バイオ専用の貸工場

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、福岡県は、県南の久留米をバイオ関係のベンチャー企業の集積地にしようと考えているみたいです。

うーん、わからなくはないんですが、久留米出身の私としては、「なんで久留米でバイオなと??」というのが本音ですね・・・。

ほとんどのバイオ関係のベンチャーはマーケットがグローバルのはずです。(全てとはいいません)地域で全てサプライチェーンマネジメントが閉じる産業(全てではなくてもほとんどが)であれば、クラスター等々という意味で分からない訳ではありませんが、グローバルにサプライチェーンをマネジメントしていかなくてはならない分野ではどうなんでしょうか(難しい問題ですね)

私の好きな言葉、

Think Global Act Local

を期待したいものです。

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この記事へのコメント
何でもかんでも手を出せばよいというものではないと思います。

行政の方にも「選択と集中」という経営戦略の基本を学んでいただく必要があるのでは?

メッキで復活した岩手県北上市のように分野をしぼって企業誘致に成功している事例もありますから。
Posted by まくり屋せいちゃん at 2006年08月22日 00:58
まくり屋せいちゃんさん

おっしゃるとおりですね。
福岡らしさをキーワードに選択と集中を考えていくとおのずと方向性が見えてくると思うののですが・・・

産業誘致・振興が、「どんたく」的なところがありますんで、福岡の場合は(笑)
Posted by 坂本 at 2006年08月22日 08:00
うーん、確か
半導体 北九、福岡
自動車 筑豊、京筑
コンテンツ 福岡

筑後はどうすんじゃい(といういろんなところからの圧力)
→バイオという流れだったかな!

筑後は産業がゴム(久留米)、石炭(大牟田)が総崩れだったしね
誰が着目したか知らないけど、久留米大医学部をベースにしようと
してますよね。

個人的には筑後地方だとバイオやるなら醸造系や農業系だったら
他と違って面白いと思ったけど、まともに創薬系にいっちゃったからねえ
どっちにしろバイオベンチャーは息が長いから大変だと思いますよ
Posted by 大屋 at 2006年08月22日 22:08
大屋さん

さすが元お役所系&バイオベンチャー系(笑)、言葉に説得力がありますね!

ご指摘のとおり、醸造やアグリ系であれば、地域の産業とのコラボ等々クラスター形成の意味があると思うのですが・・・・ねえ・・・・
Posted by 坂本剛 at 2006年08月22日 22:55
坂本さん

久留米で何故バイオかと言うご疑問に対して知っている範囲でお答えします。

今久留米がバイオビジネスの拠点として発展し始めていますが、その拠点が久留米リサーチパークであることはご存じの通りです。

この久留米リサーチパークは、20年近く前にまだ私が某政府系金融機関福岡支店に在籍していたときに、担当者として会社設立と建物を建設するお手伝いしたことがあります。当時通産産業省のきも入りで全国に整備を進めていた、“リサーチ・コア整備事業”の一つとして位置付けられたものでした。久留米市、福岡県、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)などが出資して㈱久留米リサーチパークという第三セクター企業を作り、研究機能を中核としつつオープンラボや各種交流・展示施設も設け、ベンチャー企業なども集積させてインキュベーション機能を持つ地域経済活性化の中核拠点としたものです。

そして研究機能を持つ中核的なテナントとして選ばれたのが、医療・バイオ研究で高い評価を得ていた地元久留米大学医学部の研究室でした。九州大学の医学部も高い評価を得ていますが、久留米大学もまた医療・バイオ分野では有力な組織でした。従ってこの久留米リサーチパークを作るとき、その研究機能の中身については迷わず地元に根付いた研究分野として、医療・バイオを選んだのが背景にあります。

そう言うことで地元と全く関係のない分野の研究施設を作ったわけではないし、久留米地区をバイオバレーとしている福岡県の方針には理由があると思っています。ちなみに、当時全国に作られたリサーチコアの大半はうまく行かず立ち枯れましたが、久留米リサーチパークは、当初随分苦労をしましたが、今の状況を見ると成功したものと思っています。担当者として嬉しい事例です。

以上ご参考まで。
Posted by テリー谷 at 2006年08月24日 13:28
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