大学の産学連携組織で大学発ベンチャーの支援を行いながら2008年3月に無事QBS(九大ビジネススクール)を修了しました。そして、2010年4月からは、産学連携的な会社の代表取締役社長に就任。2014年6月に任期満了により退任し顧問として活動しています。大学まわりの情報や産学連携に関する情報を独自の視点で発信していきたいと考えています。

2010年10月16日

中小機構ビジネス・インキュベータM研修講演

一昨日の10月14日(木)は、朝からお客さんが続き、気がついたら2時を廻っていました。
それから急いで向かったのが、百道のLSIセンター。

中小機構ビジネス・インキュベータM研修講演
平成22年度中小機構ビジネス・インキュベータIM研修という研修会で講演を行うためです。

みなさん、IMって言葉ご存じですか?

Incubation Managerの略で、事業創成(ビジネス・インキュベーション)のための問題解決をする人です。
また、事業創成(ビジネス・インキュベーション)を実施する機関のことを ビジネス・インキュベータ といいます。

引用元はこちら

わかりやすくいうと、インキュベーション施設とは、新たな事業を目指す中小・ベンチャー企業に対し、資金的に厳しい創業時に廉価で場所を提供し支援を行う施設のことです。日本では、インキュベーション=施設と思われがちですが、米国では施設の提供だけでなく、投資先の紹介・BP作成サポート、提携先の紹介、ネットワーキング等ソフト面でのサポートがメインです。

シリコンバレーで有名なインキュベーターは「Plug &Play」です。今年のQREPでも訪問しましたが、非常にオープン&イノベーティブな場所でした。こちら
そういった状況の中、日本のインキュベーション施設で入居企業の支援を行うのがIMです。

10月14日~15日の二日間、全国の施設のIMが福岡に集まり研修会が行われることになり、その研修会での講演を中小機構の本部の方から依頼を受けた次第です。

中小機構は、全国に大学連携型のインキュベーション施設を保有しており、その施設のIMの皆さんが、全国から集まられたようです。先方からの要望は「大学発ベンチャー支援のための、地域のキーマン・関係機関とのネットワーク構築」について話をしてほしいとのことでした。

中小機構ビジネス・インキュベータM研修講演
時間は一時間。40~45分くらいプレゼンを行い、15~20分質疑応答といった流れで話を進めました。

私が話をした内容は、

九州大学・産学連携組織について
大学発ベンチャーについて
全国の大学発ベンチャー創出数ランキング
九州大学のベンチャー支援の取り組みについて
大学内の取り組み
大学発ベンチャー支援ネットワークについて
大学発ベンチャーの具体的支援事例
新たな取り組みについて
等々。この5~6年間実施してきたことをメインにプレゼンしました。最近IMに就任された方もいらっしゃったようで、そういった方に産学連携・大学発ベンチャー支援についての取り組み、課題等が伝わったかな?伝わっていれば講演をさせていただいた甲斐があるかなと思う次第です。

中小機構ビジネス・インキュベータM研修講演
いろんな質問を受けましたが、IM、いわゆるコーディネート業務に携わる方にお伝えしたかったことは、

「情報を発信することの重要性」

です。私がちょっとびっくりしたのは、会場(50~60名)でtwitterを知っている方が数名。実際アクティブに使っている方が1名だったことです。

twitterを称賛するわけでもなく、勧めるわけでもないですが、情報活用・発信ツールを活用しないコーディネーターってどうなんだろう?と思った次第です。

ブログ、HP、メルマガ、SNS。。。なんでもいいのですが、とにかく情報発信を行わないと、情報も集まってこないということを言いたかったのです。コーディネーターにとって情報収集能力、人的ネットワークは大切なアセット、いや、それがないとコーディネート業務はできないのではないでしょうか?

また、私はtwitterをある意味「日経新聞」と同じにみています。「日経新聞」を読んでもたいしたことは書いていない、記事はよく間違っていますが(笑)、いろんなビジネスパーソンとお話させていただく際に、

「今日の日経に○○が載ってましたよね」

という場面に出くわします。そう言われた際に「知りません、、、読んでません、、、」とは言えない、言いづらいですよね(笑)。ようは、日経新聞はビジネスにおいて、重要なコミュニケーションツールの一つととらえることができると思います。

twitterも同じで、「孫さんがtwitterでああ言っていた」「いまあれが流行っている」等々キーマンが活用していたり、最新の情報がアップ(即時性については一番だと思っています)されているので、コミュニケーションツールとして活用することは「アリ」です。

とにもかくにも、研修会にご参加のIMの皆さん、「チョリー」です。頑張ってください。皆様のご活躍を福岡からお祈りいたします!


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Posted by 坂本 剛 at 14:26│Comments(0)産学連携
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