穴吹工務店更生法申請
昨日は「穴吹工務店更生法申請」というニュースがtwitterのTLを一時埋め尽くしました。
穴吹工務店といえば、マンションの「サーパス」ブランドを展開する大手企業。それがついに事実上倒産です。
坂本さんがなんでこんなことをブログに?とお思いの方がいるかもしれませんね。
私自身、以前、地元福岡の中小企業の経営改善・マネジメントの仕事をしていたのですが、その会社がガラス、鏡加工関係の会社で、マンション向けの洗面鏡なども手掛けていました。
マンション向けの鏡は、定型サイズの場合と現場寸法を測って一部屋ごとに寸法が異なるフリーサイズの場合があります。グレードが高いマンションほど、フリーサイズになります。壁一面に隙間なく鏡が収まっているほうが高級感がありますよね。
当然、フリーサイズのほうが、手間がかかるのですが、逆に付加価値も高いので、私がいた頃に、定型鏡からフリーサイズ鏡のほうへ生産をシフトさせていきました。
その際、よく受注を受けていたマンションブランドの一つが「サーパス」、いわゆる穴吹工務店のマンション向けの鏡だったのです。
今回の件、穴吹工務店自体、大変だとは思いますが、一番心配なのがその下で生きている中小・零細企業です。彼らは更生法の申請なんてできずに本当につぶれるしかありません。
経営者は夜逃げか、なぜだか月末、5、10の日に多いお葬式。社員の皆さんは失業。前職のときに、そういった同業者をいっぱい見てきました。
現在、事業仕分けで盛り上がっていますが、そこでみつかったムダなお金の数%でいいので、一番影響を受ける下請中小・零細企業を救うために使ってほしいと強く思います。年末に向けて第2、第3の穴吹工務店が間違いなくでてくるでしょうから。
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