福岡での人の流れ調査実験

坂本 剛

2014年02月04日 07:59

私は、個人用と会社用で2台スマートフォンを持っています。それに加え、先々週から先週末にかけてもう一台持ち歩いていました。


「人の流れ調査実験」に参加したからです。

この社会実験は、福岡地域戦略推進協議会環境部会が2014 年1 月23 日(木)から1 月30 日(木)まで実施したものです。

環境部会では数件社会実験を実施しており、今回の実験は、スマートモビリティ分科会が『福岡版スマートシティ構想』の実現へ向けて実施したものです。

福岡都市圏で働き・生活をしているFDC会員を中心に被験者200 名を対象に、行動データ測定用のアプリがインストールされたスマートフォンと福岡市地下鉄ICカード(はやかけん)を配布し、被験者の行動データを測定し分析することで、福岡地域における交通政策を含む都市機能の高度化の実現を目指すものです。

なぜ「はやかけん」が必要?人の流れ・行動データは、スマホのGPSデータをベースに測定するため、地下鉄などGPS測位が難しいエリアの行動履歴を補完する必要があるからです。

GPSはかなり電力を消費するので、気がついたら測定用スマートフォンの電源が落ちてた、ということが結構ありましたが、なんとか無事終了しました。

「人の動き」は、ある意味ビッグデータ。それらを「見える化」することによって交通インフラの整備、や購買活動の分析に利用されるのでしょうね。今までは「そんなことができるといいな」と思っていたことが、IT技術の進歩により可能になったのです。

一方、スマホを使ってライフログをとるアプリが増えてきました。その一つが「Moves」。昨年福岡で開催された「スマートモビリティアジア」のセッションで、nobiさんこと林信行さんが紹介されたアプリです。私は、このアプリを利用しています。

どのくらい歩いたか(走ったか)、カロリーを消費したか、どう移動したか、が簡単に記録できます。唯一の欠点(?)は、どこに行ったかが「見える化」されることですかね(笑)。

話は元にもどし、今回の調査実験の分析結果が3月中旬までにはでるようです。どういった結果が発表されるのか、今から楽しみです。

関連記事