UNITTアニュアル・カンファレンス2012

坂本 剛

2012年09月16日 10:35

先週末は、一般社団法人大学技術移転協議会が主催する「UNITTアニュアル・カンファレンス2012」に参加してきました。

私は、本社団法人の企画運営委員でもあります。このカンファレンス、年に一度、産学連携関係の実務者が一堂に介し、実務の諸問題や、今後の同行等について議論する「場」です。

私自身一番興味があったのが「ギャップファンド」のセッションでした。

研究段階と事業化ステージの間にある「ギャップ」をいかに埋めるか、が産学連携の一つの課題であります。特許を取得、申請したとしても、それがビジネスとしてどう活用されるのか?試作や更なる実証データが必要な場合、その資金を誰がどうやって提供するのか?この領域は、研究ではないので、大学の研究費として実施するのには限界があります。一方、ビジネス側からすると、まだどうなるか分からない状態で、資金を供給するにはリスクが高すぎる。このギャップを埋める「何か」の一つとして注目されているのが「ギャップファンド」です。

私自身も、この数年、大学発ベンチャーの創出や支援に携わっている中で、この領域の資金の調達をどうするか、にいつも頭を悩まされてきました。個人的には、この課題に今後取り組んでいきたいと思っています。

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