ILCの九州への誘致

坂本 剛

2013年06月03日 17:30

今週明け早々、朝から唐津市に向かいました。

役員を務めるILC唐津推進協議会の研究会に参加するためです。

ILCとは、超高エネルギーの電子・陽電子を衝突させる次世代加速器です。
全長約30km(将来計画は50km)超える地下の直線トンネル内に、精密な高真空ビームパイプを設置して、ビームパイプの一方から電子、もう一方から陽電子ビームを入射し、ほぼ光速まで加速して中央部で正面衝突させます。
こういうことをすることによって何を実現させようとしているかというと「ビックバン直後と同じ高エネルギー状態」を作り出そうとしているのです。それにより、この瞬間に発生する素粒子を測定・解析して、いまだ謎に包まれている宇宙の起源の解明に挑戦するという壮大な計画を実現するために必要な施設が「ILC」です。

このILCの建設候補地として日本が名乗りを上げることが、欧州・米国の研究者の間では求められており、その日本国内の候補地として北上山地と我が九州の背振山脈が名乗りを上げています。

個人的には、ILCを九州に誘致できればその波及効果は金銭的・経済的なものだけでなく、将来の日本・九州を担う子供たちの教育にとって計り知れないと思っていますが、日本国としてはまだ誘致の動きが活発化していないのが現状のようです。一方、唐津はかなり盛り上がっています。

6月8日には、ILC関連の講演会が600名を越える規模で開催予定ですので、ご興味があるかた・ない方是非ご参加ください。

そのような状況の中、九州大学と高エネルギー加速器研究機構との間で連携・協力協定が締結されました。ILCの誘致に成功すれば、九州大学および在籍する研究者は大きな役割を果たす必要があります。この連携協定がILC誘致への更なるトリガーになることを期待しています。

それと、すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、福岡県・佐賀県が共同で誘致用プロモーションビデオを作成しています。



ちなみに、陽電子は、産学連携機構九州のスタッフのお嬢さんです(笑)。まだご覧になられていない方、是非チェックしてみてください。

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