G1九州・沖縄サミット参加

坂本 剛

2014年02月17日 11:39

先週末2月15日−16日に、福岡で「G1九州・沖縄サミット」が開催されました。

G1サミットとは、日本版ダボス会議を目指し、グロービスの堀代表を中心として5年前から様々な分野からリーダーが集まり始まった、社会変革に向けた行動と発信のためのプラットフォームです。

その地域サミット版が、今回の「G1九州・沖縄サミット」のようです。参加者は基本的に、ボードメンバー、G1メンバーからの推薦、いわゆる完全招待制です。

私は、G1メンバーである同い年の経営者の方からご推薦をいただき参加させていただきました。


場所は、百道浜の福岡市博物館です。


参加者は約140名。G1メンバーを中心とした域外(主に東京)から約70名、地元九州から約70名の参加でした。週末の大雪の影響で、数名の東京からのゲストが欠席になったのは残念でしたが、非常に内容の濃いセッションばかりでした。


大きなテーマは「九州から始まる日本の改革」。中央から距離が離れている辺境(九州)から革新・イノベーションは起きる、といったところでしょうか。その事例として取り上げられていたのが、


以前から親しくさせていただいている、樋渡さんが市長を務める武雄市の図書館でした。樋渡市長の講演は何度か聞いているのですが、改めて思うのは、あのCCCとコラボして建て替えた図書館は、特区か規制の緩和を国に要求して実施した「変革」ではなく、現行規制の中で今まで誰もやらなかったことを一番最初に実行したものであるということです。

なので、樋渡市長は、地域活性化の一つの手段として「特区」や「規制緩和」を国に要求することに否定的な発言をよくされます。「今のままでもやれることはあるでしょ!」ということですね。この視点は、非常に参考になると思いました。

それと、今回改めて感じたのは、多様なネットワークの重要性です。九州の経済界だけでなく、G1メンバーを中心とした域外の有力メンバーとのface to faceのコミュニケーションが出来る場が、福岡ではほとんどありません。いわゆる「弱い紐帯の力」の活用です。


樋渡市長のブログより)
二日目のランチはこんな感じでした。普段ゆっくり話すことができない樋渡武雄市長、高島福岡市長、グロービス堀代表と膝を突き合わせてランチを食べながら気軽に会話ができました。まさにこれがネットワーキング。いわゆる「弱い紐帯の力」の活用です。G1九州・沖縄サミットの素晴らしい点だと感じました。

一方、残念なことがありました。それは、今回の参加者に「九州大学の教員・関係者」が私以外(九州大学の特定関連会社の社長)いなかったことです。掘代表と名刺交換させて頂いた際に、このことを話したら一言「推薦者リストに残念ながら挙がってこなったんだよね」。

つまり、G1メンバー、ボードメンバーと九州大学の教職員との間のネットワークがほとんど繋がっていないということです。もしかしたら推薦者リストに挙がっていて、仕事の都合等により参加できなかった九大関係者がいたかもしれませんが、その絶対数が少なかったため、今回のような残念な結果になったのではないかと思います。次回開催の際には、なんとかこの点を改善できればと思っています。

その他、レセプションや、ネットワーキングでいろんな出会い、サプライズがありましたが、また別途アップさせていただきます。


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