地域特性:福岡の強み(太郎源のケース)

坂本 剛

2009年04月25日 11:37

昨日は、大阪大学の産学連携スタッフの皆さんが来福。今後の連携についてディスカッションしました。知的財産本部整備事業が終了し、今後の産学連携のあり方を全国の大学が模索しているところですが、大学発ベンチャー支援関係では、担当者の問題意識はほぼ一致しているようです。大学発ベンチャー支援については、ほかの手法(技術移転、共同研究)以上に、人的ネットワークは重要です。各地域の基幹大学が今後連携し、人的ネットワークを形成する方策を、今後検討していきたいと思っています。。。ということで、夜は食事をご一緒にということで、太郎源にお連れしました。最近は、別館が多いのですが、今回は、本店のほうにお邪魔しました。。。

私は、外部の方と食事をする機会が多いのですが、とりわけ、関東・関西から来られる方とご一緒する際にホストとして期待されるのは「美味しいお魚を食べたい!」ということです。博多には、ラーメンやモツ鍋、水炊きなど、おいしい食べ物はいろいろあるのですが、私の経験上「美味しいお魚」というオーダーが一番ですね。「お魚」ではなく「美味しい」とついているのが、重要です。外部の方からみて、博多にいくと、「美味しいお魚」が食べれるというイメージが定着しているということですね。

中洲などの高級割烹、つまり、お金をたくさん払えば「美味しいお魚」を食べることはそんなに難しいことではないと思います。そこで、「リーゾナブル」な金額で食べることができると、それがお客さまにとって、まさに「プレミアム・サプライズ」になると思います。博多には、そのようなお店がたくさんある。。。これぞ、博多、福岡の競争優位性ではないでしょうか。

その中でも、私がいつもお世話になっているお店が「太郎源・太郎源別館」なのです。。。


私の場合、コースをオーダーすることが多いのですが、まず出てくるのが「お刺身」です。最近は、小分けで出てくる場合もあるのですが、人数分を大皿で盛ってもらうのが、個人的には好きですし、見栄えがします。

 
対馬の本マグロの大トロ、五島のイサキ、その他にアジ、太刀魚、あおりイカ、馬刺しなど、ほとんどが九州近海で獲れたモノ(バフンウニだけ北海道:馬肉は熊本産です)。いわゆる地産地消ですね。

マグロといえば、東京・築地というイメージがあります。逆に、博多のマグロは、「遠洋の冷凍モノだろ?」といったイメージがあるのではないでしょうか。本マグロも、大間などが有名ですね。しかし、今年の築地の初せりでの最高値は「対馬沖の本マグロ」だったそうです。博多では、それが新鮮かつ、安く食べることができるんです。これは、私自身驚きでした。そのことを教えていただいたのが、


太郎源の田中大将なのです。


今回のサプライズは「本マグロのカマの丸焼き・・・」です。刺身(しかも、トロの部分)でも充分いけるマグロのカマを、300度のオーブンで焼き上げる。。。


これですよ(笑)。味付けはブラックペッパーのみ。これがどうなるかというと・・・


まるで、牛肉のリブステーキみたいな仕上がりです。


味は・・・絶品でした。。。サプライズはこれだけではありません。


次に出てきたのが、五島の真鯛のカブト煮。塩風味の仕上がりです。これら以外にも、天ぷらやご飯ものがついて、金額(お酒は除く)は、普通の居酒屋さん+α。関東・関西のお客さんにとって、これ(値段)が最大のサプライズだと思います。

私の経験上、新宿の居酒屋チェーン店でまずい料理を食べた時の金額と、今回の太郎源の料理代がほぼ同じでした(笑)。このブログを見ていただいている関東・関西(+米国西海岸・東海岸)のみなさま、福岡にお越しの際は是非ご連絡くださいね。
博多の美味しいお魚を楽しみましょう!









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