2010年06月06日
名か実か?リーダーをみる(学校説明会編)

昨日、初めて学校説明会というものに参加しました。
わが娘、あかりさんも、小学5年生。一応某塾にいっていて、中学受験をするかもしれません。
この時期、某塾が主催して、私立の中高一貫校の学校説明会が行われており、妻にも勧められて数校の学校説明会に参加することになったのです。
昨日訪問した学校は、大濠に位置する学校法人。私が高校受験で滑り止めとして受験した高校と同じ学校法人であり、正直言って、あまり期待していませんでした。。。
現在は、男子校で、来年から共学になるということで注目を浴びている学校。
子供は、模擬授業。父兄は学校側からの説明会に参加といった感じです。
会場は超満員。数百名いたのではないでしょうか?

そして、始まったのが、校長先生の挨拶。その話を聞いてびっくりしました。
私自身、仕事柄、経営者やリーダーの方の挨拶・講演を聴きくことが多いのですが、その中でもかなりレベルの高い挨拶だったのです。
つかみの部分のアイスブレイクに始まり、学校の沿革、建学の精神の説明。企業でいえば、企業のミッション・ビジョンの部分です。
そして、そのビジョン・ミッションを実現するための、具体的な戦略の説明。。。。
いやはや、当初は斜に構えて聞いていたのですが、その内容に思わず引き込まれてしまいました(笑)。
続く、教頭先生、教務担当の先生の話も、具体的な目標、それを達成するための日々の活動について、わかりやすくかつ具体的な説明でした。
冒頭にも書いたとおり、自分自身が、滑り止めで受けた高校と同だよね、と思っていたことが大きな間違いで、
・高校(3年制)と中高一貫制(6年)では全く違くプログラムであること(平成8年から)
・ここ10年で、難関大学への合格実績が伸びた学校全国3位であること
・トップ層は、ラサール・付設クラスであること(通学等の事情により、付設を蹴って入学する学生もかなりいるとのこと)
など、知らないことばかりでした。自分のつたない経験に基づいた固定観念により、判断しようとしていました。。。恥ずかしい限りです。
一番ビックリしたのが、修学旅行はアメリカに行くのですが、その際に、スタンフォード大学を訪問し、スタンフォード大の学生とのディスカッションセッションを設けるということ。
現在、QREPで同じようなセッションを実施しているのですが、それを中学生、しかも福岡の学校で実現しようとしているのです。
私立の中・高校であれば、海外へ修学旅行に行く学校は多いと思いますが、そのほとんどが観光旅行みたいなものではないでしょうか?それと、この学校は、スタンフォード大学を訪問するだけでなく、学生との交流セッションを持つことを計画している。。。
この部分に、私自身、かなりグラっときた次第です(笑)。
今回の説明会を通じて感じたことは、大学生、社会人の場合でいえば、就職・転職でも同じことで、
Establishment(ブランド、名)をとるのか?実(実績)を取るのか?ということです。
福岡でいえば、進学校の多くは、歴史・伝統がある公立高校。一方、今回の学校のように、実のあるプログラムを提供して実績を残している以前は、いまいちだった私立学校(中高一貫)・・・ブランドのある大企業と、成長しているベンチャー企業と同じような比較なのではないでしょうか?
あかりの将来を考えてどちらを選ぶのか・・・どちらもいいところ、悪いところがあるでしょうから、じっくり考え(SWOT分析)、他の学校の情報も収集して(環境分析)判断したいと思います。
ただ、その大きなポイントは、「リーダーシップ」ではないでしょうか?
少なくとも、今回訪問した学校のリーダーは、そこいらの企業経営者・学校関係者のそれと比較しても、素晴らしいものでした。技術よりも人を信じたほうが間違いない・・・これは、私がこの5,6年で学んだことです。

しかし、景色は最高だったな~
Posted by 坂本 剛 at 11:21│Comments(0)
│今日の出来事