2007年08月25日
株主総会・・・(飲食ベンチャー編)

昨日は、私自身一株株主である某飲食ベンチャーの株主総会に参加しました。
結果は「失望」です・・・
元々は会社というより社長さんに期待して投資したのですが、
業績はほとんど利益ゼロ。いろいろ言ってらっしゃいましたが、言い訳がましいことばかり。まったく自社の分析がされていない。ベンチャーに気合や精神論は不可欠だと思いますが、それはキチンとした経営分析がそもそもなされてからの話。
しかもおっしゃっていることは、数年前の株主総会で言われていたことと基本的には同じ。
私達がお付き合いしてる大学発はよく、技術オリエンテッドでマーケティング的な考え方が欠落している、とよく言われます。特に飲食系やサービス系に比べて。
しかし、この会社は飲食系なのに全然顧客の視点にたった戦略がとられていない。
その時点でコア技術で他社との競争優位性を発揮しずらい飲食系では通用しない→だから業績が悪いと感じました。
いまどきの大学発ベンチャーを目指す大学教員のほうがよっぽど顧客の視点、マーケットインの視点で物事考えられていますよ。
しかもたちが悪いのは、自社がお客さま・顧客の視点に立っていると勘違いをされていること。(笑)
それは株主への対応にも言えることです。
毎年お中元・お歳暮の季節に自社商品が送られてくるのですが、
☆どう調理していいのかわからない(調理方法等の説明書の添付なし)
☆冷蔵・冷凍品なのに賞味期限が書かれていない。(昨年もらったやつ)
等々。顧客満足以前の問題ばかり。商品として体をなしていない。
そもそも美味○○という商品なのにおいしくない。
昨日もおみやげとして自社の冷蔵・冷凍商品をいただいたのですが、いくら保冷容器(発泡スチロール箱)に入っているといっても、この猛暑の中、家につくころには溶けてしまいます。
実際ほとんどが半解凍状態。ものによっては100%解凍状態のものもありました・・・。
賞味期限をみると、冷凍だと一ヶ月ですが冷蔵だと4日程度。一度解凍されたものを再冷凍すると品質が下がるのは当たり前のこと。
ということは、あの量(結構ありました)を4日以内に全部食べろと株主に言っていることと同じです。
食の安心・安全が叫ばれるこのご時勢で、もう少し相手(顧客や株主)のことを考えたほうがいいですし、このような行動がそのまま商売にも表れているのではないでしょうか。
また、株主総会後のレセプションで、乾杯の音頭をとられてた方もおっしゃっていましたが、利益を出していない会社が高そうなホテルでレセプションをやること自体がいかがなものかな?と思いました。
その分業績を上げるための投資にまわしてほしいですね。
また、無配(配当なし)で申し訳ないとのことでしたが、一部の株主を除いて、VC等の投資家は配当なんて期待していないですよね。なにかしらのEXIT(上場、売却)によるキャピタルゲインを期待しているのです。
すべてがちぐはぐと感じたのは私だけでしょうか。
せっかっくいろんな人にこの会社を紹介して、注文してもらったりしていたのに・・・
レセプションも食べるだけ食べてそそくさと退出した次第です。あ~あ。
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Posted by 坂本 剛 at 08:32│Comments(0)
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