大学の産学連携組織で大学発ベンチャーの支援を行いながら2008年3月に無事QBS(九大ビジネススクール)を修了しました。そして、2010年4月からは、産学連携的な会社の代表取締役社長に就任。2014年6月に任期満了により退任し顧問として活動しています。大学まわりの情報や産学連携に関する情報を独自の視点で発信していきたいと考えています。

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2012年12月10日

OPERAクリスマスサイエンスレクチャー終了

先日のブログにアップしていたとおり、12月8日にOPERAクリスマスサイエンスレクチャーが開催されました。


場所は、福岡の中心街大名の「ONSA」。ライブハウス風のレストランです。

産学官の関係者約40名が参加して行われました。


冒頭に、九大安達教授が、有機ELについて、また、OPERAの目指すもの、人材育成等々についてプレゼンしました。

現在の研究は、安達先生が九大の大学院生時代の研究がキッカケだったことを紹介いただきました。昭和の終わり、まさに私が学生だったころの話です。当時、液晶と有機ELの両方の研究が世界中の研究者の間で行われており、種々の理由により多くの研究者が液晶を選択し、現在の液晶ディスプレイなどの事業化に結びついたとのことです。有機ELの研究はいわゆるマイナーだったのです。それが20数年が経ち、様々な課題に対するブレークスルー(新たな研究成果)が生まれ、当時の研究が今まさに事業化に向けて動き始めているのです。


ちなみに、これは安達先生のコラボ先であるELテクノの有機EL照明。暖かみがある光に有機ELの将来を感じた次第です。

私の今回の役目は、次に行われたパネルディスカッションを仕切ることでした。テーマは、

・OPERAでの最先端有機光エレクトロニクスの研究成果を元とした、福岡での研究開発の国際拠点化、今後の産業化展開など、参加者の皆様と一緒に福岡の未来像につきまして熱い議論をしたい。
・有機エレクトロニクスの福岡発の実用化・産業化についてコラボレーションできるアイデアを生み出したい!

パネラーは、

株式会社ドーガン・アドバイザーズ 取締役   林 龍平
株式会社リーボ 代表取締役           松尾 龍馬
福岡市経済観光文化局 新産業・立地推進部 部長 駒田 浩良
ふくおかIST i3-OPERA 副センター長     安達 淳治
九州大学理事・副学長            安浦 寛人

といった面々で行われました。


これはドーガンの林さんのプレゼンの様子です。

大学・行政機関からみたOPERA、有機ELを核とした研究都市づくりについて
投資家・起業家からみた事業化に向けた課題

など、様々な形で熱い想いを語っていただきました。マネジメントが悪く時間をオーバーしてしまいましたが、参加者のみなさんのOPERAに対する理解は深まったのではないかと思います。


パネルディスカッション終了後には、OPERAスタッフによるクリスマスライブが行われ、盛況のうちにイベントが終了しました。

FBにも書きましたが、こういったイベントは、一般的に学内やそれっぽい場所でかしこまって行われることが多いのですが、この地(福岡都市圏)をイノベーティブな街にするためには、様々な分野の専門家が集まり、ざっくばらんなディスカッションができる場・イベントがもっと必要だと感じた師走の週末でした。  


Posted by 坂本 剛 at 08:45Comments(0)九州大学