2013年04月20日
背振ILCハイスクール!
科学技術分野において、今年のホットイシューの一つが「ILC」の国内誘致地域の決定ではないでしょうか?
ILCとは、素粒子実験施設(International Linear Collider」のことで、全長約30kmの直線状の加速器をつくり、世界最先端の技術を駆使して電子と陽電子の衝突実験を行おうというものです。ILCを建設することにより、宇宙のはじまりに近い高エネルギー反応状態を作り出すことによって、宇宙創成の謎、時間と空間の謎、質量の謎に迫ることを目的としています。
現在、ヨーロッパ、米国、日本がその候補地として考えられているのですが、ヨーロッパ側は「是非日本に立候補してほしい」と要望しており、日本が立候補すると、誘致の可能性が非常に高いと言われています。
日本国内では、佐賀、福岡両県の脊振山地と、岩手県の北上山地との間で国内候補地選びが本格化しています。
私自身も、九州の自治体として初めて設立されたILC誘致の推進組織「ILC唐津推進協議会」の役員を勤めさせていただいています。
しかし、ILCが誘致できたらどうなるの?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
様々な波及効果が考えられます。粒子物理学の研究は、実は現代の産業や我々の暮らしを支える様々なテクノロジーを産み出しているのです。
半導体やPETなど医療診断装置。インターネットをもたらした技術WWW(world wide web)も素粒子の研究から発明されたものです。
このように、素粒子物理の研究から派生する分野は幅広く、ILC周辺には、長期的に関連産業分野の企業立地が促進されることが期待できます。
一方、地域という視点でいえば、数多くの優秀な研究者が世界中から集まってきますので、その周辺に「知」を拠点とした国際的な新しい町ができるのです。また、世界から集まる一流の国際物理学者と直接ふれあい、ノーベル賞級の発見を目のあたりにすることで、私達の子ども世代は、夢や新しいことにチャレンジすることの大切さを体感することができるのです。これらは日本の将来にとって非常に大きな効果だといえます。
そのような流れの中、候補地(背振山地)がまたがる福岡県・佐賀県が共同でILCの誘致用のプロモーション動画作成し、昨日(4月19日)からYoutubeなどインターネット上の動画サイトにて公開しています。それが「背振ILCハイスクール」
制作したのはチームラボ。東大発のベンチャー企業です。この動画が非常にいいな、と思うのは、素粒子物理学の仕組みを、候補地である唐津市内の現役高校生(早稲田佐賀)が出演し、ミュージカル形式で説明をしているところです。
アニメと実写の映像を融合した遊び心満載の内容にチームラボのセンスの「良さ」を感じました。
公的機関が制作したものなので、素材は著作権フリー。二次創作を歓迎。ただし、
1. 誹謗中傷、他人への迷惑となる作品への利用など、公序良俗に反しない限り、自由にご利用下さい。
2. 創作したコンテンツには「ILC-SEFURI」とクレジットするようにお願いします。
とのことです。
この動画を見てると、なんとなく「背振に誘致できるんじゃないか!」という勇気が湧いてきます。皆さん、是非ご覧ください!
ILCとは、素粒子実験施設(International Linear Collider」のことで、全長約30kmの直線状の加速器をつくり、世界最先端の技術を駆使して電子と陽電子の衝突実験を行おうというものです。ILCを建設することにより、宇宙のはじまりに近い高エネルギー反応状態を作り出すことによって、宇宙創成の謎、時間と空間の謎、質量の謎に迫ることを目的としています。
現在、ヨーロッパ、米国、日本がその候補地として考えられているのですが、ヨーロッパ側は「是非日本に立候補してほしい」と要望しており、日本が立候補すると、誘致の可能性が非常に高いと言われています。
日本国内では、佐賀、福岡両県の脊振山地と、岩手県の北上山地との間で国内候補地選びが本格化しています。
私自身も、九州の自治体として初めて設立されたILC誘致の推進組織「ILC唐津推進協議会」の役員を勤めさせていただいています。
しかし、ILCが誘致できたらどうなるの?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
様々な波及効果が考えられます。粒子物理学の研究は、実は現代の産業や我々の暮らしを支える様々なテクノロジーを産み出しているのです。
半導体やPETなど医療診断装置。インターネットをもたらした技術WWW(world wide web)も素粒子の研究から発明されたものです。
このように、素粒子物理の研究から派生する分野は幅広く、ILC周辺には、長期的に関連産業分野の企業立地が促進されることが期待できます。
一方、地域という視点でいえば、数多くの優秀な研究者が世界中から集まってきますので、その周辺に「知」を拠点とした国際的な新しい町ができるのです。また、世界から集まる一流の国際物理学者と直接ふれあい、ノーベル賞級の発見を目のあたりにすることで、私達の子ども世代は、夢や新しいことにチャレンジすることの大切さを体感することができるのです。これらは日本の将来にとって非常に大きな効果だといえます。
そのような流れの中、候補地(背振山地)がまたがる福岡県・佐賀県が共同でILCの誘致用のプロモーション動画作成し、昨日(4月19日)からYoutubeなどインターネット上の動画サイトにて公開しています。それが「背振ILCハイスクール」
制作したのはチームラボ。東大発のベンチャー企業です。この動画が非常にいいな、と思うのは、素粒子物理学の仕組みを、候補地である唐津市内の現役高校生(早稲田佐賀)が出演し、ミュージカル形式で説明をしているところです。
アニメと実写の映像を融合した遊び心満載の内容にチームラボのセンスの「良さ」を感じました。
公的機関が制作したものなので、素材は著作権フリー。二次創作を歓迎。ただし、
1. 誹謗中傷、他人への迷惑となる作品への利用など、公序良俗に反しない限り、自由にご利用下さい。
2. 創作したコンテンツには「ILC-SEFURI」とクレジットするようにお願いします。
とのことです。
この動画を見てると、なんとなく「背振に誘致できるんじゃないか!」という勇気が湧いてきます。皆さん、是非ご覧ください!