2008年06月17日
よろず相談(若者編)
昨日は、2名の若者が私を訪ねてきました。
1名は九大の技術をベースにした大学発ベンチャーを目指す方。
もう1名は、別の大学の学生で、以前から付き合いのある学生。
前者は、特許のことや、その他諸々があるので、ここで詳細は書けませんが、問題なのは後者の学生。
正直言って、痛々しいくらい、イケていませんでした。
自分自身で、新しい取り組みを行いたいということで、そのことについてアドバイスを求められたのですが・・・
○まったく一人よがりで、誰もやってほしくないことを、自分がやりたいというだけで無理矢理やろうとしている
○データが全てではありませんが、最低限調べなくてはいけないこと、お金をかけずに時間と汗をかけばできることをやっていない
○説明資料も自分よがりの内容、そこいらの本に書いてあるウォンツ、5Wなんとかといった項目はあるのですが、中身がまったくなし、マニュアル崩れ状態・・・
と散々でした。これじゃ、人の紹介もできない状態です。私の信用を失うことになりますから。
ただ、そのまま聞き流してもよかったのですが、心を鬼にして、かなり厳しいことを彼にはいいました。
今までそのようなことを言ってあげる大人や周りのサポーターがいなかったのでしょうか?
そこにも問題があると思います。
彼がいる場所は、九州をシリコンバレーに、なんとかバレーだ!と行政や大学などが旗振ってやたらとアピールしている地域。シリコンバレーといえば、技術はもとより人的ネットワークで繋がっている世界。
それなのに、彼がいろんなことを相談できる人がその地にいないのです。大学も、大学発ベンチャーや学生ベンチャーを売りにしているのに、彼に聞いてみると、大学でこんな相談をできる場所はないという。(報告書やHPでは、あることになっているのですが・・・)
ようは、報告書でやっている、やっているといっているだけで、実態は何もない。ここ4、5年産学連携、地域貢献と言われて多くの人、モノ、金が投入されたけど、結局はお役所仕事で何も実態が根付いていないのです。
彼の話を聞いていて、彼がどうのこうのではなく、そのような現実に疑問が生じてきました。
彼には、結構厳しいことを言ったので、もう相談にこないかもしれません。しかし、彼は最後まで、いじけることなく、キレることなく、私の声に耳を傾けてくれました。そこは非常に素晴しい点だと思いました。
もし、彼が今後も相談に訪れることがあれば、支援してあげたいと思っています。
Posted by 坂本 剛 at 08:16│Comments(2)
│大学発ベンチャー支援
この記事へのコメント
なんとかバレー
構想から 今の状態
きんちんと検証して
この点が 失敗だ
ここ点が 成功だとしないと
今のまま なんとなく 旗を振っているだけになってしまいますね
このまま行くと
いつの間にか 交通整理のロボットが 旗を振っているかもしれません
構想から 今の状態
きんちんと検証して
この点が 失敗だ
ここ点が 成功だとしないと
今のまま なんとなく 旗を振っているだけになってしまいますね
このまま行くと
いつの間にか 交通整理のロボットが 旗を振っているかもしれません
Posted by ともも
at 2008年06月17日 08:29

がんばります!!!
Posted by DAI at 2008年06月18日 19:19