大学の産学連携組織で大学発ベンチャーの支援を行いながら2008年3月に無事QBS(九大ビジネススクール)を修了しました。そして、2010年4月からは、産学連携的な会社の代表取締役社長に就任。2014年6月に任期満了により退任し顧問として活動しています。大学まわりの情報や産学連携に関する情報を独自の視点で発信していきたいと考えています。

2009年02月22日

オーランド出張記(その3)

オーランド出張記(その3)
2月12日から本格的にAUTMのAnnual Meeting2009はスタートしました。。。

その前に・・・
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前日は、時差ボケの影響で夜中寝れなかったので、おなかが滅茶苦茶すいていました。会場ではContinental Breakfast、いわゆる無料の朝食が用意されています。他にもCoffee Breakや夜のパーティ、特別セミナーなどがありますが、これらは、全てAUTMのスポンサー企業が提供するものです。

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製薬会社や弁護士事務所、会計事務所などなど、産学連携のアウトプットが将来自分の顧客になるような企業がAUTMのスポンサー企業となっています。

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初日のキーノート・スピーチはDaniel Pinkさんという方のプレゼンテーション。

経歴は、
++
Daniel Pink is a best-selling author and an expert on
innovation, competition and the changing world of
work. Pink’s most recent book, The Adventures of
Johnny Bunko: The Last Career Guide You’ll Ever
Need is told in Manga‚—the Japanese comic book
format. It is a story of a young man who lands his
first job out of college. He builds a career, illustrating
as he does the six core lessons of finding, keeping and flourishing in
satisfying work. Pink’s articles on business and technology appear in
many newspapers and magazines—including The New York Times,
Harvard Business Review, Fast Company and Wired, where he is a
contributing editor. Pink has provided analysis of business trends on
CNN, CNBC, ABC, NPR and other networks in the United States and
abroad. As an independent business consultant, he’s advised startup
ventures and Fortune 100 companies on recruiting, innovation, and
work practices.
++
ということで、The Adventures of Johnny Bunkoなどのベストセラー作家で、イノベーションや、競争戦略などの専門家の方でもあるようです。非常にテンポの良い、アメリカンなプレゼンテーションでした。

その後は、各セクションに分かれてセッション(分科会的なもの)が開催されました。。。

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こんな感じで、みっちりプログラムが組まれています。アジェンダの詳細はこちら
内容は、ライセンス、IPマーケティング、訴訟問題、ソフトウエアのライセンス、MTA(有体物関係)など多岐にわたります。

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私は、主にStart up関係、いわゆる大学発ベンチャー関係のセッションを中心に参加しました。当然ながらセッションは全て英語。日本で英語のセッションがあるときのように手加減は一切ありませんので、細かいところまでは聞き取れませんが、プレゼンのパワポと分野の事情は理解しているので、なんとなく、どのようなことを話しているのかは理解できます。ただ、人前で質問できるまでの英語力がないのが残念です。最近英語の勉強を怠っていたので、来年に向けて再会しようと心に誓った次第です(笑)。

私が参加したセッションでよく言われていたのが、死の谷を越えるためには「Gap Fund」が必要であるということ。

○基礎研究、応用研究は、補助金・助成金など国(いわゆる税金)からの競争的資金によって行われる
○商業化はVCなど民間の投資によって促進される
○ただ、いきなり研究が商業化されるわけではなく、その間の「死の谷」とよばれるギャップが存在し、その谷を越えるためには事業化に向けた開発・事業化資金が必要である
○その資金の源がGap Fundと呼ばれるもの
といった感じでしょうか。その資金元について、あるセッションのプレゼンターに後で質問しました。

私は、ライセンス収入の一部かな?と思ったのですが、そのほとんどがOBからの寄付金だということです。これは、日本の大学と大きく異なることだなと思いました。

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休憩時間には、ポスターセッションを見学。東京農工大も出展していましたが、如何せん説明者が不在。非常にもったいないと思った次第。続く・・・


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Posted by 坂本 剛 at 08:43│Comments(0)産学連携
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