2009年05月21日
地域資産(やまめ山荘編)

先日アップしたプチ同窓会が行われた日(17日)の早朝、私は朝倉に向かいました。某地域活性化プロジェクトの視察に同行するためです。行く前には【朝倉市??】と思いましたが、昨今の市町村合併により、甘木市、朝倉町、杷木町が合併して平成18年に朝倉市になったようです。
視察メンバーの方々と合流したのが原鶴温泉。前職時代の7、8年前に社長に随行して行ったことがありました。その時も【寂れてるな~】といった印象でしたが、今回は早朝というのもあったのでしょうが【更に寂れた】ような印象を受けました。

しかし、待合せ場所である【六峰館】という宿の中に入ってみると、大賑わい。宿の方の話によると、その日は満室だったとのことです。私は泊まったことがないのですが、某元温泉生中継ディレクターさんによると、露天風呂のロケーションは最高とのことです。
土日ということで、例のETC割引により原鶴温泉に近い杷木インターまで、大宰府インターから650円でした。つまり、通常でも通行料金は1300円。ETC割引効果は、通常料金が3000円を越える地域に波及したようで、原鶴温泉は、福岡都市圏からの観光客は取り込めていないようです。
しかし、六峰館のような例はあるわけでして、内部努力によって外的環境の不利を補うことも可能だということです。まあ、【言うのは易し、行うは難し】ですけどね・・・少なくとも昨今の農業ブーム、スローフードブームの流れの中、三連水車、柿を筆頭とする農作物など地域資源を活用する余地はまだまだあるのではないでしょうか?
ということで、視察メンバーの方とご飯を食べにいったのが、

【やまめ山荘】
ある意味、元祖スローフード、地産地消といっていいのではないでしょうか。オーナーの方がこの地で農業をしようと大学卒業後、地元に戻ってきたのですが、なかなかうまくいかず始めたのがやまめ料理のお店。近くの川でとれた稚魚をもとに養殖をしていらっしゃるのですが、やまめは鯉やうなぎと違い、水を循環させると死んでしまうということで、水はフロー。つまり、垂れ流さなくてはいけないそうです。しかしながら最近は川の水量も以前の1/3に減ったということで、それに伴いやまめの養殖量も減ったようです。
場所は、原鶴温泉から車で結構ありましたね(30分くらい)。正直いってこんな場所に人が来るのかな?といった場所です。しかし、小石原焼で有名な小石原へ向かう途中にあり、小石原への観光客や秋月への観光客の方がクチコミで訪れるようです。
実際12時過ぎると、駐車場はほぼ満杯でした・・・。

やまめの甘露煮。


やまめの刺身に背切り。
先に述べたように、福岡都市圏からのお客さんは少なく、下関や佐賀からのお客さんが多いようです。実際、車のナンバーは、山口ナンバー、佐賀ナンバーが多かったですね。

付け出しもこんな感じで、地元で採れた野菜が中心。まさにスローフードです。

塩焼きも美味しかったですね。このお店は、ある意味、やまめという【地域資産】をうまく活用した例ではないかと思います。
ただ、小石原も、秋月も以前にくらべ客足は少なくなったとのこと、筑後地方出身の私にとっては、ちと寂しい限りです。
今度、家族つれで原鶴温泉にでも行ってみようと思っています。