2009年09月25日
不思議な体験(串木野編)

シルバーウィークで行った鹿児島小旅行。元々は、妻のご先祖さま探しから始まったことでした。
妻の母親は、鹿児島出身。残念ながら妻が小学生の時に亡くなり、お父さんと父方のお祖母さんのもと育てられました。母方のお祖母ちゃんが串木野にいらっしゃったのですが、直系の血族は妻だけなので、子供のころは、よく串木野に行っていたみたいですが、成人してからは疎遠になっていったようです。
そのお祖母ちゃんが、私達が結婚する直前に亡くなったのですが(平成4年の春)、まさに2週間くらい前の話だったので、親族で話し合った結果、結婚式はそのまま挙げました。
結婚後すぐ、私も一度串木野を訪れ墓前に手を合わせたのですが、親族間の関係等諸事情によりその後、串木野との間が疎遠になっていました。妻も10年前に一度串木野を訪れたのが最後だったと思います。
串木野のお墓(納骨堂)は、お祖母さんの兄弟の家が面倒をみてくれていたのですが、昨年、妻の実父が亡くなった際に香典をいただいたのを最後に連絡が取れなくなっていました・・・香典返しを送っても戻ってくる、電話をかけてもでない・・・そのことがずっと妻の心の中で気になっていたようです。お祖母ちゃんのお墓のことも心配です。私も、上述のとおり、喪が明ける前に結婚式を挙げていたこともあり、ずーと気になっていました・・・ということで、今回シルバーウィークを利用して、お祖母ちゃんのお墓、親族の消息を確かめようと串木野に行くことにしたのです。。。
大渋滞にはまり、その串木野に行くまでに6時間半かかったのですが、妻の記憶を頼りにお祖母ちゃんが眠る納骨堂をなんとか見つけることができました。また、お寺の住職さんのご厚意により、音信不通だった親戚の皆さまとも再会することができました。人の情けの有難さを実感した次第です。
なんとか当初の目標を達成し、ほっとしたところで、用を足しに納骨堂のトイレに入り、手を洗おうと鏡を見上げた時に事件は起きたのでした・・・

なんだか見たことがあるシール・・・えっ。。。私は、大学に来る前には、福岡の中小企業の経営改善および工場のマネジメントをやっていたのですが、その会社の名前が九州製鏡・・つまり、この鏡は、私がいた会社の製品だったのです。
元々下請で、TOTOの鏡の多くは製造していたのですが、このシールが貼ってあるということは、自社製品ということです。多分、鹿児島のお客様がTOTOの鏡の貼り替えで使用されたのだと思います。エッヂコーティングというのは、九州製鏡の独自商品で、鏡が腐食しないようにコーティングを施したものですが、ほとんどがOEMなので自社シール(このシール)を貼ることはほとんどなく、自社商品は非常に少ない量しか市場に出回っていません。しかもこのエッヂコーティングミラーを加工していたのは、私が管理していた工場。加工面を見ただけで、どの機械で加工したかもわかりました。
その鏡が、約20年ぶりに訪れた妻のお祖母ちゃんが眠るお寺(納骨堂)のトイレで使用されている・・・いや~ビックリしました。たぶん確率にすると、万分、いや億分の一ではないでしょうか。普段信心深いほうではない私ですが、鳥肌が立った次第です。これもご先祖様方が引き寄せてくれた縁なんでしょうね。
ということで、妻も私も今まで気になっていたことが無事解決し、気分がすっきり晴れたシルバーウィークだったのでした。。。