2008年10月19日
ベンチャービジネス・ベンチャーキャピタル教育フォーラム

昨日のブログのとおり、昨日は、京都大学(京大会館)で開催される「ベンチャービジネス・ベンチャーキャピタル教育フォーラム」に参加しました。
これは、京都大学経営管理大学院で行われている三菱UFJキャピタルの寄附講座を中心として、経済産業省、日本ベンチャー学会の主催で行われたフォーラムです。
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早稲田大学、立命館大学、慶応大学、一橋大学、京都大学におけるアントレプレナー教育の事例についての発表やVC、学生起業家、監査法人等によるパネルディスカッションなど、てんこ盛りの内容でした。
アントレプレナー教育といっても人によっていろんな捉え方があるようで、起業するためのhow to を教えるのか、新しいことにチャレンジすることの重要性を教えるのかなどなど喧々諤々の議論が交わされました。
人によっては、アントレプレナーシップ、いわゆる起業家精神とは、「新しいことに果敢にチャレンジすることの重要さ」のことであり、起業することに限らず、大企業のサラリーマン、研究者であれ、行政マンであれ重要であるといいます。私もそれには同感なのですが、ともすれば起業すること以外のアントレプレナーシップのことを強調しすぎて、実際起業している人を尊敬しないといった本末転倒している自称研究者・教育者の方を見かけます。そういう人は、学部や大学院の学生には受けがいいのですが、社会人学生や実際起業している人、いわゆる目が肥えた人からは「透けて」見えるんですよね。言葉が軽いというか、なんというか。
私自身、別に教育者ではないのですが、仕事柄アントレプレナーシップとは?みたいなことを話す機会があります。現時点で起業していないので、自分自身の中には、実際起業している人が一番尊敬されるべきであるという思いが常にあります。それが急成長・ブローバルマーケットを狙うハイテクベンチャーであれ、パパママショップであれです。そういったリスクをとって(実際は計算して)果敢に新しいことにチャレンジする人を尊敬する「心」を持っていない人がいくら起業家精神がなんだかんだと講釈をたれても全く意味がないと思います。
個人的には、早稲田大学の大江先生の本に書かれている「起業家精神とは、『生きる力』そのものである」といった定義が好きです。明治時代や戦後では、今のように大手企業や社会インフラが整っておらず、そもそも生きていくため、自己実現するためには、起業することが一番の近道(ある意味、生きていくためには起業するしかなかった)だったのではないでしょうか。しかし、キャリアの選択肢が多様化した現在、起業しなくても自己実現する方法はいろいろありますし、生きていくことも可能です。そのため、起業家精神は、起業することに限らず、様々な分野で重要であるといえるのではないでしょうか。
といったことを、フォーラムに参加しながら考えた次第です。

フォーラムの最初のセッションでは、現在コラボしている早稲田大学の大江先生が、早稲田大学での起業家教育に関する取り組みについて発表されました。大江先生は急用ができたということで、講演終了後退席されましたが、ご挨拶だけはさせていただきました。来週東京に出張した際には、早稲田に寄ろうと思っています。


お昼は、一緒に参加していた「テリー谷」こと谷川さんとランチ。ダイエット中ということでちらし寿司を注文。1/3は残しました。

京都大学といえば「時計台」。せっかくだからと食事が終わったあと、ちょっと歩いて京都大学の正門まで行ってパチリ。京都大学は谷川さんの母校でもあります。

フォーラム終了後の懇親会では、堀場製作所の堀場会長がご挨拶。一昨日(10月17日)が創業63周年の記念日だったそうです。創業時にお世話になった人、メンバーはほとんど残っておらず、奥様と二人でお祝いをされたそうです。スゴイことですよね。
19:00には懇親会の会場を後にして京都駅へ・・・博多に到着したのは11時前でした。
家について靴下を脱いでみると、見事にマメができていました。履きなれない靴で1時間ウォーキングしたのが失敗でしたね。