2008年01月14日
資本調達コスト(サブプライム問題編)

先日のQBSのFRM(ファイナンシャルリスクマネジメント)の講義。
サブプライム問題に端を発した世界経済の混迷。
外部講師の方からミクロの視点でサブプライム問題をみるのではなく、マクロの視点で世界の金融市場のみないと本質的な問題は見えないということを学びました。
また、この問題にからみ、新聞や雑誌で経済評論家がいろんなことを言っているが、ほとんどが間違っているということも学びました。
そして、今日、お風呂に入りながらある雑誌をみていると、サブプライム問題について、某大手総合商社の会長が、こんなことを言っていました。
「サブプライム問題の損失補填のために、米シティグループがアブダビ投資庁から75億ドルの融資を受けました。その金利が10%超であったと聞いて愕然としました。それほど高い金利でないと、借りられないほどドル離れが進んでいるわけです」と・・・・
ここで疑問。金利の10%超がどんな基準に対して高い金利なのか?
日本の現在の貸し出し金利を基準にしたらそれは高いでしょうね・・・
しかし、米シティグループがそれを基準融資を受けたわけではありませんよね。
また、米シティグループがそんなバカではないことも確かです。
よく、融資より投資をしてもらったほうが、資金調達コストが安いという議論があります。
これはある意味あたっていますが、現在株主がモノをいう時代に、負債コストより株主資本調達コストのほうが安いのでしょうか・・・
私が知っているのは、現在のグローバル市場での株主資本調達コストの平均は10%。
それだけ投資家が経営陣に対し、リターンを求めているかということです。
そこで、前に戻りますが、米シティグループの問題。
アブダビ投資庁から10%超の金利で融資を受けたという話し。
多分シティグループが基準としたのは、このグローバル市場のおける株主資本調達コストではなかったのでしょうか。
そうであれば、そこまで高い金利(リターン)とはいえませんよね。
某総合商社の会長は、どの基準をもって、高いといっていたのでしょうね(笑)。
田舎のビジネススクールに通う社会人学生でも知っているのにね(笑)。
世の中ってこんなもんなんでしょうね。
といいいながら、危うく今日はブログのアップをするのを忘れるところでした。
おしまい。