大学の産学連携組織で大学発ベンチャーの支援を行いながら2008年3月に無事QBS(九大ビジネススクール)を修了しました。そして、2010年4月からは、産学連携的な会社の代表取締役社長に就任。2014年6月に任期満了により退任し顧問として活動しています。大学まわりの情報や産学連携に関する情報を独自の視点で発信していきたいと考えています。

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2010年06月11日

科学技術の未来予測

文部科学省科学技術政策研究所は10日、研究者らの意見を基にした今後約30年で国内に普及する科学技術の未来予測を発表した。。。

ということで、NISTEP(科学技術政策研究所)が定期的に行っている「科学技術の未来予測」レポートが発表されたようです。

NISTEPとは、文部科学省附属の研究・調査機関で、主に科学技術政策関係の調査・研究を行っています。私のQBS時代の恩師である永田先生(九大准教授)は、今年の3月末まで2年間、NISTEPの主任研究員を務めていらっしゃいました。

私自身も、九大知財本部時代には、大学発ベンチャー関係でヒアリングを受けたり、アドバイスを求められたりしたことがあります。

今回の予測では、医療や環境など12分野、832課題について実施し、技術が社会に普及するとみられる時期を、大学の教員や企業の技術者ら約2900人へのアンケートを通して検討したそうです。

レポートの詳細についてはこちらでダウンロード可能です。

またウエブニュースでも取り上げられています。

主な予測は以下のようなものがあります(数字は普及時期)

 2023 交通事故の防止や車両故障の予知が可能となる運転システム

 25 1回の充電で電気自動車が約500キロ走れる高性能電池

 27 テロ対策や災害救助に利用され、人間の知覚能力を超えたロボットの自治体や警察への配備

 29 砂漠の緑化技術

 30 エネルギー変換効率60%以上の太陽電池

 31 がんの転移を抑止する薬剤。地球周回軌道の宇宙観光旅行

 32 さまざまな組織になる人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った再生治療

 33 アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を完全に治す治療法
 34 深海に分布するメタンハイドレートの経済的な生産技術

 37 マグニチュード(M)6以上の地震の発生予知

 38 高速増殖炉サイクル技術

 40 永続的に利用できる有人月面基地

 41年以降 現在の海外旅行並みに安全で、100万円以下で可能な宇宙旅行

我々のような仕事をしていると、上記技術の中には、既に研究段階では実現している技術が結構あります。

個人的には、緑色をつけた技術の予測は当たる・当たってほしいと思っています。その根拠は全くありませんが(笑)。

みなさんはいかがですか?  


Posted by 坂本 剛 at 08:30Comments(0)産学連携